お知らせ
■来月からこのサイトをMITIS(水野通訳翻訳研究所)ブログに変更します。研究所の活動内容は、研究会開催、公開講演会等の開催、出版活動(年報やOccasional Papers等)を予定しています。研究所のウェブサイトは別になります。詳しくは徐々にお知らせしていきます。
■『同時通訳の理論:認知的制約と訳出方略』(朝日出版社)。詳しくはこちらをごらん下さい。
■『日本の翻訳論』(法政大学出版局)。詳しくはこちらをごらん下さい。
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■2日にわたった立教の大学院の入試が終わった。面白いテーマを持っている人、そうでもない人、いろいろだが、全体としては停滞ぎみか。それでも倍率は約4倍で院試としてはかなり高くなった。ここ数年思うことだが、院試では何をどうやりたいのかという研究計画をしっかり立て、それを面接でアピールすることが何よりも大事だ。研究計画書の書き方などはネット上にもあるし、本もでているのだから、もっと周到に対策を立てられるはずだ。
■JAIS What's NEWの左ペインのカテゴリー欄を上に持ってきて、すぐに必要な箇所に飛べるようにした。カレンダーなどは下でもいいだろう。レイアウトについての提案を歓迎します。このページ、今日も更新しました。
■So-netブログはスキンのデザインもまあまあで、比較的使いやすいのだが、エディターの機能が、たとえばフォントを選べないとか画像一枚の容量が小さいなど、やや貧弱だ。またこのgooブログよりも表示に時間がかかる。しかしgooだとどんなことをしても動画を埋め込めないなど、それぞれ一長一短がある。
■関西支部第14回例会のお知らせをJAIS What's NEWに掲載しました。3月24日です。
堀さんの発表は医療通訳の正確性ですから、翌週のコミュニティ通訳分科会・通訳教育分科会合同例会の第2部(法廷通訳における正確性)と問題関心が重なっています。legal equivalence (medical equivalence)という厄介な理論的問題に切り込んでいくわけで、期待したいと思います。
■今日明日と大学院の入試。今回初めて筆記試験の監督をやることになった。最初で最後である。
■「横田めぐみさんをテーマに曲を作ったアメリカ人歌手、ノエル・ポール・ストゥーキーさん」、という書き方だとすぐには誰だかわからないが、これPeter, Paul and Maryのポールです。ポールのサイトで日本でのテレビ出演の様子が見られます。これは最近のNHK出演時。これは40年以上前の映像。左がポール。それにしてもあのワシントン大行進のときにもいたし(ただしこの映像は1971年の別のピース・マーチ。しかしワシントン大行進のことに触れている。2曲目でコーラスに加わっているのは今は亡きジョン・デンバー)、マリーさんはアキノ上院議員がマニラ空港で射殺されたときに現場にいたし(アキノ氏に同行して同じ飛行機に乗っていた)、フォレスト・ガンプみたいな人たちですね。
日時:2007年 3月 10日(土)14:00-17:00
会場:青山学院大学青山キャンパス15号館 ガウチャーメモリアルホール502教室(JR山手線、東急線、京王井の頭線「渋谷駅」宮益坂方面出口より徒歩約10分、地下鉄「表参道駅」B1出口より徒歩約5分)
会費:会員・学生 無料(非会員500円・予約不要)
研究発表:「メディア英語を素材にしたプロダクション能力養成のための訓練法―通訳訓練法の創造的応用事例およびその理論的背景」(14:00-15:15)
■学会のHPの管理が面倒なので、例会、分科会、その他の催しのようなニュースはブログ形式でやってみてはどうかと思うのですが、どんなもんでしょうか。ブログでも分科会毎にカテゴリーを設ければ、必要に応じて一覧できるわけですし。HPの方はアーカイブ的なものにしていけばいいのでは、などと思っております。
で、休眠していたブログをリフォームしてプロトタイプを作ってみました。題して「日本通訳学会ニュース」。何のひねりもないタイトルですが、それも含めて感想、ご意見をお願いします。
■タイトルは「JAIS What's NEW」に変更。日本語だとどうも見栄えが悪い。
■東京外国語大学でのソーヤーさんの講演も無事終了とのこと。ソーヤーさんはその後、ヒュースケンゆかりの地を訪ねたらしい。
■外交と通訳は切っても切れない関係にあるが、外交の延長である戦争とも大いに関係がある。E・ロマックス 長瀬隆(1997)『陸軍通訳の責任』(私家版)は軍属として憲兵隊付きの通訳を務め、あの戦場に架ける橋で有名な泰緬鉄道の作業にあたった捕虜の、拷問を含む尋問を通訳した長瀬隆さんの回想記だ。長瀬さんは憲兵がいないときに、捕虜に対して早く楽になれるよう容疑を認めた方がいいと諭したり、「元気を出してがんばれ」とささやいたりする。50年後、英文著書の出版がきっかけとなり、この元捕虜の夫人から手紙を受け取るが、そこには夫はあなたを許していないかもしれないと書かれており衝撃を受ける。この元捕虜、ロマックス氏と長瀬さんは、その後文通を続け、やがてクワイ河畔の鉄橋を望むテラスで再会するのである。このような末端での通訳についての本は結構出ている。
もう一つは昭和22年刊の、朝日新聞法廷記者団『東京裁判 第二輯』(ニュース社)で、これは全8輯が出版された。その後文庫になったようだ。この中に「IBM談義」という章があり、使用された通訳用機器の様子が具体的に書かれている。ニュルンベルク裁判と同じIBMの機器が使われたようだが、意外だったのは言語の切り替えが今使われているものと違っていることだ。
「左右のレシーバーからのびた送話線は丁度顎の下で一緒になって、記者席なら、腰掛けの右つけねでスイッチにまきこまれ、スイッチからじゅうたんの下をはう複雑な線につながってしまう。このスイッチは、ひねりが三つあり、普通第一のスイッチが英語、次が日本語、三番目が特別仕立てのロシア語の通訳となっている。」日ソ関係の段階に入ると、5人の検事のうち一人は英語、4人がロシア語で話すことになった。「ロシア語で書証をよんでいる間は安心して第二のスイッチの日本語訳にきき入っていられるのだが、この最中に弁護側の異議がさしはさまれると、さあことだ。ゴルンスキー公使がこれに英語でうけこたえすると、その日本語訳は第一のスイッチで行われる。さて第一のスイッチにきりかえてその応酬をきいていると、思わぬところでけりがついて、突然今度は書証の朗読にうつる。ついうっかりしていて二三分第二にきりかえるのを忘れていると、日本語の朗読はもう半分も先へ行っているという始末。」不思議なことに同時通訳か逐次通訳かについては何の記述もない。そもそも区別がつかなかったのか。他にフランス人が英語でしゃべると通訳団から「わかりません」との意義が続出したとある。Hainan Island(海南島)がアイナン・アイランドになっていたという。