MITIS 水野通訳翻訳研究所ブログ

Mizuno Institute for Interpreting and Translation Studies

Euroconference EST情報など

2004年12月03日 | Weblog
Euroconference "Multidimensional Translation" という会議が2005年の5月にドイツのSaarbruckenで開催される。まもなくオンラインのregistrarion formもできるとのことですが、とりあえずこれでもOK.

EST: European Society for Translation StudiesのURLが変わった。ここでは翻訳・通訳研究の有益な情報が得られるが、会員になればさらにお得な情報が利用できる。On-line journalsやOther TS resourcesの紹介もあり、後者には日本通訳学会のサイトも含まれている。最新のNewsletterにはいろいろな翻訳・通訳関連の会議の案内があるのだが、多すぎて紹介できない。しかしほとんどはまだかなり先のものなのでそのうちに。

来年4月頃に、Kroll, J. F. & de Groot, A. M. B. (Eds.) (2005) Handbook of Bilingualism: Psycholinguistic Approaches. New York: Oxford Universiry Press. という本が出るが、その中にChristoffels, I. K. & de Groot, A. M. B.: Simultaneous Interpreting: A Cognitive Perspective という論文が収録される予定だ。de Groot は比較的有名な研究者だがChristoffelsは今年 Cognitive Studies in Simultaneous Interpreting と題した博士論文を書いた人だ。

明日の「通訳翻訳リサーチ・ワークショップII」ではゲストスピーカーを招いて日英ニュースライティングの話を聞きます。院生対象で非公開ですが、卒業生ならOKです。1時10分から8501で。これが終わると1年生の修士論文構想発表が2回あり、2年生の修士論文指導が最終局面に入る。外部の仕事も2つほど入っていてかなり厳しい。乗り切れるか。

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8 コメント

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質問させてください! (竜吾郎)
2004-12-04 07:50:47
 初めて投稿させて頂きます。小生は通訳に興味を持っていて、地方で授業を受けています。特に日本語から英語への通訳授業が好きです。同時も逐次も初心者レベルでしかありませんが、逐次でのメモ取りに興味があります。

 そこで、お尋ねいたします。逐次のメモ取りにおける初心者向けの練習方法に、記憶する、という行為が何分程度まで可能かを、一般的な意味合でお答え頂ければ幸いです。

 できれば初心者向けのアドバイスとしてなので、簡単なお答えで結構です。



 では、宜しく御願い致します。 
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逐次通訳と記憶 (みずの)
2004-12-04 09:03:55
ノートを取った場合、何分ぐらいのスピーチセグメントを記憶していればいいか、という質問でしょうか。

これは難しいです。ヨーロッパの教科書では、脳も筋肉と同じように定期的・効果的な訓練が必要だ、ノートを取らない場合、2分ぐらいのスピーチを再生できるように練習しなさい、と言っているのもあります。

ただ、ノートを取る場合の記憶の再生は、ノートというcueを使う再生になりますから、5分とか10分といった長い再生が可能な人もいるようです。スピーチの難易度や知識などいろいろな要因があるので簡単には言えないのですが、ノートを取らない場合なら1分、ノートを取る場合なら3分もできれば十分でしょう。でも僕自身は練習で記憶力が伸びるというのは嘘だろうと思います。逐次通訳の再生には、たぶんいわゆる記憶力とは別の要素が関わっていると思われます。
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逐次通訳と記憶 (竜吾郎)
2004-12-04 12:40:09
 ご返事ありがとうございます。



「でも僕自身は練習で記憶力が伸びるというのは嘘だろうと思います。逐次通訳の再生には、たぶんいわゆる記憶力とは別の要素が関わっていると思われます」



 上記の部分が気になります。「別の要素」とは、一体なんのことでしょうか。あるいは市販の参考書にでも、その辺りのことが書いてあるのでしょうか。



 宜しく御願いいたします。
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別の要素 (みずの)
2004-12-05 12:52:30
そこがよくわからないのです。

一般的に言えば「理解の深さ」ということになるのかもしれません。原スピーチを聴いたときに音声面はもちろん、その意味内容をはっきりと概念的に把握でき、それを自分のもっている既存の知識体系に容易に統合できる、そういう力があれば、通訳ノートというcue、あるいは自分のそれまでの訳出内容の流れから、いったん直接的な記憶(注意の焦点)から外れた記憶をよりよく呼び出すことができるのかもしれません。そういう意味で、いわゆる記憶力とは別ではないかと思っているわけです。推測ですが。
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逐次通訳のコツ (竜吾郎)
2004-12-05 14:27:23
 どうも有難うございます。「記憶」の話は難解なので、これで満足とさせて頂きます。



 「逐次通訳のコツ」といった話ですが、プロの通訳者はそれぞれお持ちだと思います。何か教えて頂けるものはないでしょうか。



 できれば初心者でも参考になるようなアドバイスがあれば、感謝いたします。



 宜しく御願い致します。
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逐次通訳のコツ (みずの)
2004-12-06 22:19:53
一般的なコツだけでもいろいろありますので、以下のサイトを見るのが一番です。



http://interpreters.free.fr/consec.htm
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逐次通訳のコツ (竜吾郎)
2004-12-07 08:06:04
 どうも有難うございます。こういうサイトがあるとは知りませんでした。大いに参考になると思います。
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コーヒーブレイクなんですが! (竜吾郎)
2005-01-05 15:40:13
今日は。こんな話を見つけました。参考になると思い投稿します。 



http://www02.so-net.ne.jp/~cbx/enjoy.html



 で、通訳に興味のある身としては、このような投稿がもっとなされるといいな、と思います。



 では、次回。
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