多文化共生なTOYAMA

多文化共生とは永続的なココロの営み

親日の外国人が被災地を継続支援

2011-06-23 10:06:30 | 多文化共生
(以下、朝日新聞【神奈川】から転載)
=======================================
親日の外国人が被災地を継続支援

2011年06月22日

コンサートを企画したニール・アンドリュー・シャープさん=川崎市麻生区で


ドイツで募金活動を続けるブリギッテ・シュトゥムさん(左)=藤井春美さん提供


 川崎市を拠点に活躍する外国人音楽家が25日、東日本大震災の被災者を支援するチャリティーコンサートを開く。「大好きな日本のために」と、被災地に以前と同じ生活が戻るまで続ける意気込みだ。

 企画したのは昭和音楽大学(川崎市麻生区)のピアノ講師、ニール・アンドリュー・シャープさん(48)。英国から来日して22年。演奏旅行で何度も訪れていた岩手県の沿岸部が津波にのみ込まれる映像をテレビで見て、衝撃を受けた。すぐにチャリティー演奏会を思い立ち、大学事務局に提案した。

 近くに稽古場がある藤原歌劇団にも呼び掛けた。韓国、台湾、ブラジル出身の団員ら4人が出演を快諾。大学からはバイオリンを教えるフランス人ジェラール・プーレ教授も出演し、室内楽と歌曲の二本立てとなった。エルガーの「愛のあいさつ」など名曲を中心に優しい、明るい雰囲気の作品を演奏する。

 「日本にいると故郷にいるような気持ちになる。楽しい毎日を与えてくれる日本のために何かしたい」とシャープさん。被災地の復興を見届けるまで、1年に1度はこうした演奏会を続ける考えだ。

 演奏会は25日午後2時、同大学内「ユリホール」で。入場料一般2800円、学生1500円。被災者は無料。収益金は市の被災者支援基金に寄付する。全席自由。問い合わせは同大学(044・953・9865)へ。

(星井麻紀)

■子供たちと募金、送金3回目/元相模原在住ドイツ人女性

 相模原市に住んでいたドイツ人女性が東日本大震災の被害に心を痛め、ドイツの子どもたちと一緒に募金活動を続けている。「継続が大事」と、親交を続ける相模原市の友人のもとに3回目の送金があった。

 ブリギッテ・シュトゥムさん(54)。30年ほど前に来日し、プロのリコーダー奏者として活動する傍ら、相模原市内で子どもたちに音楽や英語を教えるボランティアをしていた。2003年に帰国した。

 ボランティアを通じて知り合った学童クラブを主宰する藤井春美さん(64)=同市中央区富士見3丁目=のもとには震災翌日から連日、シュトゥムさんから電話があった。「自分は『日本人』だ。何とかしたい」と何度も口にしたという。

 今はブレーメン近郊の小学校などで音楽や日本文化を教えるシュトゥムさん。教え子に、被災の状況を説明し、子どもたちと一緒に募金を続けているという。5月に約34万5千円、6月6日に約14万円、13日には約13万6千円が藤井さんに送られてきた。

 募金には、子どもたちがお手伝いをしてためたお小遣いも含まれている。「元気、元気、元気になってね」「地震はもう来ないように」などのメッセージや絵も添えられていた。藤井さんは送金されたお金とメッセージを被災地の岩手県大船渡市に届けた。

 藤井さんは「コスモポリタン(=世界市民)の愛に感謝、感謝です。行く先々で日本のことを話している彼女の姿が思い浮かびます」と話している。

(関根光夫)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿