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求職外国人、真岡などで激増 「差別」といらだちも

2009-01-19 09:31:25 | 多文化共生
(以下、下野新聞から転載)
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求職外国人、真岡などで激増 「差別」といらだちも
(1月18日 05:00)

 外国人労働者が多く住む小山、真岡の公共職業安定所(ハローワーク)の専用窓口が、職を求める外国人であふれている。昨年十二月に両ハローワークを訪れた外国人の新規求職者は、前年同期に比べ小山が約九倍、真岡でも約六倍に膨らんだ。年明け、事態はさらに悪化、一月はこれを上回る状況だという。求職者の多くが働いてきた製造業を中心に、求人は低迷。苦境に立つ外国人労働者からは「外国人差別だ」とのいらだちも聞こえてくる。

 新規求職する外国人は、小山では昨年九月ごろから増え始め、十二月は八十五人を数えた。担当者によると、前年は月間十人程度で推移しており、激増している。真岡でも十二月は、前年同月の十人から五十八人と急増し、一月は十五日までで百二十五人にも上っている。

 両ハローワークとも年明けから、ポルトガル語とスペイン語の通訳を置く外国人専用相談窓口を、週一日から三日に増設して対応。しかし、両管内の求人はいずれも前年同期比二割減と厳しい状況だ。

 ハローワーク小山を訪れた日系ブラジル人男性(38)は、派遣で小山市内の自動車関連工場に勤めていたが、昨年十一月末で契約を打ち切られた。これまで受けた面接は、三回とも「漢字が読めないから難しい」と断られた。失業して一カ月半、再就職できないでいる。

 同真岡で相談の順番を待っていた日系人男性は「外国人と分かった途端、『募集してない』と言われた。求人を出していたのに…。差別だ」と声を荒らげた。

 別の日系ブラジル人男性(58)は十七年間、真岡市内の金属関連工場で働いてきたが、昨年末、解雇を告げられた。「話せても読み書きは出来ない。持っているフォークリフトの免許を生かせる仕事があればいいが」。流ちょうな日本語でこぼした。

 非正規で十年以上勤めた自動車部品工場を、今月、雇い止めとなったバングラデシュ人の男性(39)。真岡市役所開催の教室で学び、日本語が話せる上、平仮名と片仮名の読み書きが自在だ。

 「難しいと思うが、一日も早くちゃんとした正社員の仕事を探したい」。日系ブラジル人の妻との間に小学生の娘がおり、家族のために家を建てよう、と懸命に職探しをしている。

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