(以下、東京新聞【東京】から転載)
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「浅川兄弟」知ってますか 植民地朝鮮の人、文化愛し交流 新宿で20日講演会
2011年2月2日
常設展示で浅川巧を紹介したコーナー=新宿区で
写真
日本が朝鮮半島を植民地支配していた時代に朝鮮文化を愛し現地の人々と交流した浅川伯教(のりたか)・巧兄弟に関する講演会が二十日午後二時から、しんじゅく多文化共生プラザ(新宿区歌舞伎町)で開かれる。主催するNPO法人高麗博物館(同区大久保)は「植民地時代にもこういう人がいたことを知ってほしい」と参加を呼び掛けている。 (松村裕子)
兄弟は現山梨県北杜市の出身。朝鮮に渡った。伯教(一八八四~一九六四)は教員、巧(一八九一~一九三一)は朝鮮総督府の林業技術者として働く傍ら、白磁に興味をもち窯跡を訪ねて研究した。民芸運動を起こした柳宗悦とともに現ソウルに膳(ぜん)や家具を集めた朝鮮民族美術館を設立した。特に巧は、日本が同化政策を進める中で、自らは朝鮮の言葉を学び服を着て現地の人々と親しく付き合った。早世した際には大勢の人がひつぎを担ぎたいと申し出たという。
講師は兄弟の研究をする李尚珍(イサンジン)・山梨英和大助教(40)。「浅川兄弟にみる異文化理解」のテーマで話す。「お互いに関心を持って理解することが大事だと伝えたい」という。
高麗博物館は二〇〇一年の開館時から常設展示で巧を紹介してきた。出身地には兄弟の資料館があるが、日韓ともにまだまだ知られていないのが現状。運営委員は「いずれは日韓交流の先駆けとして企画展をしたい」と話し、プレ企画として講演会を計画した。
参加費五百円。要予約で先着五十人。問い合わせ、申し込みは博物館=電03(5272)3510=へ。
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「浅川兄弟」知ってますか 植民地朝鮮の人、文化愛し交流 新宿で20日講演会
2011年2月2日
常設展示で浅川巧を紹介したコーナー=新宿区で
写真
日本が朝鮮半島を植民地支配していた時代に朝鮮文化を愛し現地の人々と交流した浅川伯教(のりたか)・巧兄弟に関する講演会が二十日午後二時から、しんじゅく多文化共生プラザ(新宿区歌舞伎町)で開かれる。主催するNPO法人高麗博物館(同区大久保)は「植民地時代にもこういう人がいたことを知ってほしい」と参加を呼び掛けている。 (松村裕子)
兄弟は現山梨県北杜市の出身。朝鮮に渡った。伯教(一八八四~一九六四)は教員、巧(一八九一~一九三一)は朝鮮総督府の林業技術者として働く傍ら、白磁に興味をもち窯跡を訪ねて研究した。民芸運動を起こした柳宗悦とともに現ソウルに膳(ぜん)や家具を集めた朝鮮民族美術館を設立した。特に巧は、日本が同化政策を進める中で、自らは朝鮮の言葉を学び服を着て現地の人々と親しく付き合った。早世した際には大勢の人がひつぎを担ぎたいと申し出たという。
講師は兄弟の研究をする李尚珍(イサンジン)・山梨英和大助教(40)。「浅川兄弟にみる異文化理解」のテーマで話す。「お互いに関心を持って理解することが大事だと伝えたい」という。
高麗博物館は二〇〇一年の開館時から常設展示で巧を紹介してきた。出身地には兄弟の資料館があるが、日韓ともにまだまだ知られていないのが現状。運営委員は「いずれは日韓交流の先駆けとして企画展をしたい」と話し、プレ企画として講演会を計画した。
参加費五百円。要予約で先着五十人。問い合わせ、申し込みは博物館=電03(5272)3510=へ。