鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1467回】 日本のTV番組が流す情報だけを鵜呑みにしない

2015年01月06日 | 住宅コンサルタントとして
昨日、某テレビ朝日のニュース番組を見ていたら

「なんと、今月から、これとこれとこれの物価が上がるんです」
「それだけではありません。
来月からは、これとこれとこれの価格も上がるんです」

とカレールーやアイスやカップ麺など、
生活していく上で欠かせない食品が円安の影響で価格が上がる。
消費者の生活はドンドン大変になる、ということを流していました。

また、不動産会社の経営者や町工場の経営者にインタビューをしていましたが、
不動産屋などの一部の業界は景気が良く、賃金も上がりそうだが、
町工場などの中小製造業などはやりくりが大変で賃金なんてとても上げられない、
という映像も流していました。

あれ、何が言いたいんでしょうね?

テレビ朝日の番組は好きなのですが、
朝日新聞の思想は、個人的にとても好きになれません。

国民のテンションを下げたいんですかね?
今の安部政権の政策を非難したいんですかね?

で、番組を見ながら、「一面だけを流すなよ!」と若干キレ気味になっていました。

まず日本人が知っておかないといけないのは、
この20年間で世界の物価はもの凄く上昇したということです。

「物価が上がって生活が大変になる」という情報を流すのと同時に、
「この20年、日本の物価の上昇率が如何に異常だったか!」という情報も
どこかで発信しないと、フェアじゃないと思うのです。

また「町工場が大変」というネガティブな情報だけでなく、
「時代の流れに適応して、工夫している町工場は、世界中から注文が殺到している」という
情報も流さないと、全ての町工場が大変、と感じる人もいるんじゃないかな、とも感じました。

時代が流れ市場が成熟すると、業界のほぼ大半の企業の業績が良くなる、
なんてことはあり得ないんです。

市場の変化に適応し、顧客のニーズに適応している一部の勝ち組に注文が殺到するようになる、
というのが真実なのに、そういったことを報道しない訳ですね。

ネガティブな情報や危機感を煽る方が視聴者のウケがいいとでも思ってるのかなぁ・・・?

住宅業界のどこかのコンサルタントがやっていた「煽りのマーケティング」ですかね(笑)。
古いよ、それ!

あくまで私個人の意見ですが、
世界の物価が上がって、日本の物価だけ上がらないというのは、長くは続きません。

時代の流れで、あらゆる面で日本も物価が上がることでしょう。

物価上昇しても生活していけるように、
企業は収益を高め、従業員さんにより多く分配できるよう
事業を進化させていかなくてはなりません。

また、自分の私利私欲のために会社経営しているようなカス経営者もいるかもしれませんが、
そんな会社はとっとと辞めればいい訳です。
私が知る限り、社員さんにたくさん給与を払って良い暮らしをして欲しいと思って
頑張っている経営者も結構います。

要は就職活動をする際、そういう経営者が経営する会社を見つけて就職すべき、ということでしょう。

政治が悪い、会社が悪い、と何でも人のせいにしてしまうような人が増えているのも
テレビや新聞が流す情報にも原因があるような気がしますし、
それを鵜呑みにしてしまう人が増えているからのような気がします。

何でも周囲のせいにするのではなく、自己責任論で捉えたいものです。

そして正しい情報を知るために、しっかりと勉強したいものですね。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【第1466回】 2015... | トップ | 【第1468回】 営業マン... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

住宅コンサルタントとして」カテゴリの最新記事