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ペット

2006-08-25 09:14:22 | 社会
作家の坂東眞砂子さんが猫を殺しているということを述べたことを知りました。知ったのはSomething Orangeさんの文章なのですが,気が付いたら新聞でも取り上げられている様子。

板東さんは作品も含めて全然知らない人なんですが,おっしゃられていることを読んだときに不快感はありましたが,わたしには反論するだけの材料がないってことで,「こういう人もいるのか」と思ったくらいです。それよりもSomething Orangeさんが書かれていることの方が,実に冷静に書いていてコメントも含めて関心してました。ちなみにSomething Orangeさんはちょっと前に,(人間の)人工堕胎の話を書いていたので,それの踏まえての上での事なのだと思います。要は良くわからないと…。猫を飼うのも不妊手術をするのも子猫を殺すのも人間が決めている…ということ。

まぁ確かにそうなのですが,じゃぁ自分はどうかと考えると,わたしの場合猫は飼ったことがありません。飼っていた動物を繁殖させたことはない(籠の中で飼うような動物しか飼ったことない)のでそういう問題にぶち当たったことはありません。でも将来猫や犬を飼うことがあれば,多分避妊手術とかするんだろうな…と思います。それをかわいそうか?というと思うけど,わたしの場合は産んで捨てたり殺すよりはそっちの方が自分にとっては若干ましです。ちなみに自分が飼ってない野良猫や野良犬(最近少ないけど)が,死んでいくのには,(自然の環境という意味での興味はあるけど)積極的に係わろうとはしません。ひどい言い方をすると,それも自然の一つだろうと。
この辺の感覚は,そう普通の日本人と変わらないのではないかと思ってます。もっともわたしの場合は,川に流れてきた自然界の動物とかもほっておいた方がいいのでは?と思うので,その辺は世間と多少ずれているようですが…。

飼ってる動物は責任を感じて避妊手術をして,野良動物は知らないというのは,基本的にペットとして飼っている動物というのは,疑似家族だと思うからです。そこが自然動物や家畜とは違います。疑似家族であれば,人間と近いように扱わないといけないはずです。そうなると避妊や人工堕胎は許せても,子殺しは抵抗がある…となるわけです。もっとも人間でも避妊手術や堕胎を当人の意思なくおこなえば犯罪ですが,ペットの場合当人の意思は確かめようがありません。まぁでも当人の意思を確認しない変わりに,当人の気持ちを勝手に酌んでしまうのは,相手が動物であろうが,子供であろうが似たようなところがあるのがどうも人間のようです。

そういうわけで,少なくとも当人の意思を確認せずにやってるって意味じゃ避妊も子殺しのいずれも絶対的な正義ではないと思いますが,家族(人間)に近い…という見方をすれば,人工避妊と子殺しのどっちが許されないか…というのは,少なくとも日本の社会の中では決まっているように思います。もっともこれは社会が決めることなのかもしれません。日本は人工堕胎が多いので,もしかしたら他の国だと若干感覚が違うかもしれません。

ところで一つだけ引っ掛かるのはこれだけの騒ぎになるのは予想できていたかと思うのですが,なぜ板東さんはこういう事を新聞で述べたのでしょう?…。作家がわざわざこういうことを書くのは何か伝えたいものがあるのか?という気がします。その辺の文脈が良くわからないので,なんとも言えないというか。
コメント
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