たろの日記ページ,gooブログ版

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概念の決め方

2006-08-27 06:07:36 | 時事
冥王星,惑星から除外された」…という話。なぜかNHKが報道に熱心で,決まった瞬間速報を流していたのですが,だれか一分一秒でも早く知りたいって人がいたのですか?。もしかして来年の教科書の入稿とか?…と思ったら来年の教科書には間に合わないので織り込まないらしいですね。

で,世間の大騒ぎぷりがわからないのでもないのですが,もう一歩引いてみてみると,こうやって会議で決めるわけね…とも思いました。ちなみにNHKのアナウンサが冗談で「地球だけで決めていいんですかね?」とか言っていたのですが,いや,まさにある一部の人たちが集まって決めるわけだ…と。
余談ですが,例えば東洋と西洋の境目とか,白人とそれ以外の境目も時代によって変わっているそうです。かっては白人とそれ以外で差別があったわけで,そういう意味では結構重要なことが,その時代によって,その対象物の変化に関係ない形で変わっていくって事になります。

養老先生が「名前をつけるとは切ることだ」とおっしゃってますが,まさに境界を定義づけることが,名前をつけるって事であり,それはそこにずっと存在していたというより,あるとき急に線引きをする必要が出てくるもののようです。境界は問題になりますが,我々は通常はある概念を想像するとき,境界というよりもその中心にあるものを想像します。「典型的なもの」ってやつです。もちろん新しい名前がつくのは,従来のものでは説明できないものが発生したときにつけます。ただ本来はその違うものの中心に対して名前をつけるのですが,議論が起きるのはその境界に於いてです。音楽のジャンルのことを考えるとそう思います。
というわけで,今回新たな線が引かれましたが,また新しいややこしいものが見つかると,また境界の議論が起きるのでしょうね。ただし星は人が名前をつけようが,線を引こうがそこにずっとあります。学会が権威があろうが,それはあくまでもその価値観を共有する人たちの中から現われた権威です。

という様なことを考えてました。空虚といえば空虚だし,その中で生きてるのも事実だよなぁ…という感じで。
コメント
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