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昔が羨ましい…というのは,いつでもそう思われがち

2012-10-18 19:00:00 | ココロ
匿名日記に高校生がインターネット創成期の人がうらやましいという書き込みがありました。なかなかほほえましいですな。それに対するコメントが,「自分は戦後がうらやましかった」とか「安保がうらやましかった」とか書いている人がいて,これまたほほえましかった。

言うまでもなく,いつの時代も昔の人の方が得してるみたいな考えはあって,逆に言うと,今の若い人は…の裏返しかもしれない。

自分も高校くらいの時に学生運動がちょっとまぶしく見えたり,社会人になってからも,戦後の世代が,年上が少なくて自由に出来たとかいう話を聞くとちょっとうらやましくも思ったことがあります。私はバブルが終わった頃に就職しましたが,バブルで美味しい思いをした人がちょっとうらやましかったり,あと,自分の親の世代が,安い価格で土地を買っていたのがちょっとうらやましかったりもします。

まぁでも,そういうのはいつの話でもあるはずで…。このインターネット創成期ってまさに私の世代のことでしょう。私がその世代であることでお金持ちになったというわけではありませんが,発展自体をみてきたので低レイヤーから高レイヤーの技術まで,大雑把には理解してるという意味では得してるなぁとは思います。でも,当時を知るものとしては誰でも金持ちになれたわけではないでしょう。インターネットが急速に普及した1990年代には,確か数百か数千のプロバイダが存在してましたが,今となってはごくわずかです。無料ホームページのサービスもたくさんありました。それらはネットで一山あてたい人たちがここぞと始めて,そしてそして倒産したり身売りした…ってことでしょう。つまり,金持ちになれた人はごくわずかで,むしろ借金を背負った人の方が多いかもしれません。今も残る大手のプロバイダや通信事業者のうち,20年前はなかった会社というとSoftBankが浮かびますが,それ以外のauやdocomo,so-netやbiglobe,niftyなど,これらすべてバックは昔からある巨大企業です。つまり一部の会社以外は元々体力がある様なところしか残ってないともいえます。

まぁそうはいっても,そういう一部の大成功した会社があるわけですから,今まったくない業種から20年後に大成功する企業もでてくるでしょう。そういえば,20年後に就職する人の大半は今ない業種につくという話を聞いたこともあります。

そう意味では,今でも多分20年後の高校生に,この時代の人は良かった…と思われるような業種があるはすです。くまなく探して挑戦すれば,そうなれるかもしれませんよ。
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