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自分との関係性を3段階に整理すると見えること

2008-02-18 20:17:22 | ひとこと
自分の周りに起こっていること,または世の中のこと,そういうものを観ていろいろ感じる時,相反する感情や,答えが見つからない時があります。特に人間をはじめとして動物まで含んだいろんな命の重さや権利とか特にそうです。命や権利は本当に平等なのだろうか?同じような重さを持つものなのだろうか?…と考えると建前と本音がうまくかみ合いません。

動物の命の重さというと,ペットの命や権利みたいな話から,国によって肉食や狩猟が認められている動物の話もあります。動物の命が大切だという話があれば,同じ人間でも国が違ったり宗教が違うと殺しあったり,簡単にいろいろ奪ったりすることもあります。また同じ国の,いや同じ集団,特に学校や地域の中にも差別や,どうかすると殺人さえ起こります。以前子供の殺人が話題になった時に子供になぜ人を殺すのがよくないのか?と聞かれたときにどう答えるか?,一方で戦争とかを大人は起こしているのに…というような話もありました。

そういう殺伐とした話の一方で,たとえば病気や何かに巻き込まれた人たちが,自分たちの境遇を訴えて来ることもあります。これも同情はするのですが,その人たちの言い分を全部受け止めることが社会に可能なんだろうか?…と思うこともあります。

わたしは最近,そういうその人(動物)の尊さみたいな話とか,あと,共感みたいな話を,その人と自分の関係性,もっというと距離感を大きく三つに分けて考えてみたらどうだろう?と思ったりしてます。

簡単に書くと,(1)自分自身そのもの,(2)知人や家族などの親しい人(動物),(3)それ以外全体,の三つです。自分自身は自分という明確なものですが,親しい人というのは,家族や恋人の様なより近い人から,友人や知り合いという風にさまざまですが,その人の境遇や立場を理解しやすかったり顔が思い浮かぶ人を指します。ペットなどもここに含まれるでしょう。そしてそれ以外というのはあったことも無い人や,知らない国の人,また動物や世界そのものを含んだり,顔が見えないという意味じゃ自国なども含まれるかもしれません。

その関係性を絵にしたものが上に貼ってるものです。

こう整理して,さまざまな対象と自分の関係がどれか?,おきてる事象はどこの間にあるものかを考えると少し整理がしやすくなります。

たとえば,ある動物が「全体」しか入らない人と,「知人」に入る人では話が合うわけがありません。また,例えばある人が事故で死んだ時に,その知り合いや家族は嘆き悲しみ,加害者がいたら殺したいほどうらむ…という気持ちは当然ですが,「全体」の関係性しか持たない人にとっては,事件が避けられないものであれば,仕方ないと思うかもしれませんし,その家族の言い分を聞くことで,自分に不利益があれば,我慢して欲しい…と思うかもしれません。戦争などはそういう要素が最も強く,自国の反映や安全のために,他国の命を踏みにじったりします。でも,その他国に知り合いがいたら,その戦争に強く反対したりします。

あと「自分」というのがまさに自分自身そのものしか指さないかは,良くわかりませんが,自分より恋人や家族などの方が大事だ…という人もいますので,もしかすると「自分」にも他人が入ってくる場合もあるようにも思います。

いずれにせよ,人と意見が合わない場合,この関係性が異なるもの同士であれば,分かり合えないのは当たり前の様に思います。これは理屈というより,感情の基盤になっているものが違うからです。

一方,こういう風に考えると,例えば世界から戦争をなくすには…(2)の知り合いの範囲を広くする,つまりお互いに知り合うことを増やせばいい…という考え方も出来ます。それはそうだと思います。お互いがお互いの顔を知っていれば,簡単には蹂躙できません。ただし,閉じた狭い社会にも,いじめや差別があることを考えると,たとえ顔を知っているからといって,親しい人の様に感じるかどうかはわかりません。むしろ(2)の領域が広がると,別のところに線を引いて(3)を無理やり作り出すようなことをするのかもしれません。

また,世の中の事件で,被害者がメディアを通して何かを訴えてる時など,この三段階に自分の立場を入れてみると,それに対しての自分のスタンスが良くわかります。ある事件が自分自身に起きている場合や,家族や知り合いに起きている人と,傍観者である自分の間に大きな断絶があるのも理解できます。ただしこの場合,傍観者だから話に入れないのではなく,傍観者だからこそ物事を冷静に判断できて,他の当事者との利害関係を整理しやすいことの方が多いようにも思います。その場合はむしろ当事者の意見は重要ですが,決定権はあまり無いほうがいいのかもしれない…と思うこともあります。

というように,こういう風に関係性を三つに分けて整理するといろいろとわかりやすくなることが多いと思います。最近わたしはこういう風に整理してから,物事を考えたりしてるので,ちょっとわかりやすいように書いておきます。
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