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死刑

2007-11-05 20:49:35 | 社会
さて,最近失言が多い鳩山法相ですが,大丈夫かしらね,この人。
ところで鳩山法相がちょっと前に法相の決裁無しに死刑が行えれば良いのに…と法相の立場のときではないのですが,発言した件で世の中は鳩山氏を批判したのですが,わたしは「あぁ,この人,死刑の決裁をしたくないのだなぁ」と思いました。この人的には死刑が嫌なんだな…と。まぁでも議員でもあるんだから,だったら法律改正を主張すべきなんですけどね:-p。
さて,死刑の是非ですが,ヨーロッパではすでに廃止している国も多く,それゆえに死刑を行っているのは遅れているといわれることもあります。でも調べたらヨーロッパの多くで死刑が廃止されたのは,近代以降ですし,そのときも是非の議論はあり,でもやってみたら,今のところうまくいってる…ということみたいです。
死刑の是非についてはいろいろいわれてますが,前提としてそもそも刑罰は何のためにするのか?というのがあまり整理されて無い気がします。刑罰には,「犯罪者を罰するため」「受刑者の再発を防ぐ(更生させる)ため」「犯罪を未然に防ぐため」「被害者を納得させるため」という視点があると思いますが,これがいつもごっちゃになってる気がします。
犯罪者が精神的に正常じゃない場合に刑が軽くなるのは,「罰する」側面を重要視してるからでしょう。もし「再発を防ぐ」のであれば,正常であろうがなかろうが,再発の可能性があれば,刑務所にせよ病院にせよ社会から隔離すべきという話になるはずです。
死刑が犯罪を未然に防ぐ…抑止力になるというのも,異常犯罪者には効果が無い…という話もありますが,異常犯罪者以外にはいくつか効果があるかも知れません。よく「被害者救済」ということもいわれていて,被害者が納得できないとTVで訴える場合もありますが,これは再発だろうが抑止だろうが関係なく被害者の納得感を重要視してるといえます。
実際どれが重要なのでしょう?。よくわかりませんが,この辺は整理して議論したほうがよいと思います。
あと,死刑廃止論と一緒に語られるのが,終身刑ですが,終身刑を行うということは,何時までも税金で犯罪者を食べさせるという話になるので,犯罪者のために,一般市民がそれだけのものを負うのか?ということも考えるべきでしょう。
さて,私の意見ですがわたしは犯罪者への罰とかよりも,刑罰は再発防止と抑止力を重要視して欲しいと思ってます。そういう意味では,凶悪な犯罪者は何年たっても社会には出てきて欲しくない…と思います。そうであれば,死刑か終身刑のいずれかは必要…と思います。ただ,現在の司法と警察を見てると冤罪の可能性がまだまだある…ってことをいうと死刑はちょっと危険すぎる…という感触が私の中にはあります。本当に犯罪を犯したのであれば,犯罪によっては死刑というのがそんなに非人道的とは思わないのですが,やっぱり冤罪が怖い…。そうなるとやっぱり終身刑なのかな…とは思います。
現状の私の感触はそんな感じです。まぁそんなことよりも,ここで一番いいたかったのは,被害者はともかく,なんか現在は大衆が納得する…という意味でも刑罰が論じられている気がしますが,本当はそれは一番どうでもいいというか,むしろそういう視点で刑罰を論じるのは危険な気がするということです。何のために罰するのかを,ちゃんと整理して論じて欲しいと思います。
コメント
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