たろの日記ページ,gooブログ版

http://taro-r.sakura.ne.jp の分家です。一部内容が重複してます。

TVのレベル

2005-08-15 07:14:00 | 時事
今回の総選挙はマスコミ泣かせ…というか,小泉氏が総理になってからの選挙というのは実にマスコミ泣かせな気がします。
小泉氏以前の自民党というのは保守で現状維持型で野党はそれに対して改革を呼び掛ける…という形だったので巨悪としての自民党を叩けば現状に不満がある国民はついてくるという簡単な図式がありました。しかし小泉氏は自民党にありながら自民党自身を…そして国政自身を改革するという明確な意思を表示してるので小泉氏を叩くことはあたかも現状維持を望んでいるように取られる可能性があり,それでは現状に不満がある国民はついてこないのです。また民主党も内部に右派と左派を内包しており,小泉氏以上の過激な改革案を出すことができません。社民党と共産党は政権を取ることを放棄した単なる突っ込み党なので,憂さ晴らしをしたい人以外は指示しないでしょう(ちょっと言い過ぎか)。今回の選挙でいえば郵政改革に反対した自民党議員を保守派として叩くことは可能ですが,小泉氏に賛同した議員を叩くことにTVをみてる視聴者がついてくるか良くわからないところがあります。実際小泉氏支持率高いですし。
というわけで週末のTVをみてると自民党と民主党の幹部が出てましたが,基本的に民主党の旗色悪し…。そもそも「対案がある」と言ってましたが提出してないわけで,実際提出したら民主党も割れるんじゃないの?…って思ったりもしております:-p。
で,結構おかしかったのがサンデーモーニング。コメンテータが岸井氏を除き全員反小泉でした。何ででしょうねぇ…。他は結構みんな様子見…って感じで慎重だったのですが。TBSだから?…。しかもコメンテータが感情レベルで反発してるのが全然知的じゃなくて笑えます:-p。小泉氏の手法が「強引だ」とか言って批判する人。対立候補を「刺客」と呼ぶものちょっと変で,郵政選挙だから郵政賛成の議員を全選挙区に置くというという理屈をなぜコメンテータが理解できないのかが,こっちが理解できません:-p。
江川女史は武井氏が「郵政改革がNEET対策に繋がる」と言ったことを理解できないと突っ込んでましたが,それは理解できない江川女史が未熟なんでしょう:-p。要は小泉氏に言わせると郵政改革は構造改革の一歩というか「できるところからやる」ってことなので最終的には国家の財政の建て直し,つまりは国として健全にして将来性を感じる社会にする…ってことなので結果的にNEET対策に繋がるといえば繋がるのです。まぁ,そんなにうまく行くかな?…っていうのはありますけど。
もちろん,小泉氏の目指しているところが正しいとは限りません。ヨーロッパとかは結構公社や公務員が広いサービスをやっていて,福祉国家を目指しているところもあります。しかしその分税金は高いです。行政サービスの充足を目指すにしても,無駄遣いを減らすとかいうのは必要でしょうから「大きな国家」型にしても改革するべき点はいくつもあるでしょう…。
でもねぇ…,やっぱりそういうレベルでの話が全くないのが不満です。反小泉の中にしっかりとした政策論を言える人がいないということが…。TVコメンテータの中に福祉国家(もちろん増税付き)を支持する人がいないというのもどうかと思います。つまり明確に利点をいわないまま「小さな国家」「自由競争」を良いとしてしまってる風潮が…,ほんとうにそれでいいのかなぁ…っていうのはあることはあるんですが…。
というわけで,アンチ小泉はたんなる「アンチ」であることが露呈しておりTVの質の悪さがわかって悲しい…。
ところで,郵政法案が終わったらどうするんでしょうね?,小泉氏。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする