「
元警察トップに職質して騒ぎになった話」。
この記事と
白川氏本人の説明を読み比べると,若干受ける印象が違います。記事の方は「元国家公安委員長なのに」というニュアンスが感じられるものの,本人の説明では弁護士であることは明かしているものの,元公安委員長であることは,警察署にいくまでは特に語ってないように見えます。警官に取り囲まれたときに「元公安委員長だ」とか言ったのであれば,「おれはえらいのにけしからん」という風にも取れますが,一応白川氏自身は,えらいからというよりは一般的に,そういう身体検査のやり方はけしからん…と言っているようです。
なので,白川氏自身を批難するつもりはないのですが,なんとなく非現実的な気がします。
そもそも最近TVとか見てると,職務質問とかで違法薬物所持とかが見つかるニュースが流れますが,アレが職務質問で見つかったとはとても思えません。当然身体検査をやってるはずです。実際に渋谷や秋葉原で所持品検査をやっている…というのは結構話題になってますが,あれが全部協力的にみんなやっていると思っているんでしょうか?…。そりゃ見られて何の問題がない人は自主的に見せてるでしょうけど,ヤバイものを所持している人がすんなり見せてるとはとても思えません。であれば,結構強引にやってる気がします。
で,結局のところ,こういう強引な所持品検査はやるなって事のようですが,それでいいんでしょうかね?…。やましいことがない人はある程度丁寧に扱ってくれるなら,検査されても構わないんですが…。実際に強引な検査で違法物所持が見つかったりしてるんですよねぇ?…。
まぁこういうのが話題になって警察がビビって検査しなくなったら,自分が職務質問されて不快な想いをすることは減るでしょうけど…,治安維持的にそれって大丈夫なの?…とか思ったりもします。一方で街中での危険物所持や犯罪も増えてるのに,現場の人はどうやってそれを予防すればいいのでしょうか?。
いや,難しい問題だと思うけどね。
それにしても結局白川氏は自主的に所持品を明らかにしなかったんでしょうか?…。なんかそれだけ綺麗事言って,それじゃイマイチだな…と思います。