最近深夜にBECKという アニメをやっていて観ています(録画してですが)…。まぁ元々はマンガが原作で,原作が結構有名ですから知っている人も多いでしょう。もっともわたしは原作は読んだことありません。このアニメは番組中の演奏を実際のプロにやらせたりとかしているのでそれなりにリアルです。…とはいってもライブのシーンで聴衆の動きが音楽とずれるのは,現状の技術じゃしかたないんですかね,結構萎えるんですが(^^;)…。
ストーリは中学生である主人公がバンドをやっている人と知り合いになり楽器を習得してバンドに入り…(アニメは現在そこら辺ですが,マンガではプロになって売れるらしい)…って話です。自分もかってはアマチュアでバンドやっていたので,中学生が楽器を習得していく様子や,スタジオで音を 出していくシーンとかは結構当時の自分を思い出すものがあって懐かしいです。でもやってる音楽がグランジやラップというのは,時代の流れを感じます(^^;)…。
まぁそれはいいんですが,主人公が入っているバンドのリーダ(おそらく高校生位の歳)が真剣にプロを目指して,メンバー集めとかやってる姿を見て,「自分の頃はこんなこと考えてなかったなぁ」と 思いました。まぁ大学時代にがんがんバンドとかライブをやっていたらプロというのは考えたかもしれませんが, 少なくとも高校の時はプロになるためにやっているという意識はありませんでした。
一応言わせてもらうと,別にプロなんか考えれるレベルじゃなかったので,そんなこと考えてなかったわけではありません(^^;)…。というか高校の時は進学するのが当たり前の高校にいたし,自分自身が それに障害を感じてなかったので,大学選びは真剣でしたが,音楽で食べようとは思っていませんでした。大学に入ると仕事選びの事では悩みましたが,大学であまりバンド活動が出来なかったこと,大学の勉強が結構おもしろくてそれをいかせるし事をしたかったということで,まぁ音楽以外で 食べることにしたのです。
というか,少なくとも高校時代の自分の周りを見ると,プロになって行った知り合いはいなかったし(結果的にプロになった当時のバンド仲間はいますが),大学時代も学校外のライブハウスとかに出入りをしなかったので,わたしに取って音楽家になるというのは結構リアリティがなかったのです。もしかしたら東京の大学に行って,プロになる人がたくさん集まるようなところに出没していたら,そういう選択肢も真剣に考えたかもしれません。
考えてみたら,仕事というか将来どうするか?…というのは幾つになってもついて回る問題ですが,結局のところ自分の周りにどういうお手本がいるか?…っていうのでその壁の高さが変わる気がします。例えばわたしは大学の先生になりたいとか思ったりするとして…,それは全然抵抗ありません。なぜなら自分の会社の先輩に大学の先生になって人がたくさんいるからです。経営者になる人は少ないけどまだ可能性はあります。でも一から会社を興して…っていう人はほとんどしらないので,わたしがそれをするとしたら「どうしたらいいんだろう?」という風に考えてしまいます。
もちろん世の中にはそれまでの人生をリセットして単身別のことをはじめる人もいます。しかし多くの場合においては現在いる環境に将来の選択は影響されるのではないでしょうか?。つまり自分からみたら「どうやってそういう職業についたのだろう?」と言うような人でも意外にその人に言わせると,「自然にそうなった」ものなのかもしれません。また,そういう仕事につきたいなら,そういう選択が自然だ…と思えるような環境に少しずつ自分をシフトしていくべきなのかも知れません。