一昨日になりますがW杯,日本一勝おめでとうございますで,湧きましたが,その前の日は小惑星探査機はやぶさの帰還に日本中多いに湧きました。わたしは昨日の午後のカプセル回収までハラハラドキドキでしたが,それも無事回収。カプセルの中身が空でも,数あるトラブルを乗り越えて無人探査戦が月より遠くの天体から無事帰ってきたという意味で凄い成果だと思います。
日本中が沸き立つ空気を読んで菅首相上機嫌,川端文部相も評価,後継機開発に前向きと浮かれておりますが,このはやぶさ,次期計画計画がそもそも事業仕分でほぼ凍結なみに減額されていました。ってわけで仕分をした人達も枝野氏は「開発の必要性は否定しない。工夫求めただけ」と,まるで「わが子を鍛えるために千仞の谷に落した」とてもいいたげな雰囲気。蓮舫女史ははやぶさを絶賛し「仕分け結果を何が何でも守るべきだということではない」とまで言ってる有り様です。
仕分を守る必要ない…なら何でやってるんですかね?。あとで陳情に応じて復活折衝とかして票田を育てるためですかね?。それとも単なるパフォーマンスですか?…と。
このころりと手の平を返した態度を見てると,次期はやぶさに予算がつきそうなことでホッとするよりも,こういう風に絶妙なタイミングで日の目を見ないと,技術開発の予算はバッサリ削られてしまうだけなんだろうなぁ…という絶望感です。枝野氏と蓮舫女史発言を聞くと,彼らが仕分け施策の内容を吟味せず,また政府としての大きな方針も全く持たず,ただ機械的に予算を削っていたことがわかります。もししっかりとした政府方針があったのであれば,はやぶさの予算削減も「こういう方針で削ったので仕方ない」としっかり説明できるはずです。要求側がその場でうまくプレゼン出来なかったら,何も考えずにカットしていたのでしょう。
思うに…,おそらく彼ら政治家のほとんどは組織による研究開発等を行ったことがないので,研究開発のマネージメントなんてわからないのでしょう。今回はやぶさに予算がついても他の計画に予算がつきそうには見えません。しかし研究開発というのは8割,9割の,成果を産み出さない研究があって,残りの1,2割が巨大な成果を産み出すのです。その1,2割を取り出して予算をつけ,他のをカットしたら,その1,2割も更にその1割以下の成果しか出せなくなるのが研究開発なのです。研究開発のマネージメントは,その中でどういう風にテーマの選択と集中をするか,スクラップアンドビルドをするか,コア研究や裏研究をどの様に行っていくか,そういうセンスが非常に重要になります。多分そういうことは,組織として複数の研究テーマをマネージメントしないとわからないことだと思います。研究機関や技術系の企業にいないとわからないもので,政治家どころか,商社や金融系の経営者でもなかなかわからないところかも知れません。
そういう意味では,国の研究予算の仕分は,あくまでも研究のマネージメントがわかる人間がすべきです。全ての研究に投資ができないのであれば,テーマを広く見て組み替えることは必要です。その時に現時点での注目度だけで判断しては5年後10年後20年後に成果が出るテーマを潰してしまいます。もしそれがわからないのであれば仕分けなどしてはいけません。
今の研究開発は5年10年20年後のわが国の産業の礎になるべきものです。つまり今の子供達が大人になったときの雇用は,ここから産まれるのです。仕分けで回収したお金を子供手当や高校無償化の原資にまわすのであれば…,その使い道が果たして本当にその子供たちのためになるのか,少し考えてみたらわかるように思います。
日本中が沸き立つ空気を読んで菅首相上機嫌,川端文部相も評価,後継機開発に前向きと浮かれておりますが,このはやぶさ,次期計画計画がそもそも事業仕分でほぼ凍結なみに減額されていました。ってわけで仕分をした人達も枝野氏は「開発の必要性は否定しない。工夫求めただけ」と,まるで「わが子を鍛えるために千仞の谷に落した」とてもいいたげな雰囲気。蓮舫女史ははやぶさを絶賛し「仕分け結果を何が何でも守るべきだということではない」とまで言ってる有り様です。
仕分を守る必要ない…なら何でやってるんですかね?。あとで陳情に応じて復活折衝とかして票田を育てるためですかね?。それとも単なるパフォーマンスですか?…と。
このころりと手の平を返した態度を見てると,次期はやぶさに予算がつきそうなことでホッとするよりも,こういう風に絶妙なタイミングで日の目を見ないと,技術開発の予算はバッサリ削られてしまうだけなんだろうなぁ…という絶望感です。枝野氏と蓮舫女史発言を聞くと,彼らが仕分け施策の内容を吟味せず,また政府としての大きな方針も全く持たず,ただ機械的に予算を削っていたことがわかります。もししっかりとした政府方針があったのであれば,はやぶさの予算削減も「こういう方針で削ったので仕方ない」としっかり説明できるはずです。要求側がその場でうまくプレゼン出来なかったら,何も考えずにカットしていたのでしょう。
思うに…,おそらく彼ら政治家のほとんどは組織による研究開発等を行ったことがないので,研究開発のマネージメントなんてわからないのでしょう。今回はやぶさに予算がついても他の計画に予算がつきそうには見えません。しかし研究開発というのは8割,9割の,成果を産み出さない研究があって,残りの1,2割が巨大な成果を産み出すのです。その1,2割を取り出して予算をつけ,他のをカットしたら,その1,2割も更にその1割以下の成果しか出せなくなるのが研究開発なのです。研究開発のマネージメントは,その中でどういう風にテーマの選択と集中をするか,スクラップアンドビルドをするか,コア研究や裏研究をどの様に行っていくか,そういうセンスが非常に重要になります。多分そういうことは,組織として複数の研究テーマをマネージメントしないとわからないことだと思います。研究機関や技術系の企業にいないとわからないもので,政治家どころか,商社や金融系の経営者でもなかなかわからないところかも知れません。
そういう意味では,国の研究予算の仕分は,あくまでも研究のマネージメントがわかる人間がすべきです。全ての研究に投資ができないのであれば,テーマを広く見て組み替えることは必要です。その時に現時点での注目度だけで判断しては5年後10年後20年後に成果が出るテーマを潰してしまいます。もしそれがわからないのであれば仕分けなどしてはいけません。
今の研究開発は5年10年20年後のわが国の産業の礎になるべきものです。つまり今の子供達が大人になったときの雇用は,ここから産まれるのです。仕分けで回収したお金を子供手当や高校無償化の原資にまわすのであれば…,その使い道が果たして本当にその子供たちのためになるのか,少し考えてみたらわかるように思います。