コンビニへ行く途中の道路沿いにある駐車場の片隅に1本の木が植えられている。



駐車場近くでこの木の持ち主に偶然会うことが出来た。年齢は70歳代の男性、いかにも健康そうなご主人は、夕方、鉢植えの木に水やりをしていた。
写真を撮ろうとする私に、「この木、何という木ですか? 何だと思いますか・・・?」ニコニコした顔で私の方を見ながら数分間の話は始まった。
「え~っ、桃ですか?スモモでしょうか・・・」(私)
「実は"アンズ"なんです。この地方ではあまり植えていないのですけど、毎年今頃になると花が咲いて、鳥もやって来て注目されるんです。」(ご主人)
この木は樹高約2メートル、横幅が3~4メートルはあるだろうか、扇型に広がっていて、木全体のシルエットが美しく、去年から気になる木の1本に入っていた。ウメにしてもスモモやモモにしても花が少し異なり、咲き方も違うため、暫く悶々としていた(笑)
この日は、日没前だったので、木全体の写真が撮れず、翌々日、撮りに行った。帰宅後、検索してみると、確かにアンズだった。珍しいと思っていたものが漸く判明した時の爽快感はなんとも言えない。





数年前、広い庭の玄関先に私の知らない木の植栽が数本あり、たまたまお会いした同年代のご主人にいろいろ教えていただいたことがあった。僅か数分間の会話だったが楽しく勉強した。
いろいろな花を知ろうとする気持ちはいつまでも続けていかなければならないとつくづく感じた夕方ウォーキングだった。
福岡市や愛媛県の宇和島市でソメイヨシノの開花宣言が17日あった。今年もいよいよ桜のシーズンが日本列島を北上する。