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光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

しなのマイクロのED42・遂に4両目(汗)

2024-11-09 05:05:36 | 車両・電気機関車
 帰省途中の悪魔の散財で得た戦利品から。

 今回はしなのマイクロ製のED42です。
 ED42自体は現在のマイクロエースからも出ていますが、今回のは最初期の金属ボディのモデル。
 同じく金属製のワールド工芸はボディの細密さでは今回のモデルを上回るものの「動輪のロッドがジャック軸に連動しないのでロッドの動きが安っぽく見える」弱点(あとカプラーポケットが無粋なボックス形状なのもマイナス点)があり旧製品のしなの製もそう悪いモデルではありません。

 実はしなののED42は以前から入線させていたモデルだったのですが、今回また入線させた理由は「これで実物通りの4重連が可能になる」からでした(爆笑)
 最初にED42を入れたのは2012年の事で、その後順次増備を進めてきたのですが、今回の入線で12年目にして夢が実現したことになります(それまでは3重連プラスED41で対応していた)
 随分と気の長い話でしたが、諦めないで待っていればこういう事もある、という事でしょうか。

 走行性は走りはじめで幾分ロッドがぎくしゃくしますが、ある程度当たりが付いてくると割合ちゃんと走る印象でした。

 むしろこの個体の問題はエージングが進んだようなボディの質感(笑)
 表面に粉を吹いた様に見える前面はやや薄汚く見えるのも確かなので洗浄かリペイントは必須と思われます。

 でもこれを始めたらほかの3両にも同じ事をしないといけない様な気が(汗)

 あと、無動力の仕様がない(旧製品の一部にはトレーラーが、後のプラ製リニューアル品は無動力機を交えたセットです)ので電気はかなり食いそうですし、第一、この4重連がきちんと走れるのかはいまだに未知数です。

 しなの製のED42の特徴はもう一つ、エッチングのメリットを生かし「4種類のナンバーの仕様が製品化されている」のですが、帰宅後チェックしてみたら手持ちの1両と同じ「18号機」でした(他は5号機、7号機、15号機および戦時型の28号機)

鉄道ミステリと鉄道模型43 「幻の指定席」

2024-11-08 05:01:27 | 小説
 鉄道ミステリと鉄道模型ネタ、今回も開業60周年記念便乗企画・0系新幹線の出てくる一作です。

 今回はカッパノベルズの「見えない機関車」所収の山村美紗作「幻の指定席」をば。

 ある冬の京都で自分を捨てた恋人を衝動的に殺害してしまった主人公が犯行時には京都駅に新幹線の指定席を買いに行っていたというアリバイ工作を目論む。
 新幹線が雪で遅延する事を見越して事件後に買った自由席券を指定席券に変更する事で切符を延着払い戻し可能にしてしまうのがトリックの眼目だった。

 車内で友人と同席したり同乗の家族にも自分を印象付けるなどして、九部通り成功するかに思われたトリックだったが主人公を訪ねたベテラン刑事が指摘した思わぬ盲点とは?

 大雑把に書くとこういう内容ですが、犯人の側から書かれた倒叙もののミステリとしてはなかなか良くできているのに加え、犯人である主人公の心理描写が優れている(同じ倒叙ものでも、例えば鮎川哲也の作は主人公の性格付けが画一的になりがちで損をしている印象があります)ので今読み返しても余韻の残る一編となっていました。
 (特に列車内の描写はわたしも第三者の乗客として犯人と同席している様な気分になれますw)

 さて、本作の描かれた1976年前後の時期の新幹線は「何かと故障が多くて雪に弱い」という印象があります。
 岩手の様な田舎でも「新幹線が故障して運休」とか「雪で新幹線が遅延した」なんてニュースはあの当時NHKの全国ニュースでバンバン掛かっていて、ニュースを見るたび辟易したものです。
 (映画の新幹線大爆破でもひかり109号の先行列車が故障で停まってしまう描写がありますが、それをご都合主義と感じない位にあの頃の新幹線はトラブルが多かったのです)
 東海道でこれだったら東北新幹線は大丈夫だろうかなどと初読の当時はずいぶん不安でしたが、いざ蓋を開けてみると東北新幹線が雪で停まるなんてことは殆ど無く、むしろ風と地震が大敵だったというのに驚かされましたが。

 作中でも京都から関ケ原近辺にかけての雪の描写がありますが、冬場東北新幹線で帰省していたわたしの眼から見ても雪の車内の描写はリアルな感じがあります。

 さて、当然本作の主役は0系新幹線ですが今回紹介するのはPLAZのZゲージの0系、それも引退前後の時期の小窓車です。
 これが出た当時(も今も)Zゲージは新幹線が向いていると思っていましたから、食玩扱いで安かったのに乗じて買えるだけ車両を買った挙句Z化、動力化させ、ドクターイエローまで揃えてしまったという(わたし的に)思い出深い0系です。
 (前期型大窓車は最近六半からも出ていますがヘッドライト、室内灯標準装備なので今だったらそちらの方がお勧めでしょう)

 グリーン車もビュッフェもないモノクラスの編成ですがそれでも新幹線らしさは十分にあります。

 なお山村美紗の新幹線ネタにはそのものずばりの「新幹線ジャック」というタイトルの意欲作があり、緊迫感溢れる描写と犯人の意外な意図とそれにまつわる皮肉が印象的でした。恐らく映像化したらかなり面白い作品になったと思うのですが国鉄はもちろんJRも絶対協力しないだろうなw

宮沢模型のEF55と「鉄道模型考古学N」のはなし

2024-11-06 05:53:47 | 車両・電気機関車

 今回は先日入線した宮沢模型ブランドのEF55のはなしから。

 これに限らず、今回入線したヴィンテージモデル大行進に際しては帰宅後、故松本吉之氏の「鉄道模型考古学・N」と首っ引きで入線した車両たちのチェックを行っています。
 この間のJAMに際して松本氏の事に触れたばかりなのに、今また氏の代表作が役に立っているわけで、私のホビーライフにおける氏の影響力の大きさに改めて感じ入っている次第です。

 特に今回の再読の中で一番参考になっているのが宮沢模型のEF55でした。
 上掲書によると、このモデルは(宮沢模型から発注された)ワールド工芸のEF55としては二世代目に当たるもので、いつもならキット主体の同メーカーの中では珍しい「完成品のみの限定品」という扱いになっています。
 そのせいか、サイズが初代よりも大きくなりまるで別物の様な扱いを受けているのが今モデルの特徴でもあります。

 ところで、今回入線させた55と「考古学」に掲載されていた写真のEF55とでは、これまた印象が違うのです。
 こちらのEF55はむやみに腰が高いうえに先輪が「普通のプレート車輪(要するに昔のNゲージの車輪によくある奴)」でどうかすると軸が指に刺さりそう(笑)な一種過激な構造。更に車体の真ん中にはほかのモデルにはない「2連のエアータンクが鎮座」しています。

 改めてよく見ると、この足回りの構造は当鉄道で今年の春に入線した「TOMIXのEF58初期型の動力ユニットそのままの形状」なのです。
 なにしろ従台車のフレームまで58のそれを転用しているせいで平妻のほうの1軸台車が異様に間延びして見え、KATOやマイクロのそれを見慣れた目からすると不気味ですらあります。

 ところが、これらの特徴的な部分が「考古学」掲載の写真からは全く消えているのです。

(ネコパブリッシング 松本 吉之著 「愛蔵版鉄道模型考古学N」47Pより画像引用)
 本文中では先輪を「シバザキ模型のスポークに交換している」と軽く触れている程度ですが、写真を見る限りではそれに加えてエアータンクの撤去(TOMIXのEF58は動力ユニットの車体側にエアータンクが付いていました)何らかの腰を落とす処理を加え、更に斜め前からのアングルで撮影することで平妻側の1軸台車の不自然さをカバーしているように見えます。
 (それでも中央部の2軸の動輪付近の台車の造形が不自然に見えるあたりにエアータンクの痕跡が感じられます)

 これらの点から本書の中で松本氏が宮沢のEF55の掲載に当たり一種の加工というか美容整形(笑)を加えた可能性は濃厚だと思います。
 もちろん、それが悪い事ではなく同書掲載の中村精密のC51などでもモデルの弱点をカバーする様な加工製作の作例を掲載するのはいくつか見られます。

 そもそも本書は模型販売用のカタログではありませんし、宮沢のEF55が個性的なモデルだという事は解説文でも暗に示されていますから、これを持っているユーザーにとっては加工の指針くらいにはなったのではないかと思います。

 参考として今回のモデルを最新のアップデートであるKATOの55と並べてみると如何に個性的かお判りいただけるのではないかと。
 同じ形式の機関車が2両繋がっている筈なのにまるで別の機関車に見えてしまう所が凄い(笑)

 とはいえ、これがリリースされた当時はEF55のために専用の動力と足回りを設計するのは非常に困難でしたし(現に本書に掲載されているワールドの初代モデルの写真も足周りはKATOのEF57ベースの模様です)限定品とはいえ量産モデルを既製品動力で製品化しようとしたら、当時もっとも入手しやすかったであろうTOMIXのEF58を使い、ベースモデルの寸法に合わせてストレッチした車体を作る方が確実かつ現実的なやり方であったろうと思います。

 そう思えばこのモデルは、その後当のワールド工芸をはじめ、マイクロエースやKATOの手によってアップデートされ続けたNゲージのEF55の進化の過程を偲ばせる一種のミッシングリンクのような物ではないでしょうか。

 確かにプロポーションはあれですが、先述した様に248Rのカーブはクリアしますし、走行性も悪くはありませんから。
(ただ、先頭部の造形は幾分ラフでして他社の3モデルよりも先頭部の丸みが弱く、ボンネットの中央部は丸いのに両肩は直線的に削り落とした様なアンバランスさを感じます)

 ・・・とか堅苦しい話はそれくらいにして。

 今回の55でどうしても一番気になってしまうのが「ピカピカ光る先輪(笑)なのは間違いありません。本の中で松本氏がやった様に私もここだけは何とかしたいと思いました。
 でも、手持ちのパーツにスポーク車輪はないし、さてどうしようかと思った時ふとひらめいたこと(爆笑)

 一昨年辺りに足回りのダイカスト崩壊を起こしバラバラになった某メーカーのEF56。

 ダイカストはばらばらというか粉々にはなってしまいましたが、プラ製の台車とデッキは無事にサルベージされていました。宮沢よりも時代が新しいモデルなのでデッキの先輪も当然スポークの黒染め車輪です。
 これを今回のEF55に使ってみたところぴったりとはまりましたし走行性にも影響はありませんでした。

 で、
 ついでにあの間が抜けて見える平妻側の1軸の先台車も元のEF58と同様に2軸化してしまいました(先台車のくぼみにワンタッチではめ込めます)
 真横から見た感じはむしろこの方がバランスがいい位です。

 スケール性を気にするならそれこそKATOやワールド工芸の3代目以降のモデルが製品化されていますし、たまにはこういう変わり種のEF55が1両ぐらいいてもいいだろうという気分にはなります(大爆笑)
 まあ、強いて言えば実車が存在しない「幻のEF55の4号機」という事にしても面白そうですしw

 せっかく急カーブをクリアできるのだから下手に腰を落とす必要もないでしょう。
 例えば今度のクラブの運転会でこっそり走らせてみて「正体を見破るメンバーが何人居るか」試してみるなんて意地悪な使い方もあります(余談ですがクラブのメンバー間ではマイクロとKATOのEF55の普及率は割と高いですw)

ミニチュア工房の「うなぎ屋」を作る・その1

2024-11-05 05:50:50 | ストラクチャー
 今回はペーパーストラクチャーネタから。

 先日の梅桜堂の住宅に引き続いて取り掛かったのはミニチュア工房の「鰻屋」です。

 これもまた間口が狭いながらもコンパクトに纏まった店舗なので、レイアウト製作だけでなく、既存のレイアウトの店舗の差し替え用にも有効に使えるアイテムではないかと思います。

 とはいえ、現住地が田舎のせいでしょうか、この手の「単独の店舗になった鰻屋」と言う奴を見た事は殆どありません(涙)
 (なんて書きましたが、この記事を書いた直後に近所に鰻屋さんがオープンしました。でも完全予約制でお値段が目の玉が飛び出るレベルなので縁が無さそうな料亭風なのが何ですが)

 ただし外見は同じ焼き物でも「焼き鳥屋」にも似ているので、そっちならまだ使いではあるかも、ですね。

 さて、前回寿司屋を作った経験から言ってこちらの鰻屋さんもかなり手間がかかるのではないかと予想していましたが、いざ掛かってみると意外なほどサクサク進みました。
 屋根以外の四面の壁を立ち上げるまで1時間くらいでしょうか。

 考えてみたら今年製作したペーパーストラクチャーの中で、この鰻屋が一番単純な形状をしていますし、サイズもコンパクトなので他よりも楽に進むのは予想すべきでしたが(汗)

 この店舗の1番のハイライトが正面右側の「外から見える調理場」
 焼き台が付属するだけならまだしもNゲージのストラクチャーとしては空前の「蒲焼の串」が二つも付いてくるのにはワクワクしました(笑)

 そのままでは暗くてよく見えないのでこれまた「室内灯装備で威力を発揮するアイテム」の一つですね。
 (Nとしてはオーバースケールなので「大人の頭よりも大きな蒲焼」なのですがそこにツッコミを入れるのは無粋というものでしょう)

新幹線帰省と駅弁(とじゃじゃ麺)のはなし

2024-11-03 05:54:32 | グルメ
 先日の新幹線帰省の折、帰路では盛岡駅で駅弁を買い込みました。
 当然その晩の晩飯用です。

 盛岡駅の駅弁コーナーにもいろいろ駅弁が並んでおり岩手のみならず宮城、秋田、山形辺りのものが選べるのですが米沢の「牛肉ど真ん中」をはじめ「現住地の駅弁フェアでも買える様になった」物も結構多くてやや迷います。
 なので今回は「駅弁フェアで売っていないラインナップ」というへそ曲がりな基準で選ぶ事になりました。

 まず選んだのは秋田は大館の「とても硬い親鳥の鶏めし」という挑戦的なネーミングの一品。
 ラベルには「ゴリゴリに硬い親鳥肉!顎が疲れる!でも美味い!」とあります。

 蓋を取ると味付け飯の脇に鶏の煮付けらしきおかずが付いています。どうやらこれが親鳥肉の様ですね。一口口に運んでみましたが、確かに硬いことは硬いのですが、味がよく沁みたコリコリ感のある食感でご飯にもよく合います。むしろ噛んでいる時間が長い分「よく味わって食べられる」とも言える訳で思ったよりも味わい深い駅弁という印象でした。

 で、もう一つは地元盛岡のやつをひとつと思って見回して見つけたのが
 「盛岡じゃじゃ麺と牛めし弁当」なる一品。
 盛岡に着いた時にもコンビニのじゃじゃ麺を頂いているのですが、まさか駅弁にもじゃじゃ麺メインのものがあるとは思いませんでした(笑)

 その昔、東家が「わんこそば弁当」を出した時以来の衝撃です。

 蓋を開くと牛めしとじゃじゃ麺が半々くらいのボリュームで載っています。そのままでは冷たいのですが最近の駅弁にある「生石灰加熱式」なので糸を引っ張って加熱するとどちらも熱々になります。


 じゃじゃ麺は熱々でないとモサモサするばかりで食べられないですから熱々というだけでとても有難い。
 味の方もコンビニ並みのレベルは確保されているので、じゃじゃ麺を食べ慣れた人でも違和感は少ないと思います(でも例によってチータンタンはできませんがw)

宮沢模型の「第4のNゲージEF55」

2024-11-02 05:51:42 | 車両・電気機関車
 帰省途中の鉄夏ラスボス散財アイテムのひとつから

 実は今回のが一番の曲者と言えます。
 「宮沢模型のEF55 ナヌ32限定セット」もちろんNゲージです。

 昨年の今頃、ほぼ決定版といっていいKATO製を入線させたとき「マイクロやワールドの仕様もあるし、まさかこれ以上EF55が増えるなんて事がある筈がない」と思っていたのですが、
 その「まさか」が現実となりました(大汗)当鉄道では4両目のEF55です。

 私がこれに手を出した理由のひとつはセットに入っている金属製モデルのナヌ32(同クラスの単品の暖房車の半額程度)だったのでEF55は半ばおまけのようなもの(事実このお値段だとEF55は実質タダです)と心得ていたのですが。
 箱から出して改めてみてみると、これまで紹介してきた各社のEF55のどれよりもユニークかつ豪快さんな仕様だったのに驚きました。

 このEF55は(宮沢から発注された)ワールド工芸としては2代目に当たる仕様で初代よりボディを拡大し足回りはTOMIXのEF58をベースにオリジナルの先輪、従輪を加えたものの様です。
 さて、昨年の今頃はKATOのEF55がリリースされていて、当ブログでもマイクロやワールドの3代目モデルとともにEF55特有の「あのボディ形状でどうやって急カーブをクリアさせるかの各社の(涙ぐましいほどの)工夫を紹介しています。

 今回の宮沢模型のモデルは「243Rのカーブを(曲がりなりにも)クリアしました。KATOやワールドのモデルを知っている人ならここでまず驚かれると思います。
 一体どうやってあの深いスカートと先輪で急カーブをクリアできるのか?

 今回の個体だけなのかもしれないのですが、このEF55は「先輪がスカートの下に来るように腰を高くする」というまるで一休さんの頓智みたいな方法で先輪の首を振らせていたのです。
 (そのせいか普通に地面に置くと先輪の一部がスカートより前に出ている)
 なるほど、これならスカートに関係なくカーブはクリアできますが、そのせいかプロポーションはこれまで紹介してきたEF55のどれよりもおかしな印象になっています。
 他社モデル(ワールド工芸の3代目を含む)に比べてボディが長い上に異様なほどの腰高になっていてKATOの55と連結すると同じ機関車とは思えないほどの印象差があります。

 更に従輪につけられたカプラー(TOMIXのMカプラー準拠の模様)の柄がやたらと長いうえに車輪自体がこれまた普通のNゲージの車輪なので、足元が締まらない事夥しい(笑)

 書籍などでこのモデルが紹介されるときには決まって「先輪と従輪を他社のスポーク付き車輪に交換している」のですが、確かにこのモデルを見ていると私もやりたくなります。
 当時はこれでも完成品として売られていたそうなので、前ユーザーが作り損なったとかいう訳でもなさそうです。

 とまあ、造形についてはこの通りなのですが急カーブを含めた走りっぷりはどうかするとマイクロよりもスムーズなので(少なくとも)当鉄道における存在意義はあると思います。

ヤマナカ模型の閉店と「TEZMO SYNDOROME」と赤羽詣でと・・・

2024-11-01 05:46:48 | 旅行・探訪・イベントなど
 実は今回は別の記事を上げる予定でしたが、ここ1週間の急展開もあって急遽記事の差し替えをする事にしました。
 急な事ゆえ、文脈に混乱もありますがご了承願います。

 日曜日の深夜(日付が変わって月曜になった直後)の事です。
 よく拝見しているサイクロンZゲージ!さんのブログのタイトルを見て一瞬凍り付きました。
 赤羽のヤマナカ模型が11月5日で閉店という、まさに青天の霹靂みたいなニュースが踊っていたからです。


 赤羽のヤマナカホビーは現住地から遠かったせいもあって行った回数こそ多くはなかったのですが、一度入れば空手で帰る事がまずないという(わたし的に)有難いショップのひとつでした。
 (車両の出物に当たらなくとも、レイアウト用品に面白いものがあったり、鉄道模型を買わなくてもTLVの絶版ミニカーを買っていったりとかw)

 中古モデルやジャンク品の品ぞろえは他ではなかなか見ない様な独特な濃度のラインナップで、2年前のRM MODELSでヴィンテージ系Nゲージ漫画「TEZMO SYNDOROME」出張版でも取り上げられた事があったほどの知る人ぞ知るショップでした。

 (該当の話は単行本未収録ですが、単行本109Pに掲載されている風奈たちの「中古ショップの戦利品」がヤマナカ模型での購入品だそうです)

 店の雰囲気も「下町の模型屋の気さくな雰囲気とディープなマニア店のそれを微妙なところでバランスさせた、楽しい存在」で独特の親しみやすさも感じたものでした。今や東京でもああ言うタイプの店は(少なくとも模型屋としては)見なくなりましたね。
 ですから行った回数は少なくても「このショップが存在している」というだけで不思議な安心感を感じていた存在でもあったのです。

 ですから、そのヤマナカ模型が「ある日突然閉店が予告された」というのは結構なショックでした。
 幸か不幸か記事を見た翌日が平日休だった事もあって、わたしも急遽赤羽詣でをする事にした次第です。

 当日はあいにくの雨模様でしたが、開店直後(と言ってもこの店は平日は午後1時オープンなのですが)にお邪魔すると2階の売り場に何人か先客が居て盛んに物色している様子。
 とはいえ、その多くが「モデルガンの半額処分目当て」のお客で鉄道模型(こちらは半額処分セールはなし)の方はわたしを入れて2,3人でしたが。

 前に行った時に比べボリュームこそ若干薄くなってはいましたが、相変わらずこの店らしい個性的かつマニアの琴線を揺さぶるようなラインナップ自体は健在な様子。
 わたしも「今回を逃したら次の機会はもうない」と思い財布の許す範囲で中古(というかジャンク系)モデルを買わせていただきました(それらについては次の機会にでも)

 店員さんに伺ったところですが、今回の閉店の予告はかなり突発的なものだったそうで店員さん自身も相当に戸惑っている様子が伺えました。わたしも一瞬何と言えばいいか戸惑ってしまいましたが(汗)

 帰りがけは入店した時よりも風雨が強まる中、赤羽駅に戻る足取りも心なしか重く感じられました。
 また、楽しめる店が一軒無くなった寂寥感が身に沁みる思いです。