光山鉄道管理局・アーカイブス

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つぼみ堂の木曽森林鉄道ボールドウィン

2024-02-28 05:15:40 | 車両・16番
 今回は先日の秋葉行きで入線したアイテムから。

 今度の探訪で1番のサプライズがこれでした。

 物は中古ですが「ナローゲージのモデルでありながらナローゲージではない」という特異な立ち位置にある小型蒸気機関車のモデル。

 つぼみ堂の木曽森林鉄道ボールドウィンタンク機関車がそれです。

 プロトタイプが軽便鉄道の機関車でスケールも16番準拠の1/80。ボディもそれに合わせた様な可愛らしい物です。

 ですが、このモデルの最大の特徴は「16.5ミリゲージのHOモデル」である事です。このモデルが出た時はNゲージのレールや足回りをHOのナローに転用するというのがまだ普及していなかった時期に当たります。

 おそらくですが当時一番普及していたHOのレールを走らせる様にした方が商売になる、という判断から出されたモデルと思われます。
 (事実このロコが牽引する運材台車や客車、貨車も同じゲージで製品化されています)
 それでもこの時期に出ていたHOゲージのフリースタイル小型蒸機のどれよりも華奢でチビな機関車ではあるのですが。

 実は同じモデルにはきちんとナローな足回りのものも同時リリースされていましたが、困った事にこちらは現在追随車が殆どない10,5ミリゲージだったりします。店頭のモデルがもしそちらの仕様だったら、わたしも手を出せなかったでしょう。

 ですからレールに乗せて前から見たらガニ股なんて物ではない物凄さ。斜め上から見れば動輪やロッドの足回りがボイラーから盛大にはみ出しているのがわかるくらいです。
 それでいてナローらしく動輪や従輪の径はNゲージ並みですから真横から見ればナローらしさはそこそこあります。

 ですが、わたしの場合そのアンバランスさとこれがHOの線路上を走れるという点に惹かれた(あるいは琴線に触れた)のです。

 モーターやギア周りは完全にHO準拠ですから走りっぷりはこの時代のHOの小型蒸気らしい物です。モータを今のものに交換すればスムーズにはなるでしょうがこの機関車の走りには似合わない気もしますし。

 上回りの造形も実車よりも多少のディフォルメはされているらしいですが軽便機関車らしさを強く印象付ける物ですしブラスの質感も70年代の16番らしい物です。

 今年のグランシップで走らせてみたいHOモデルの最右翼(あとユーロスターとET420も)です。

 なお、同型のロコはのちに複数のメーカーからNゲージの軌間に合わせたモデルが出ていますから、今ならそちらを選んだ方が良いと思います。

 以下、余談

 このモデルが入っていたパッケージは何故か「G-shock」の箱でした(笑)前ユーザーがありものの箱に詰めたのでしょうが妙にこのモデルには似合います。


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