今回はカラーブックスネタです(笑)
以前、このブログで同じカラーブックスで「山手線各駅停車」「中央線各駅停車」という、通勤路線の沿線を中心にした紀行ネタを取り上げた事がありました。
どちらも沿線を通じて東京という街を俯瞰すると言う点でなかなか面白い本だったのですが、山手線や中央線と同じくらい、あるいはそれ以上に「東京」を感じさせる路線というと「地下鉄の銀座線」が挙げられるのではないかと思います。
銀座線自体は上京した時によく使う路線だったのですが「天賞堂と電気街を直結する路線」として「銀座〜末広町間ばっかり乗っていた」ところにわたしの趣味のアホさ加減が透けて見えます(笑)が、渋谷にゆくにも浅草を覗くにも便利な路線であることは間違いありません。
そんな事を考えながら中野の某古本屋を眺めていて見つけたのがそのものズバリの「地下鉄銀座線各駅停車」(崎川範行 坂口よし朗共著)です。
銀座線は渋谷を起点に銀座を経由し浅草に至るという、東京そのものを象徴する区域をカバーしているだけに各駅の紀行を羅列するには好適な路線と言えます。
本書の上梓は昭和59年。
国鉄がJRに変わる直前、原宿にはタケノコ族が踊りまくり、秋葉原がまだ電気街として機能し、銀座にはまだ歩行者天国があった時代の東京の風景をコンパクトに纏めた一冊です。
本書で今でも変わらないでいるのは浅草寺くらいなものでしょうか、昭和末期の空気と雰囲気を偲ぶ(というかその頃の東京に憧れていた田舎者の想いを追憶する)にはこの植えない写真紀行ではあります。
そういえばコロナ禍に伴う状況の激減と天賞堂の移転なんかも重なっているので銀座線にも3年以上ご無沙汰していますね。
そろそろまた乗ってみたいものです(大汗)