広島に来ると、最初に浮かぶイメージが照り付ける太陽と「蝉時雨」だ。
何時も、8月の原爆記念日のあたりに、広島にやってきているので、朝の散歩に街路樹から、「シャワ、シャワ、シャワー」と降り注ぐ蝉の声。
昨日も、蝉の声を聞きながら、平和公園のあたりを歩いていた。
朝歩きの途中で、携帯電話を拾った。
「きっと、落とした人は困っているのでは?」と思い、交番を探して届けてきた。
交番で面倒なのは、落し物届けの書類を書かされることだ。
先ず、携帯電話が盗難品ではないか?と照合される、盗難届けが出ていないと確認されてから、何時、何処で誰が拾ったか、と、聞き取られた書類にサインをすることに、また、落し物を拾った権利を放棄するか、しないかのサインも・・・・・・
何かと面倒なのだ。
しかし、私の座右の銘は「一日一善」。
私の場合は「一日一膳」の方がぴったり来るが・・・・・朝から良い事をすると、気持ちが良い。
「きっと今日は何か良い事が起きるぞ!」と、密かに楽しみにしている。
すると・・・・やはり良い事がありました。
昨日、お客様が「私の持っている買い物籠にも、同じ銘が入っているの」と仰るお客様が、その買い物籠を持って来てくれた。
広島の人だが、15年ほど前に、別府に旅行で行ったときに、お店で買われたそうだ。私から直接では無いので、どんな人が作っているのか?知らなかった様だ。
それが、たまたま三越で私の作品展を見かけ、作者が判った訳だ。
大変、気に入って使って下さっている。随分と色もあめ色が増し、何とも云えない風合いが出ている。
現在も、このタイプの買い物籠を作っているが、少しずつ進化して、足の付け方や縁の仕上げ、手の太さなどが変わっている。
でも、お嫁に出した娘に再会したような気持ちだ。この篭が気に入って、大切に使ってくれている気持ちが伝わってくる。
お客様も大変喜んで頂き、今回は虎竹で作った買い物籠を買っていただきました。この篭の姉妹品です。
本当にありがとうございました。これからも愛用して下さい!
やはり、朝、良い事をすると、良い事が起こる物だ。
「一日一膳」 いやいや、「一日一善」。
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