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高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

骨組み

2010年03月09日 07時27分51秒 | 作品紹介

新しい作品を作っていこうとすると、まず、最初は思いつき、頭の中にポヤ~ンと浮かんだイメージをスケッチなどして、形を具体的にしていく。今までの経験から、これくらいの大きさの物ならば、これくらいかな?と大よそのデータを書き出す。

初めての試作に取り掛かり、まず、物理的に製作可能な形なのか?強度はあるのか?フォルム・デザインは如何か?など、試作を繰り返す。大体のデータが出てくると、今度は、サイズのラインナップを考える。同じ形で、大・中・小と、また、平面的な物、少し立ち上がった物、深い物など、シリーズを作っていく。

これで、形が決まってきたら、今度はある程度、量産できるように型を作っていく。この型作りの良し悪しで、作業効率がぜんぜん違ってくるのだが、なるべくシンプルで仕事がしやすい事が前提となる。誰がやっても、ある程度の精度と効率が出るように考えなければならない。

今回、3人のメンバーで、一閑張りの下地を作ってみた。
Cimg2027 不思議な物で、同じ材料・同じ型を使って、作っていくのだが、縁の合わせの削り方が違ったり、締め上げる力加減が違ったり、微妙に違いが出てくる。

自分の中では「当たり前」と思っていることが伝わっていなかったり、肝心な処をちゃんと抑えてなかったり、と、気づく事も多々ある。

一つ一つ改良して、段々と製品が完成されていく。後は、沢山作ることで体が覚えていくしか無いな!

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男箸 登場!

2010年02月20日 03時45分17秒 | 作品紹介

私のホームページで人気ナンバーワンは「名入れ箸」である。滑りにくくて、軽くて、無塗装で安全、見た目も清潔感があり美しい。箸先は細くて、魚の小骨一本一本まで掴むことが出来る最高のお箸である。元々、「箸」という字は「竹」の「者」と書く。竹箸は素材としてお箸を作る上で一番向いているのである。

しかし、お箸の大きさ・太さ・重さには、人それぞれの思いや感覚があり、微妙に好みが違うのだ。
以前から、お客様の声を聞いていると、「もう少し握りが太いのが欲しい!」と

はい、「あなたの欲しいを形にします!」これが、わが工房のキャッチフレーズだ!

出来ました。

http://www.take-once.com/SHOP/otopkobasi.html

Photo

箸先は従来のものと同じで、滑らなく使い易い、無塗装安全は同じです。持つ所、握りの部分だけ、少し太く厚くしました。たった1㎜大きくするだけでも、随分と違いが出るのです。人間の感覚は、こういった毎日手にするものには、非常に敏感で、0.5㎜違っても、大きな違いと認識するのでな。

Photo_2 しかし、作る側にすると、この「1㎜厚くする」と云うのが大変なのだ。まず、材料を取る部材が極端に少なくなる事だ。厚みと長さがあって、まったく傷の無い竹を探すのが大変で、ほとんど材料が無い。

物作りをしていない人から見ると、「たかが1㎜の違いで、そんなに変わらないでしょ!」と思うかも知れないが、お箸の1㎜と云うのは、我々にとっては、物凄い違いなんですよ。

でも、手にしてみるとこれほどしっくり来るお箸は無い!特に私の様に手の大きな人にはこのお箸はお勧めだ。絶対の自信を持ってお勧めする「男箸」

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こんな提案? 犬のキャリーバッグ

2010年02月17日 05時05分17秒 | 作品紹介

別府市内を歩いていると、知り合いが犬を買い物籠に入れて歩いていた。
215_045
元々は買い物籠なのだが、こうやって犬のキャリーバッグとして使ってもらうことも出来る。
今は、ペットにはお金を惜しまないという人が多いので、こんな提案の仕方も必要になってくる。

作る側は、どうしても固定概念で作品を作っているが、使い方はお客様が考える。
「こんな使い方が出来ますよ!」と提案していかないとダメですね!

215_039

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ジャパンクリエーション 

2010年02月14日 04時07分01秒 | 作品紹介

日本橋三越で17日から、繰り広げられる。「ジャパンクリエーション」とは、

Jcw_top02




とあるように、日本が世界に誇る素材!と日本人クリエーターの新たなる挑戦である。

私は竹工芸のクリエーターとして、革の若き、天才職人小松さんとコラボレーションして作った財布・名刺入れ・小銭入れなど紳士小物を出店する。

私も20日(土)21日(日)と二日間、日本橋三越1階の紳士用品売り場で実演をする事になった。
Photo_2

今回は拘りに拘った、革小物、ちょっと画像ばかりになるが、是非見ていただきたい!

Rimg0735

Rimg0737

次が名刺入れ!これもしびれるほど良い感じでしょ。

Rimg0742 Rimg0745

最後が 小銭入れ!

Rimg0747 Rimg0748

どれも、素晴らしい出来栄えです。

お値段は、ちょっと庶民には手が届きませんが、「最高の物が欲しい!」とこだわる方にはお勧めです!

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手仕事を極める !

2009年12月14日 08時14分19秒 | 作品紹介

Img_2343何とも言えぬ、素晴らしい財布が出来上がってきた。

これは、来年の三越本店で紹介される「ジャパンクリエイツ」で、販売される事になった、「波網代の革財布」である。

企画から、ちょうど一年掛かって、やっと試作品が出来上がってきた。編地は竹工芸の中でも、一番繊細な表情が出る波網代。

革の加工は「銀座クレマチス」の小松さんの手による加工であるが、全て、手縫いで仕上げて頂いた。

小松さんからメッセージが
「今回使用しましたブライドルレザーは、蝋引きの革です。使用後に革が痩せていきますので少し厚みを持たせて仕立てました。永くお使い頂ける方にはその方が良いと思います」と

Rimg0104
こんな素晴らしい手仕事の作品を目にすると、それに応えなければならないとつくづく思う。小松さんの手仕事に負けない職人仕事をしなければ。

自分磨きをしなければ!

男にとって、いつかこんな財布を持つのが、究極のおしゃれなのかな?


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おしぼり入れ

2009年12月07日 05時16分26秒 | 作品紹介

東京ミッドタウンのすぐ近くにある「与太呂」。今年、ミシュランガイドに掲載されている日本料理のお店だ。天ぷらと鯛めしが評判のお店で、政財界の有名人が沢山やってくる。
私も以前、お客様に連れられてこのお店でご馳走になった。その時、同じカウンターに居たのが、「オール巨人」さんであった。

http://once.blog.ocn.ne.jp/ajimu/2006/02/post.html

カウンタ席のみだがほわーっとした雰囲気が居心地よい。関西弁のご主人の人懐っこい笑顔が場を和ませてくれる。

「与太呂」のカウンター内で天ぷらの材料を載せている、竹ざるは竹工房オンセの作品である。大変気に入って使っていただき、今回、お客様に出す「おしぼり入れを作って欲しい」とご注文があった。サイズの指定だけで、後は、お任せである。

水分を含んだおしぼりを載せると云う事は、染色などして、色がおしぼりに付いてはいけないと思い、炭化竹に漆仕上げにする事にした。高級日本料理店に合うように、細かい網目に模様を入れた。
技術的には一番難しい、押し込みで縁をつけ、優しいフォルムを作った。
ワンポイントとして、おしぼりの枕に鳳尾竹を使い、足にも可愛く丸みのある
鳳尾竹を使って、表情を出した。

そして、出来たのが、このおしぼり入れだ。
Cimg1252
Cimg1257
昨日、与太呂さんからお礼の電話を頂いた。
「想像をはるかに越えた作品が送られてきて、ビックリしています。早速、今日からお客様にお出しします。ありがとうございました。」と、

こちらこそ、ありがとうございます。「オーダーメイドの竹工房」を看板にしています。今回も、結構大変でしたが、その分、また、ノウハウが出来ました。


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網代編みの小物入れ

2009年11月25日 08時05分52秒 | 作品紹介

「オーダーメイドの竹工房」を打ち出して行こう!」 と、始まった工房の見直し、工房のメンバーにも、それぞれが思い思いで作品を作って貰っている。
今までと違って、私がすべての作品をデザイン・指導して作らせて行くのと違い、それぞれの個性が現れている。女性の作った物は、何処と無く可愛らしさがあり、微笑ましい。

Img_2168 Img_2191 Img_2181 Img_2184 作品の提案自体も、面白い。
百円ショップに行って、人形や小物を買い込んで来て、

「こんな使い方をすると面白いでしょ!」

「化粧品を入れると整理できて使いやすいの!」

「もっと、若いお客さんにアピールできるかも?」

などと、使う人の立場に立った提案も出てくるようになった。

今回の、「ホームページ作り」から始まった経営見直しは、思いもしない所に波及して面白い所に進んできた。

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5年間無料修理保障

2009年11月19日 05時18分19秒 | 作品紹介

私の所では、「5年間無料修理保証」と云う安心して使っていただける様な態勢にしている。特にバッグなど普段から持ち歩くものには、どうしても、長年使っている間に、磨耗したり、不慮のアクシデントで壊したりすることもある。

花篭の様に、飾って置くものや、ランプなど外に持ち歩かない物などは、あまり修理が来ることは無いのだが、どうしても実用品は、いろんな所に持ち歩くので、「もし、何かあった時のメンテナンスまで、工房が責任を持って直している。」

今回、お客さまから、送られてきたバッグは、恐らく、転んだか?何か?した時に、上に乗ってしまったのだろう。縁の部分が、折れてしまっている。

Cimg0898 お客様も電話で恐る恐る、「直りますでしょうか?」と不安そうであった。

「大丈夫ですよ!」全部綺麗に直しますよ。

ちょっと大変ですが、まず、内布を丁寧に剥がし、次に竹の持ち手を分解する。
次に、縁の回りの籐を全部切り、縁を取り外す。

やっと此処までやって、故障箇所の取り外しである。

次に、新しく染め上げた縁を取り付け、もう一度、籐を巻き、竹の持ち手をつけ直し、この時点で漆を塗る。漆が乾いたら、もう一度、以前付いていた内布を丁寧に取り付けて行く。

言葉で書けば、これだけであるが、やはり仕事としては一日仕事である。よく、同業者から「そんな事まで無料でしていたら、採算が合わないだろう?」と言われるが、これが性分なのだから仕方が無い!

新品の様に、出来上がった篭を見て、「きっとお客様は喜んでくれるはず」。

正直に、丁寧に、これからもこの気持ちを忘れたら、この仕事を止めた方がいいな!

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小物達いろいろ

2009年11月03日 09時09分09秒 | 作品紹介

注文でいろんな物を作ってます。お客様から「アイフォーンを入れるケースを作って!」とご注文。オーダーは「乱れ編みでざっくりと!」と云う事でしたが、残念ながら、小さくて薄いものを、ざっくりとした編み方で形作ることは、竹の性質上無理があります。

Cimg0652 そこで、オーダーとは違いますが、こんな編み方ならば出来そうだ。と試作しています。小さな物は小さな物なりに大変さがあり、精密な割り出しが要求されます。

大きな物であれば、1ミリ違っても、全体の比率から考えると、及第点であっても、これくらいの大きさになると1辺の長さが1ミリ違っても、相当歪んで見える。丁寧な仕事と高度が技術が要求される。

外の形が出来たら、今度は「アイフォーンの液晶部分に傷が付かないように、柔らかさのある素材で、篭との間にクッションを付けていかなくてはならないのだが、これも、厚さや強さ、加工のし易さなど、素材探しから…。

しかし、「オーダーメイドの竹かご屋」を謳っていく以上、この大変さが大きな財産に為るはずだ。

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こんなの出来ました!

2009年10月30日 07時43分16秒 | 作品紹介

このシーズンは、私が催事に出ないので、それまで溜まっているご注文の篭を製作したり、来春に向けて試作をしたり、メンバーには、今まで作った事の無い物を教え込んだりと、それぞれが別々の物に取り組んでいる。

しかし、みんなの顔も生き生きしていると思えるのか、「大変ではあるが新しい物にチャレンジする」と云う前向きな姿勢になっているので、そう見えるのか?

こんなのが出来ました。
Cimg0828
結構大きな花篭です。お客様の注文は、「綺麗に作らないで、歪んでいて、口も高さが凸凹して、ざっくりと!」
口で言うとこんな感じですが、いざ、そう作るとなると、判った様な判らない様な注文です。
「もう少し、具体的な大きさや、表情を絵に書いて貰うと、イメージが伝わってくるのですが?」と返事を返すと

Cimg0827 この篭は大きさが40センチ以上あるのだが、その大きさから、逆算すると、とても、イメージの様な大きな竹だけで編み上げることなどは出来ない。

もう少し、竹の性質上から出来る形を説明し、出来上がった物がこの篭である。
「オーダーメイドの竹かご屋さん」を、テーマに遣っているのだが、素人さんのイメージを形にするのは、物を作ることより、相手の欲しい物が何なのか?と想像する事が仕事の様だ。

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カメラケース

2009年10月24日 06時19分42秒 | 作品紹介

大阪のお客様からのご注文。このお客様は、若いのだが、伝統工芸品の様な手を掛けた工芸品が大好き!私どものバッグや携帯入れを愛用下さる方で、モデルになっても可笑しくない様な綺麗な人からのご注文。ついつい、制作にも気持ちが入っていきますね 

「大事に使っているカメラがあるのですが、それに合うケースを作って下さい!」昨年、カメラを見せて貰うと、今風のデジカメでなく、シンプルなフィルムカメラである。「カメラにも拘りがあり、このカメラで無いとダメだそうだ。」

「蓋付きで、肩から提げれるように!皮ひもでなく、組紐で下げれるように!」というオーダーである。」
カメラのサイズを測って、一応、オーダーをお受けする。

Cimg0634 今年の春に大体の形が出来たので、試作品を一度送り、「ちゃんと、入るかどうか?」試して貰う。しかし、高さはピッタリ、全体の大きさも丁度良いのだが、縁の四隅の角が少しカメラに擦れてキツイ!ようだ。

もう一度、縁の1ミリほど大きくして作り変え。

肩から下げる紐もあちらこちら伝手を頼って、探しに探す。やっと見つけた正絹の帯締めも、ピッタリである。後は、最後の紐の長さを調節する金具を探しているところである。

○○さん、もう一息です
から、もうちょっと待ってね 

Cimg0649 いろんな小物が出来ました。

もう一つ、これも2年越しになっている、「提藍」こちらも、強度を付けるため、全面遣り変えに掛かっています、もう暫くお待ちください、すみません!


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オーダーメイドの竹かご屋

2009年10月20日 06時27分03秒 | 作品紹介

先日、紹介したオーダーメイドの手提げ篭がお客様の手元に届き、昨日お礼の電話を頂いた。

「作品を見て、感動しています!こんなに素晴らしい篭を作ってくれてありがとうございます。注文するとき、少し高いかなと思ったのですが、出来上がった篭を見て、想像以上の物で、良かったと思っています!いつも、持ち歩いて自慢します。本当にありがとうございました。」

Dsc_0027_2嬉しいですね。一生懸命作った物が、喜んで貰えるのは。
 知恵を絞って、お客様の想像している物と、こちらが作れる物と少しでも近づけるようにと、真剣勝負です。

オーダー品は、通常の作品より、どうしても値段が高くなります。それは、ヒゴの厚さを変えたり、幅を変えたり、立ち上がりの形を変えたりとと、
編んでは解き、編んでは解き、形を探りながら作っていきます。時には、最終的に納得できなくて、すべてが無駄になることもあります。全体のバランスと強度、耐久性、実用性などを考え仕上げていきます。手間だけを考えれば、通常の2倍3倍の労力を使うことになります。

しかし、作品を収めた後、お客様から、喜びの電話や手紙が届いた時は、すべての苦労は消えていきます。
「あー、喜んで頂いて良かった。」

私の工房では、「オーダーメイドの竹かご屋」を工房の顔にして行こうと決めました。今までは、手の掛かる注文品はお断りしていることも沢山ありました。しかし、「本来の物作りは、絶えず、新しい物を作り出していくことであるし、お客様の欲しい物を作り上げて行くのが職人仕事なのだから!」
大変だが、物作りのノウハウはどんどん蓄積されていきます。新しい若い職人にも、物作りの大変さと楽しさを伝えて行こうと思います。

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オーダーメイドの竹かご屋    手提げ籠

2009年10月16日 09時05分41秒 | 作品紹介

お客様からのオーダー品の手提げ篭が出来上がりました。
元々は、通常の大きさの「手提げ篭
 この写真が通常のもの

Photoを持って頂き、この篭をお客様の用途に合わせた大きさや、形・仕様・などなどを変更することになった。

サイズを横に10センチほど大きく、
ふっくらしないで、シャープに立ち上げて、
防水を兼ねて、中に和紙を貼る、
巾着の内袋を取り付けて、
籐の手では無く、持ったときに柔らかい紐の手を付けて、
手提げだけでなく、肩から提げれるようにもして欲しい!

との、オーダーである。

オーダー品を作るときは、既存の作品を作るより、2倍3倍の手間が掛かる物である。立ち上げの形を出すまで何度も編み直し、形を決めていく。形が出来てからは、手をどうするか?いろんな手を取り寄せてみて、この篭に合う色や形を決めていく。

大体、形が出来たので、中側に和紙を張り、乾かす。最後に内袋を取り付けて出来上がり。言葉で書けば、これだけのことであるが、実際は進んだり、戻ったりの繰り返し。しかし、手を掛けて出来上がった物は、満足できる物が出来上がった。

Dsc_0015_2

これが出来上がった手提げ篭だ。

早速、我が工房の専属モデルの「T」さんに持ってもらい撮影。(モデルと云うのはウソです、工房のメンバーでモデル並みと云う意味で。)

Dsc_0028_2
オーダーメイドの竹かご屋さん」を工房のコンセプトにしていきます。

竹工房オンセ

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名入れ箸

2009年04月05日 07時55分08秒 | 作品紹介

今まで全国のデパートに出店しているが、「外国人観光客の多いのは何処?」と聞かれて、出る答えは「京都伊勢丹かな?」と思っていたが、この銀座三越に来て、意識が変わった。

「銀座三越が一番、外人観光客が多い!」

店内には、英語、フランス語、イタリア語、スペイン語、中国語、韓国語、アラビア語、??語……とまるで「バベルの塔」の様だ。

44_014私の所にも、沢山の外人が見学にやってくるが、外人は自分の名前などが入るオリジナルな物に非常に興味を示す。この日も、「名入れ箸」は人気だ。「アルファベットの後にひらがなでも名前を彫って!」と、

目の前で下書きもせず、私が彫っていくと「OH!ワンダフル」と喜んでいる。

しかし、この「名入れ箸」を注文するのは、殆どが欧米人などの白人だ。中国や韓国の観光客は先ず注文しない、やはり、それぞれにお箸の文化があるので、日本のお箸では形状が違うので満足しないのだろう?か

昨日は、売り上げも爆発、なかなか動きにくかったバッグも6個も売れた、それも、新規のお客様ばかりだ。、「銀座三越に来て良かった!」と満足です。

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一閑張り 2

2009年03月12日 07時36分24秒 | 作品紹介

3月の声を聞いて、竹製品がだんだん動き出してきた。問屋さんの注文も入りだし、今月中旬、横浜高島屋での「九州展」から本格的な催事シーズンに入ってきた。ありがたいことである。

既存の販路や催事が動き出して来たのと、同時に新しい企画を育てて行かなくては為らない。先日来、準備し始めた「一閑張り」もサンプルの籠も10種類ほど出来上がり、いよいよ和紙を張る所まで来た。ここで、登場が我が工房のマドンナ「まりちゃん」である。この人は、子供のPTA仲間で知り合ったのだが、何を遣らせても抜群、字は旨いし、籠も編めるし、布の取り付け、事務、発送作業、……オールマイティーである、彼女の回りにはいつも明るい笑い声が絶えない。 

310_006今度は彼女が和紙張りの中心人物になってもらう事になる。初めて和紙を張るのは力加減や、糊の濃さ、刷毛の使い方、押さえ加減などなど、どんな仕事も数をこなして、体で覚えて行くしかない。

今回は、一番簡単な「お皿」とちょっと難しい「キャンディボックス」だ、なかなか良い物ができそうだ。頑張ってね!

竹工房オンセ

 

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