新しい作品を作っていこうとすると、まず、最初は思いつき、頭の中にポヤ~ンと浮かんだイメージをスケッチなどして、形を具体的にしていく。今までの経験から、これくらいの大きさの物ならば、これくらいかな?と大よそのデータを書き出す。
初めての試作に取り掛かり、まず、物理的に製作可能な形なのか?強度はあるのか?フォルム・デザインは如何か?など、試作を繰り返す。大体のデータが出てくると、今度は、サイズのラインナップを考える。同じ形で、大・中・小と、また、平面的な物、少し立ち上がった物、深い物など、シリーズを作っていく。
これで、形が決まってきたら、今度はある程度、量産できるように型を作っていく。この型作りの良し悪しで、作業効率がぜんぜん違ってくるのだが、なるべくシンプルで仕事がしやすい事が前提となる。誰がやっても、ある程度の精度と効率が出るように考えなければならない。
今回、3人のメンバーで、一閑張りの下地を作ってみた。
不思議な物で、同じ材料・同じ型を使って、作っていくのだが、縁の合わせの削り方が違ったり、締め上げる力加減が違ったり、微妙に違いが出てくる。
自分の中では「当たり前」と思っていることが伝わっていなかったり、肝心な処をちゃんと抑えてなかったり、と、気づく事も多々ある。
一つ一つ改良して、段々と製品が完成されていく。後は、沢山作ることで体が覚えていくしか無いな!
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