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高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

モニュメント制作

2012年02月15日 04時36分50秒 | 作品紹介

Cimg6831 宇佐市にも、立派な施設がある。宇佐市の中心は駅館地区で、市役所・警察署・税務署・合同庁舎・文化会館などなど、主だった施設がここに集中している。
その中の一つに、宇佐図書館もある。

今回、図書館の入り口に、郷土を代表する工芸品を使ったモニュメントを制作することになり、安心院町の「コテ絵」と、竹工芸を組み合わせた作品を作ることになった。

Photo 鏝絵とは漆喰彫刻とも言われ、左官職人がを使って描いた漆喰の絵のことで、
鏝絵は民家の壁や戸袋、土蔵の扉や戸前の腰壁、妻飾り、窓枠などに左官がコテでいろいろな絵柄を描いている。

      それは家の主人が望んで描かせたものもありますが、多くの場合、左官職人が施主に対して仕事をさせてもらったお礼として、その家の幸せと繁栄を願って描いたものである。

私が作るのは、鏝絵の回りの額を包み込むような、背景を竹で作る事になった。
宇佐市は、安心院町・院内町・旧宇佐市が合併して、現在の宇佐市を作っている。
そこで、三つの
編み込んだ竹生地を一つに融合させ、一つの大きな作品に仕上げようと思っている。
「安心院・院内・宇佐」と、頭文字をとると、丁度50音の「あ・い・う」になっているのも面白い。
お披露目は、3月24日(土)だ。

どんな、モニュメントが作れるか楽しみだ。

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鳥天の籠

2012年02月02日 07時08分19秒 | 作品紹介

大分の名物料理に「鳥天」がある。

「鳥天」って、何?と、思う人も居ると思うが、鶏肉の天ぷらだ。
今ブームになっている、から揚げとは、ちょっと違う。

大分県民にとっては極めて一般的な料理であり、県下各地のレストランや定食店、喫茶店、中華料理店、弁当屋で定番料理の一つとして供される。

家庭でもよく作られており、大分県民の家庭の味ともなっている。 このため、大分県民には「とり天」が全国どこにでもある料理だと思い込んでいる人も少なくないが、大分県以外で供されることは少ない。

そんな大分を代表する「鳥天」

今回は、全国の物産展などで鳥天を販売する業者さんからの注文品。
「物産展の対面販売で、揚げたての鳥天を盛り付ける籠を作って欲しい!」という、以来である。
大きさは、55センチ×45センチ、高さが10センチ~13センチくらい
けっこう、大きな籠になる。

今までは、安い中国製の籠に盛り付けていたそうだが、直ぐにダメになってしまうのと、やはり、「大分を代表する食べ物だから、大分の竹細工で作りたい」という事で、

Cimg6766 試作してみました。
まだ、これは骨組みの段階です。

「簡単に編めて、丈夫で、値段もそこそこに!」と云う、条件で考えて行くと、どうしても、六ツ目編みでざっくりと編むことになる。
しかし、形は四角形で・・・

ちょっと専門的になってしまうが、「
六ツ目編み」と云うのは、六角形の連続で編んでいくのだが、角の部分だけ五画形に変えると、立ち上がる。
その中に、七角形を入れ込むことで、六角形の底編みが、四角形の立ち上がりに変わって行く。
まぁ、これは一般の人には判らないと思いますが、変則的な編み方で、六角形を四角形に変えた物です。

この籠の、底には太い筏竹を差し込み、鳥天がこぼれ落ちない様にする。側面も、もう少し竹の密度を増して、強くする。

心配なのは、暖かい揚げたての鳥天を盛り付けて、カビが生えないだろうか?

この事だけが、気がかりである。

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堤藍 2012

2012年01月04日 07時06分21秒 | 作品紹介

年末に、堤藍の制作工程の途中をブログにアップしていましたが、29日に無事、漆を塗り終わり出来上がりました。

Cimg1315 落ち着いた良い仕上がりになりました。

お茶道具を入れる籠ですが、このタイプが一番、手間と神経を使います。
普段ですと、バッグを作るときと同じように、底から編み上げて立ち上がっていくのですが、このタイプは、底面と側面と蓋が別々になります。

側面を筒状に編み上げ、上下に縁を付けるのですが、上も下も微妙な動きがあるので、仮止めに仮止めを繰り返し、位置を決めて行きます。

Cimg1323 蓋と底籠を合わせるのに、「合わせ竹」を取り付けるのですが、何処に取りつけの籐が来るのか?考えながら全体の籐の位置を割り出して行きます。

竹同士では、くっ付かないので、籐で結ぶ事になるのだが、その籐の結び目が、合わせ竹に当たらない様に・・・・・・・

Cimg1332 底板は、上下に網代を張り付けて、最後に取り付けます。染色する場合は、本体と底板を別々に染め上げ、組み立ては、漆を塗り終わった最後になるなど、手順が違ってきます。

特に、染色する時や、漆の室に入れている時に、微妙に、曲げが変化してくるので、気を使います。

Dsc_0319 底板を抑える、「抑え竹」を内部に取り付け、最後に銘を入れて出来上がり。

2011年最後の締めくくりの作品でした。

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菊底の整理籠

2011年10月25日 06時32分17秒 | 作品紹介

ご注文の整理籠が出来ました。
サイズと色だけの指定です。

Cimg0537直径が25センチくらい、高さが40センチの物です。

バランス的には、ちょっと背が高い感じがしますが、お客様の注文ですから、

この籠のポイントは、底編みと、縁の巻竹ですね。

「菊底」と呼ばれているのは、底の竹の編み方が菊模様になるからです。

Cimg0541 丁度、菊の花の様な形に見えるでしょ。
太い骨ヒゴを、細い長ヒゴがぐるぐると回っていきます。円周が大きくなるにつれて、少しづつヒゴの大きさを太くしていくのです。
立ち上げる時に、少し太めのヒゴを使うと一気に、骨ヒゴが起き上がってきます。
面白いですね!

側面を編むのは、それほど難しい事では無く、単調な編みが続きますが、

もう一か所の、ポイントは縁付けですね。

今回は、5メートルほどの竹を、薄く薄くして、巻き上げていきます。

Cimg0543
竹細工の中でも、一番、技術がいる仕事ですね。

骨ヒゴを、二つに割って、隙間を作っていきます。その中を、通すことで、全く隙間の無い
、びっちりと巻かれた縁は美しい物です。


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懐かしいバッグの修理

2011年07月25日 07時45分48秒 | 作品紹介

10数年前に、お買い上げ頂いたハンドバッグの修理です。
手に取って見ると、お使いになっている方の雰囲気が伝わってきます。
修理の箇所は、持ち手の籐が少し緩んだのです。
この部分は、ツルツルの竹の表皮に籐を巻き込んで、最後の止めの部分に接着剤をつけて固めているのですが、長年使っているうちに接着剤が取れることがあります。

申し訳ありませんでした、直ぐにお直ししますから。

724_002 このバッグは、小ぶりなタイプで、「パーティーバッグ的な使い方をしてくれれば」と思い、製作したものです。
波網代編みのバッグを作り始めた初期の作品で、籐の縁巻きなどが、現在の作りと違っています。
また、巾着部分の大島紬も懐かしい物です。

製作する者と、使っていただく人が、作品を通じて会話が出来るような気がします。
大切に可愛がって下さっているのが伝わってきます。
これからも、可愛がってくださいね!  ありがとうございます。

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シビラ&マサト 4

2011年05月12日 06時19分33秒 | 作品紹介

新宿の末広亭に行く前に、4月に世界的なデザイナーのシビラとコラボレーションで作ったバッグを販売し始めたのだが、その後の経過が気になっており、伊勢丹の売り場に行ってみた。

510_014a
510_007a白に統一されたお洒落な空間であった。自然派志向のお客様が多いので、けばけばした所は微塵も無く、落ち着いた雰囲気である。

スタッフの人たちも、皆さん笑顔が素敵な人ばかりである。
510_003a
大人のお洒落ですな・・・・

そんな中に私のバッグが

510_002a 素敵なポップも作っていただき、ありがたいことです。

スタッフ皆さんも、作品の軽さと、光沢のある表情を気に入ってもらい、けっこうお客様に勧めて頂いている様だ。
もっと、作品の特徴を知っていただきたく、少しレクチャーさせて頂いた。

ちょうど、この伊勢丹に来る前日に、ヨーロッパのシビラ担当の人からメールが入り、スペインの関連会社から、私のバッグ 

http://www.take-once.com/SHOP/ajirohandobaxtugusinsyu.html
と財布 

http://www.take-once.com/SHOP/nagazaifu.html  

を扱いたいと申し込みが入っていた。

ヨーロッパのセレブの間で、竹のバッグが静かなブームになってくれると良いのだが・・・・・
これも、シビラが竹のバッグを気に入って、いつも持ち歩いてくれているお陰である。

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煙草入れ

2011年04月02日 05時21分47秒 | 作品紹介

取引先からのオーダーで、着物の時に持つような「煙草入れ」を作って欲しい!とオーダーが入った。

今回は、工房のメンバーの和田君に全面的に任せてみた。
「君の思うように、デザインを起こし、原価計算し、幾らで出せば、仕事として成り立つのか?クウォリティは?・・・・・・などなど、
職人と云うのは、「物が作れる」と云うことは当たり前のことで、商品としての魅力と値段と採算性を同時に考えることが出来なければ、物作りなど出来ない。

Photo_3 サイズは、「煙草と小さなライターが入る大きさで」これだけが、条件です。

果たして、彼も何回も何回も失敗しながら作り上げたのが、これだ。

細かい網代編みに、鳳尾竹の丸みと艶を生かした縁と足、この
鳳尾竹の丸みがポイントになる。
小さな作品なので、ワンポイントを何処に持ってくるのか?ちょっとしたことだが、平たい竹で作るのと、丸みのある竹で作るのでは、作品の表情がまるで違うのだ。

これからは、自分の作品を作り貯めて独立した時の財産を作っていかなければならないね。

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シビラ&マサト 3

2011年04月01日 05時36分38秒 | 作品紹介

つづき

昨年は、シビラの色を出すためにサンプルピース作りから始まった。
彼女の作品には、ナチュラルな色合いが強く、特にグリーンの使い方が特徴の様だ。

染料を変え、調合を変え、染色時間を変えと、
20種類ほどのサンプルをヨーロッパに送る。彼女の目で見て、選んでもらった色合いで作品を作ることに・・・・

9月から、動き出したプロジェクトであるが、品物をヨーロッパに送ったり、超多忙な彼女のスケジュールを考えると、なかなか打ち合わせが進んでいかない・・・

10月に色合いが決まり、
11月に最初のデザインが決まった。

シビラの方からも、バッグの中につける布や人工皮革、チャック、それと、シビラのブランドロゴも送られてきた。

04_2

最初のサンプルの作品が出来上がったのは、新年を迎えてからだった。

サンプルの確認をして頂き、布やチャックの色合いなどの微調整を検討し、2種類のバッグからスタートすることになった。

当然、大量生産することなどは出来ないので、限られたお客様にお披露目することになるのだが・・・・

昨年、私のバッグを買ってもらったシビラさんは、その後、世界中のいろんな所にバッグを持ち歩いてくれているそうだ。
彼女のお気に入りである。「友人からも「素敵なバッグね!」と褒められるのよ」と知らせが入ってきた。

その、最初のバッグのお披露目が4月6日、新宿の伊勢丹で行われる。
今回は、今まで私の作っていたバッグのデザインに、シビラの色と、シビラの布の部分を組み合わせた作品でのスタートだが、

これからは、シビラデザインの形や色合いで展開できれば、面白い。

瓢箪から駒のようなお話だが、どんな形に育って行くのか楽しみである。

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シビラ&マサト 2

2011年03月31日 05時00分25秒 | 作品紹介

昨日のつづき

地下鉄を乗り継いで、虎ノ門にある「ホテルオークラ」に行ってきた。
日本でも、指折りのホテルである。
落ち着いた雰囲気に重厚感漂うロビー・・・・

私がよく使う「東横イン」とでは、全然違いますな!

ホテルのロビーには、シビラの日本での代理店になっている「イトキン」の担当者も来ている。

通訳の方から、シビラの事を説明して頂くと、世界中に熱烈なシビラのファンが居る、その人たちを「シビラー」と云うそうだ。
ファンの人達に思いは強く、桁違いなお客様のようだ。

世界的なデザイナーなのに、偉そうな雰囲気などは微塵も無い。
この人柄に魅了されるファンも多いのだろう。

私などに対するのも、敬意を持って丁寧に接してくれる。
シビラさんは、我々の様な手仕事に大変興味を持っており、いろんな国の伝統工芸品とコラボした作品も発表してそうだ。

「貴方の作品は素晴らしい!
是非、一緒に仕事をしませんか?」と仰る、
また、彼女はスペインのマヨルカ島にデザイン学校を持っているのか?その学校に関わっているのか?判りませんが、
「マヨルカ島の学校に来て講演して欲しい」と・・・・・

これは、とんでもない事になって来ましたよ!

具体的な、仕事の話は担当のイトキンの方と詰めることになった。

つづく

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シビラ&マサト 1

2011年03月30日 07時55分40秒 | 作品紹介

昨年、ひょんな事で世界的なデザイナーの「シビラ」との、コラボレーションでバッグを出すことになりました。

シビラって何?と思う人は ⇒ こちらから

328_018a シビラで発売される私のバッグには、このロゴを彫り、全てのバッグにシリアルナンバーを彫りこむ事になりました。


その出会いは、突然やって来ました。

ちょうど、日本のお客様向けに、シビラの展示会が下の階で催されていたようです。
私は、新宿伊勢丹の催事場に出店していたのですが、催事場の直ぐ上の階が食堂街です。
昼食を終えたシビラさんが、エスカレーターで下りてきたのです。
私の売り場は、エスカレーターの直ぐそばだったので、何気なく、私のバッグが彼女の目に留まったのでしょう。

私の所にやって来て、しげしげとバッグを見つめている。

「素晴らしい!」
「息が詰まるほど美しい!」
と、・・・・・・・・・(これは、通訳の人が訳してくれた言葉だ)

「外国の人は大げさな表現をするな?」と思った私は、相手が世界的なデザイナーとは思いもしなかった。

「明日、また来ます!」と言葉を残して、

通訳の人から、「下の階にある「シビラ」のブランドの本人です。」と言われたのだが、ブランド物に無頓着な私は、さっぱり判らなかった。

伊勢丹の社員に「シビラって知ってます?」と聞くと、全員が当然の様に知っている。
「さっき、本人が来て、私のバッグを気に入ってくれた!」と云うと
みんな、一様に目を丸くして
「そんな、馬鹿な!  ウソでしょ!」と云う
それほど、信じられない事なのだろう。

たまたま日本の顧客に向けて、特別な展示会をするために、新宿伊勢丹で特別室を使っての催しのため来日していたのだ。

翌日、通訳の人を伴ってシビラが遣ってきた。

昨日と同じように、うっとりとバッグを見ている。
その日は、2点ほどお買い上げ下さり。
「是非、スペインに来ませんか?」と仰る・・・・・

社交辞令に受け取っていた私は
「はい、喜んで!是非、呼んでください!」と

ところが翌日、ホントに電話が掛かってきた。
「ホテルオークラにいるのですが、来て頂けませんか?」と、

つづく

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文箱

2011年02月12日 08時46分09秒 | 作品紹介

来週から、名古屋松坂屋での「大九州物産展」に出演するために出張です。

出張するまでに、仕上げてしまいたかった注文品が、風邪で寝込んだ為、仕上げの染色・漆掛けは出張後になりました。何とか、納期の今月いっぱいには間に合いそうだ。

212_001a この後、四隅に足と飾りを付けて出来上がる。
「お世話になっている、書道の先生に贈り物」と云う、ご注文である。
こういった、蓋物を作るときは、そこの部分をしゃきっと起こし、蓋の部分は反対に、少し丸みを付けて起こすことにより優しい表情を出す。

昔の職人さんの伝えには、「蓋物は五分引き」と云う。これは、蓋と底の一辺の大きさを五分、今で言うと1.5センチくらい大きさを変えると、丁度良いということだ。

ちなみに、外縁と内縁は「二分引き」と云う。この場合は、今で言うと6ミリくらい引けということになるが、これは縁の厚みによって、微妙に違ってくる。今回、私は5ミリ引きで作ってぴったりであった。

212_002a 模様を入れるときは、全体の大きさと模様の大きさを考えて、縦横のバランスを考える。無模様の場合は、大きさを最優先できるのだが、今回のように模様を入れるときには、ヒゴの本数に制約が出てくるので気をつけなければならない。
今回は、「大型の封筒が丁度入る大きさで!」と指定があった。
もう直ぐ、お届けできますので暫くお待ちください!

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荒編みの大籠

2010年12月22日 05時07分19秒 | 作品紹介

最近、動画をブログにアップしていますが、その材料取りをしている作品がこちらです。

1212_023a 長さが4メートルほどの竹を7本ほど使いました。
竹の節くり⇒竹磨き⇒菊割り⇒竹割り⇒竹剥ぎ⇒薄剥ぎ⇒面取り⇒縄編み⇒編み⇒染色⇒研ぎ出し⇒仕上げの漆塗り
と、それぞれの作業工程を動画や写真に撮っている。
これがまた、ホームページを作るときの材料になればと思っています。

染め上げて、研ぎ出すと急に表情が変わってくる。

1212_028a 大きさは、巾86センチ奥行き50センチ 高さが33センチとけっこうな大きさである。自分ながらに良い表情に仕上がったと思う。

竹の力強さと弾力性が良く出ている。

こういった荒編みでは、ミラノに一緒に行った「油布さん」が第一人者であるが、その油布さんから、25年ほど前に竹縄の作り方を教えて頂いたのだ。

研ぎ出した後は、漆の仕上げだ。

1220_066a

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お煎茶の提藍 

2010年11月19日 06時07分57秒 | 作品紹介
先日来、ご注文を頂いていた「お煎茶の提藍」が仕上がりました。

Img_4806a
我家の裏庭で撮影!
なかなか良い出来に仕上がりました。

この「合せ物」が一番手が掛かります。この
藍も、底籠と中籠と蓋、この三つがぴたりと合わ無ければ為らない。三つ、別の籠を作ったほうが、うんと簡単です。

1114_004a漆を掛けて、室に入れていると、温度と湿度が変わるため、火曲げした角の部分が、若干変形してきます。
一日、室に入れておき、落ち着きを見て微調整です。

今回一番気に入っているのが、蓋のフォルムです。こんもり膨らんだ形が可愛いでしょ!

来週、お客さまのところに送ります。
お待たせしました。

さて、今日からは「荒物の花篭」と、大物に掛かります。


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艶やかなバッグ

2010年07月18日 04時25分51秒 | 作品紹介

東京・名古屋と2箇所の大きな催事が終了しました。どちらも、長年出させていただいているので、多くのお客様が、以前購入いただいたバッグを提げて来てくださる。
その時、何時も感じるのが、
「竹のバッグは、使い込めば使い込むほど艶が出てくる!」と云うことです。
特に、煤色のバッグは飴色に発色して、何とも言えない艶が出てくるのです。
お客様自身は毎日見ているので、その変化が気が付かないのだが、
ちょっと、お客様から使い込んだバッグをお借りして、新しいバッグと比べてみると、こんな違いが判ります。

Cimg2831 左が5年ほど使っているバッグ、右がまだ一度も使用していない新品のバッグだ。
漆の上に擦りこんだ白い蝋のパウダーが、使う込む事で、摩擦で溶けていき実に良い艶を出してくれる。

催事のときに、妻が使い込んでいるバッグを見本で持っていくと、必ず、お客様は「それを下さい!」と言われる。
しかし、「この艶はお客様の愛着と比例して出てくるのですよ!」とお話させてもらっている。
工業製品と云うのは、買った時点が一番良くて、後は、どんどん下がっていく。伝統工芸品の様な手作りの作品は、お客様が使い込むことで、どんどん味が出て来ることが大きな違いだ。

今回、名古屋のお客様で、「陶彫カメオ」の製作をされている加藤さんも来てくださった。ブログに、私の工房の事も紹介してくれているので、転載してみよう。このブログの写真も、随分使い込んで飴色になっているバッグが写っている。

先日、松坂屋の「日本の職人展」に行って来ました。
7年ぐらい前に、松坂屋で大分県の竹細工で作るオンセのバックに、
出会い、グッチのバックを買うより、日本の伝統技であるこのバックを、
娘にも伝えられると思い、思い切って購入しました。
なかなか行けなくて今回は、お気に入りの夏結城を来て、
オンセのバックをもって高江さんに、お会いすることができました。
先日の装い
once.jpg

ホームページのリンクもお願いいたしました。
皆さん、とっても素敵ですよ。

とっても、良い艶が出ているでしょ!

ホームページは   「陶彫カメオ あとりえ とう花」
加藤さん、相互リンク張らせていただきましたよ。  ありがとうございました。

あれっ?今見てみたら、写真が「once.jpg」とだけしか表示されていない?どうして?

http://ateliertohka.blog107.fc2.com/blog-entry-56.html

この写真は此処から見てね!


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目がねケース 

2010年04月21日 06時45分47秒 | 作品紹介

Meganekesu1人を育てるのには時間が要る。私どもの工房で、WEB担当のかおるさん、彼女も工房に入ってきた時は、パソコンが触れるという程度で、ページを作るなどと云う事は、とても考える事が出来なかった。

しかし、今では、我が工房に欠かせない存在に育ってきた。こちらも、彼女の性格や特性が判っていたので、彼女にあった育て方が出来るようになってきたのだ。
お互いが、相手の存在感を認め合える様な関係になってきたのだろう。

この目がねケースのページも、撮影からレイアウト、文章まで全て彼女一人で作ってくれた。

http://www.take-once.com/SHOP/meganeke-su.html

なかなか良いページに仕上がっているでしょ?
作品的にも、裏表に竹の網代編みが入り、重厚な存在感を持っている。本革の細工の方も、何回も何回も失敗を重ねて、改良を繰り返してきたお陰で、本当に素晴らしい作品になっている。

Meganekesu2 これから、「母の日」「父の日」などのプレゼントにぴったりである。ただ今、お客様からの要望で、赤色の目がねケースも製作中です。

乞うご期待!

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