ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

帰国しました

2024-03-02 20:36:48 | つぶやき
タイは思いのほか暑かった。
弾丸プラス1日と短い間だったけれど、インドから飛んできた旅の友人とも何年ぶりかに会い、長々と話せて楽しかった。旅友との縁もそうそう長く続くものではない。もう旅を辞めてしまった人も多い中、今でも継続して旅を続けている友人はそうそういない。この友人はコロナ禍前のギリギリまで、インドからミャンマーへと続く白骨街道を旅していた。2018年頃に長年心待ちにしていたこのルートが正式に開いて、いつかはと思っていたのに、ミャンマーの内戦でこの国境は再び閉じてしまった。やっぱり旅自体も縁だなと思う。

今回最悪だったのは中国国際航空(CA)を使ったこと。これに尽きる。往路の上海7時間待ちは承知の上だったので問題ない。酷かったのは復路の北京乗り継ぎ。2時間待ちで乗り継げるはずだったのだが、バンコク発が1時間遅れ、到着の時点で送れは1時間半となった。残り30分、これだけ差し迫っても乗り継げるのは、おそらくキャセイとかシンガポールとか都市国家の乗り継ぎ客で成立している航空会社だけかもしれない。当然乗り継げず、北京空港のCAカウンターに行くと、明日の振り替え便のチケットとホテルの案内がすでに用意されていた。ここまでは、まぁ良くある話で、たまたまの遅延なんだから仕方ないと諦めることもできるが、この遅れたCA980便に関してはちょっと事情が違っている、と思う。

では、どう違うのか…。

バンコクの空港で暇だったので、ネットサーフィンをしていると(FRIGHT AWARE)というサイトを見つけた。このサイトの数ある機能のうちのひとつに、フライトの定時運航率を見れる機能がある。これから乗るCA980便を入れてみた。するとなんと「定時運航率7%、平均遅延時間115分」と出てきた。この便、バンコクー北京を毎日運航している。その定期便がほぼ毎日確実に遅れている。しかも平均して115分もだ。にも関わらず乗り継ぎ2時間という接続便の名古屋行のチケットを販売しているのである。2週間前まで遡って見た。やはり毎日確実に遅れている。1~2時間は当たり前。中には6時間、7時間なんて時もある。今度は便名を変えて、乗り継ぎ便である名古屋行の便名を入れてみた。すると定時運航率97%と出てくる。やはりこのCA980便はおかしい。ほぼほぼ100%乗り継げないのに、「そもそもなんで売ってるんだよ!」という話である。予約した時点で、すでに復路北京泊になることが決まっているようなもので、限りなく詐欺に近いような気がする。

このサイトを見た後、今度はCA便を使って北京で乗り損ねた人がどんな対応をされたのかを検索してみた。想像通り多く人は北京に宿泊を用意され、翌日便に振り替えという対応だった。中には当日の代替え便を用意してもらった人もいたが、それは毎日運航がない便だったりした。その中に翌日の代替え便を拒否した人の話が載っていた。いろいろ書かれていたがポイントは2つ。ひとつはカウンターへは一番早く行け、二つ目はこちらの要望を最初から物怖じせずまくしたてろ、というものだった。

で、この通りやってみた。幸い座席は前方通路側だったので、ドアが開くとダッシュしてカウンターへ向かうことができた。福男ではないが、見事一番乗り。最初から決めていたストーリーを英訳サイトで確認しておいて、それをまくしたてた。担当者は「今日の代替え便はない、明日の席しかない。ホテルへ行け…」の一点張り。ちょっと諦めかけたが、「会社をクビになる!」「責任取れ!」とさらに粘っていると、少しずつ乗り継げなかった人らが集まってきた。担当者が面倒な奴だと思ったのか「あっちへ行け!」と、ちょっと偉い人のところへと移動させられた。その人にも同じようにまくしたて、予め調べておいた北京ー羽田便と羽田ー名古屋の国内線の便名を見せ「これに替えろ」と紙を渡すと、どこかへ電話をかけはじめた。その後、電話を切ると、「特別に羽田便に変更してやる、けれど日本の国内線分は無理だ!」と言われた。

ちょっと考えたが、どうしても帰らないといけないし、というか帰りたいし、名古屋まで自腹にはなるが、とりあえずこれで手打ちにした。

先ほどまでいた向こうのカンターでは、乗れなかったおよそ30人くらいの人がひとつに集められて説明を受けており、その後、どこかに誘導されていった。あのネットに書いてあった「早く行け!」の意味がなんとなくわかった。多くの人が集まってしまうと、ひとりひとりの話など聞いてもらえないからだろう、ということなのかなと思う。

こうして昼頃の羽田便に変更してもらい、その便を待つ間に夕方のANAの羽田ー名古屋便の予約をする。最初は最安の15000円の席があり、それを決済しようとしたら電波状況なのか上手くいかず、もう一度やり直している間にその席が埋まってしまった。どうもその席がエコノミーの最後の席だったようで、残るはプレミアムシート22000円の1席のみ。新幹線の2倍は痛いが、名古屋空港でWi-Fiを返さないといけないし、もう選択肢がなかった。今度は決済も上手くいき無事に発券できた。

国内線のプレミアムシートは国内線のビジネスクラスでおよそ50分のフライトなのに、懐石風の高そうな弁当とみそ汁が出てきた。他にコーヒーとお菓子、デザートのようなものも出てきて、それを水平飛行の実質15分弱で食べきらないといけない。私は全然大丈夫だが、年寄りならのどに詰まらせるんじゃないかと思う。

こうしてすったもんだの最悪に近い形での帰国となった。

にしてもCA980便の定時運航率7%は酷い。というか、この便の乗り継ぎチケットを売っている中国国際航空自体が酷いと思う。
まぁ、ものは考えようで、ホテル3食付(CA系列だし、それほど酷くないだろうと思う)で、北京で1泊。ちょうど朝から丸24時間時間もある。外出もできる。時間のある人なら、逆にうれしいかもしれない。私も旅行中なら全然OKである。

でも仕事や用事がある人には辛いはず。
安いのはありがたいけれど、何かトラブルに合うと私のように高くついてしまうこともある。

今後、大陸系を使う時は、日程に余裕を持つとともに、代替え便へのクレーム対応は、こんな感じでやるといいかもしれない。
ポイントはカウンターへ一番乗り。つまりその手前の便で最前列または前方に座っていることが大事です。

あとは、物怖じせず、ひたすらまくし立てるだけ!

その前に大陸系は避ける、これに尽きるかもしれない。



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