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ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

どうしても…

2016-03-25 19:03:22 | 時事(国内)
「同一労働同一賃金」が議論されている。

というか、すでにもう、昨年末に「同一労働同一賃金推進法」が成立し、
着々と進みつつあるらしい。とはいえ、読んで字の如くではなさそうで、
同じ職種でも正社員と非正規では、責任の程度が異なれば待遇は異なって
も構わないなどの違いはあるのだとか…。

そもそも、これってヨーロッパかどこかの国のマネであることは間違いない
はずだが、日本がこのシステムを導入するメリットがなんなのか、全くわか
らない。アベベの言う、一億総活躍なんとかの一環だけでは、やるメリットが
全然伝わってこない。ワークシェアリングで雇用を増やすのが目的なのか、
それとも企業側の利益増なのかも不明だ。

けれど、どうしてもやりたいらしい。

でもそうすると、日本の雇用形態は壊滅してしまうはずだ。日本は労働者を
雇うとき、通常は、新入社員を採用し会社が研修にコストを掛け、能力を高
めてあげて、それによって給料も上がるという、どこか会社が育ててという
流れがある。

けれど、欧米ではちょっと違う。採用する時点で業務内容と報酬を決めて、
双方が合意した上で仕事に就くのが一般的だ。会社が育てるという感じは
あまりない。

日本の終身雇用は表向き崩壊したが、それでもまだ、できれば一つの会社で
添い遂げる意識の方が一般的かもしれない。
転職によるキャリアアップの好イメージもいま一つだ。多くの場合、転職に
よって報酬も下がり、労働条件も悪くなる印象の方が強い。

つまり、日本と欧米では仕事に対する労働者の意識も形態も何もかも違うわけで、
それを一気に変えてしまうのは、どうなんだろうと思える。

正社員が減るなどの前に、そもそも新卒が減り、中途が増える可能性も大だ。
平均して給料も賞与も減るだろうし…。

古いものや伝統にしがみつく必要なんてないけれど、どうせ変えるなら制度と
一緒に仕事や雇用全般に対する意識改革も同時にやる必要があるはず。

西洋を見習うことで、どんどん生きにくい社会になりつつあるような気がする
のは気のせいだろうか…?






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