先週、中国からタイへ着いたその日、タイの首相が失職した。
彼女は汚職の罪で海外逃亡中のタイのタクシン元首相の妹である。兄は公務で海外出張中に
クーデターで首相の座を追われたが、妹は、国内であっさりと失職に追い込まれた。理由は
人事で身内を優遇したことが憲法違反になる、との理由らしい。
タイには憲法裁判所というところがあり、政党の解党や首相の解任などの大きな権限を持っ
ている。ただ、ここが政治的に中立なのかが妖しいところで、このところのタイの混乱はこ
こが元凶との見方もできるらしい。どうもタクシン派を嫌っているとの噂もある。
その裏には王室が…?
いや、一応、王室は政治には無関係ということにはなっているが…。
このところ、タイの物価上昇が甚だしい。
原因はこの度、失職したインラック首相が「労働者の賃金を上げて物価を下げる…」などと、
理に適っていないことを言い出したのが事の発端だと現地の情報誌には出ていた。当然、賃
金が上がれば物価も上がるのが普通だ。そして見事に物価上昇は続いている。
また、それが日本人のリタイヤ組の生活を直撃しているという。今や国民年金の満額支給6万
円程度では、生活が苦しくなりつつあり、タイ脱出組も出てきていると書かれていた。中には
カンボジアやネパールに行く人もいるという。生活苦によるリタイヤ欧米人の自殺も多くなって
いると記事に出ていた。
私の老後のころ、すでにタイの選択肢はないかもしれない…。
バンコクに行くたびに足繁く通う、通称「アツシの汁ソバ屋さん」。
遅い昼を食べに午後1時半ごろに行くと、信じられないことに行列ができている。
中国人観光客だった。
3月まではこんなことはなかった。中国人なんて全くいなかったのに今や地元のタイ人すら入れな
いほど混雑している。店内も中国人で一杯だった。一度引き返し、再び午後3時に行ってようやく
理解した。
どうも店のオーナーが中国のガイドブックに乗せたらしい。店内も中国語だらけだ。そしてフェイス
ブックやネットにもここの情報や口コミが…。
店的には大成功だろう。これほどの宣伝効果は、到底、予想できなかったに違いない。
しかしである。うまいとはいえ、所詮、屋台に毛が生えたこの店の汁そばに、どうしてこんなに人が
大挙して来るのか、まったく中国人て理解不能だ。
今、この店の汁そば1杯50バーツ(およそ150円)である。大盛りだと70バーツ(およそ210円)である。
5年前は今の半額の25バーツ(75円)だった。その後、5バーツづつ上がり今に至っている。
5年で倍である。
しかも3年前に一度、麺の品質を落とし、利益増を図っている。もっとも確認したわけではないが、佐野
実もびっくりするほど麺に敏感な私の舌はごまかせないのである。(思い込みかも…?)
この状況が続けば、数ヶ月後には55バーツ、いや60バーツになっているかもしれない。
この店もそろそろ潮時かな…。
最近、タイに行くたびに、ため息の回数が多くなっている気がしている。
CENTER>
彼女は汚職の罪で海外逃亡中のタイのタクシン元首相の妹である。兄は公務で海外出張中に
クーデターで首相の座を追われたが、妹は、国内であっさりと失職に追い込まれた。理由は
人事で身内を優遇したことが憲法違反になる、との理由らしい。
タイには憲法裁判所というところがあり、政党の解党や首相の解任などの大きな権限を持っ
ている。ただ、ここが政治的に中立なのかが妖しいところで、このところのタイの混乱はこ
こが元凶との見方もできるらしい。どうもタクシン派を嫌っているとの噂もある。
その裏には王室が…?
いや、一応、王室は政治には無関係ということにはなっているが…。
このところ、タイの物価上昇が甚だしい。
原因はこの度、失職したインラック首相が「労働者の賃金を上げて物価を下げる…」などと、
理に適っていないことを言い出したのが事の発端だと現地の情報誌には出ていた。当然、賃
金が上がれば物価も上がるのが普通だ。そして見事に物価上昇は続いている。
また、それが日本人のリタイヤ組の生活を直撃しているという。今や国民年金の満額支給6万
円程度では、生活が苦しくなりつつあり、タイ脱出組も出てきていると書かれていた。中には
カンボジアやネパールに行く人もいるという。生活苦によるリタイヤ欧米人の自殺も多くなって
いると記事に出ていた。
私の老後のころ、すでにタイの選択肢はないかもしれない…。
バンコクに行くたびに足繁く通う、通称「アツシの汁ソバ屋さん」。
遅い昼を食べに午後1時半ごろに行くと、信じられないことに行列ができている。
中国人観光客だった。
3月まではこんなことはなかった。中国人なんて全くいなかったのに今や地元のタイ人すら入れな
いほど混雑している。店内も中国人で一杯だった。一度引き返し、再び午後3時に行ってようやく
理解した。
どうも店のオーナーが中国のガイドブックに乗せたらしい。店内も中国語だらけだ。そしてフェイス
ブックやネットにもここの情報や口コミが…。
店的には大成功だろう。これほどの宣伝効果は、到底、予想できなかったに違いない。
しかしである。うまいとはいえ、所詮、屋台に毛が生えたこの店の汁そばに、どうしてこんなに人が
大挙して来るのか、まったく中国人て理解不能だ。
今、この店の汁そば1杯50バーツ(およそ150円)である。大盛りだと70バーツ(およそ210円)である。
5年前は今の半額の25バーツ(75円)だった。その後、5バーツづつ上がり今に至っている。
5年で倍である。
しかも3年前に一度、麺の品質を落とし、利益増を図っている。もっとも確認したわけではないが、佐野
実もびっくりするほど麺に敏感な私の舌はごまかせないのである。(思い込みかも…?)
この状況が続けば、数ヶ月後には55バーツ、いや60バーツになっているかもしれない。
この店もそろそろ潮時かな…。
最近、タイに行くたびに、ため息の回数が多くなっている気がしている。
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