朝濃霧昼前から
旧暦11月小13日
あまり見かけない濃霧、治水緑地で朝と正午頃の様子を撮影する。近畿各地で霧が発生し交通機関に乱れが出たとのこと。
暗い話題や事件の相次ぐ中で
《
感動したちょっとよい話》 12月9日(火)毎日新聞・夕刊<8>(参照)
太平洋戦争中の1942年3月インドネシアのスラバヤ沖海戦で乗艦が旧日本海軍に撃沈され、漂流していたところを駆逐艦「雷・いかづち」に救われた元英国海軍中尉、サムエル・フォールさん(89)が、救助を指揮した工藤俊作艦長=79年に77歳で死去=の墓参のため7日埼玉県川口市内の薬林寺を訪ねた。・・・丸1日漂流していたフォールさんの眼前に「雷」が接近し、不安に駆られる中、船からはしごが下ろされた。英国兵422人がはしごを登ると、工藤艦長が英語で「
ようこそ。あなた方は今日最高のゲストだ」と迎えいれた。「
今まで生きてきてあれほど記憶に残る言葉はない」・・・ 「雷」の乗組員は、油にまみれた英国兵の身体を布でふき、暖かいミルクやコンビーフ、ビスケットを分け与え、・・・「敵からとても期待できない扱いだった。工藤艦長は非常に勇気があると感じた」と語った・・・
戦時中記録は伏せられ戦後に工藤艦長らが語ることもなかつた。(後略)
それに引き換え
1941年(昭和16)1月陸相東条英機の名で、戦場での道義・戦意を高めるため、全陸軍に示達した「戦陣訓」では「生きて虜囚(りょしゅう)の辱(はずかしめ)を受けず」があった。ところがその東条英機が敗戦と共に捕らえられ、ピストル自殺を図って死にそこね挙句の果てにA級戦犯として絞首刑とはお粗末な話である。
今もそうだが優れた指導者を欠くと100年の禍根を残すことになる。
↓治水の朝(左) 青空が覗く昼頃(右)