花歩る木

山と旅がすきです

オルセー美術館展

2014-07-12 18:09:29 | 美術館

7月10日 国立新美術館で オルセー美術展 を見てきました。
                                                                               7月9日~10月20まで

      1874年、パリで第1回印象派展が開催されました。
      それから140年の時をへて、印象派の殿堂・オルセー美術館から
      名画が84点来日しました。   

             
       
      
      
       左 「マネに始まり、マネに終わる」 印象派の誕生です。美術展の展示構成がそうなっています。
          《笛を吹く少年》は、「世界一有名な少年」だと言われます。友人の軍人が連れてきた少年を
          モデルにした画。着衣の平面的な色使い、何もない背景等は、マネの浮世絵愛好が表れています。

       右 マネが最晩年に描いた作品。51才で病気で亡くなるまで描きたい思いを諦めなかった…
          と、説明がありました。

      
      
       6月に、市の美術講座で、「オルセー美術館」が取り上げられました。
       みんなの大好きな、印象派ですから、定員60名のところ、90名以上の応募があったそうです。
       3回で美術館と、印象派の絵を解説してもらい、まことによく頭の中が整理されました。
       その上での鑑賞ですので、画面に表れてないところまで、感じられてホント良かったです。
       柄にもなく私は、フランスが好き、パリが好き…なんですが、3度オルセーへ足を運んでいて、
       オルセーあってのパリだとさえ思っています。
       

       マネと、モネを間違えやすいけれど、
       「マネは先立つもの、モネはもうネ~」と生まれ順を覚えるのだと、ユーモアあふれる講師のお話でした。

                    

       左 モネの《サン・ラザール駅》 光の移ろいを描いた絵。

       右 カバネルの《ヴィーナスの誕生》 伝統的な主題を描いたアカデミスムの作品。         
         ナポレオン3世が買い上げたそうですけど、本当に美しい絵です。 

       開幕して2日目ですけど、多くの入場者がありました。
       最近では、子連れの人のため託児サービスがあるとか、お若い人達は我慢せずに
       趣味を楽しめるんですね。 


       午後は、同じミッドタウン内にある、FUJIFILMで山岳写真展を見てきました。
       「天晴れ ニッポン山風景」        ~7月16日(水)まで

             山の絶景を集めた大判の写真展。銀塩プリントという最高画質の写真展で、スバラシイ!!
       麓から仰ぎ見た頂き、山の中で見た山。もう行けない所だけれど、また行ってみたい衝動に
       かられる美しい写真ばかり。展示プロジューサーのギャラリートークも聞けて、
       山にすっぽり浸れる写真展でした。


歌舞伎鑑賞教室

2014-07-12 15:19:55 | 映画 演劇

7月8日  歌舞伎鑑賞教室へ行ってきました。

      

近くの大学の社会人向け勉強会の
1科目に歌舞伎鑑賞教室がありました。

前から、新しい歌舞伎座へ行って、
歌舞伎を見たいと機をうかがって
いましたので、この際、とりあえず、
歌舞伎の勉強をするのも必要かな?
 と思い、国立劇場へ
行ってみることにしました。

この日の時間割は

講義   12:00~13:00
昼食会  13:00~14:00
鑑賞会  14:30~16:40

私たちのグループは、20人。
夜じゃないので良かった。




 


      演目は、近松門左衛門の作で、義太夫歌舞伎(義太夫の演目を
      人間歌舞伎にしたもの)の曲名。1幕だけですが、その前に
      澤村宗之助の「歌舞伎の見方」という、分かりやすい解説があり、
      現代劇と歌舞伎の演じ方の違いを「お化け屋敷」の場面で
      比較して説明し、次に上演する「傾城反魂香」のあらすじの
      紹介がありました。

      見どころは、一人の男が、心魂を込め死を賭けた奇跡によって
      階級を越え、身体の障害を越えるドラマでした。
      その陰にはお徳という女房の愛があった。すなわち夫婦愛の
      物語でした。

      中村梅玉、魁春兄弟で、品のある夫婦愛を描いていたと見ました。

      私の歌舞伎との最初の出会いが、この国立の鑑賞教室でした。
      この日も、中高年よりも中高生の若い人たち、外国人の若い人たちで
      満席。大劇場が若いエネルギーで溢れていました。

      帰り道、中学生に聞いてみたら、「面白かったです!」と答えて
      くれたので 安心しました。

      日本の伝統文化にあらためて感心し、引き継いでいく若い人たちに
      希望を感じました。