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花歩る木

山と旅がすきです

石川県九谷焼美術館 (石川県)

2018-10-29 15:18:33 | 美術館

 2018年10月27日石川県加賀市大聖寺にある「石川県九谷美術館」へ行ってきました。
     
     ここは、九谷焼発祥の地・大聖寺に2001年に開館した九谷焼専門の美術館で
     九谷焼の銘品が常設展示されています。夫と2人だけのために、館内ガイドさんが
     ついてくださり、約40~50分とても丁寧に展示物の説明をしてくださいました。

       
       美術館正門   JR北陸線「大聖寺」駅下車  歩いて10分ぐらい
       「古九谷の杜」という公園の中を通り抜けると、おしゃれでセンス抜群の美術館が表れます。

      

      江戸時代初め、大聖寺藩の山奥(九谷)に良質の陶石が発見されたこと。藩士を有田に
     派遣して技術を習得させたこと。加賀藩三代藩主・前田利常の三男前田利治が文化・産業が
     栄えるもとを築いたから・・・なんだそうです。

     展示品は、「青手」「色絵(五彩手・緑・黄・紫・青・赤)」「赤絵(金襴手)という3つの絵付け
     スタイルごとに展示室を設けた部屋割りになっていて、見やすく、納得しやすいです。

      企画展 「東北・北海道に渡った九谷焼」    玄関横のホールで

      

      

      
      殿さまより裕福とささやかれた豪商・本間家が所蔵している

      
       北前船華やかなりしころ、九谷焼も北へ運ばれて、銘品が所蔵されている。
                  写真は、NHK日曜美術館で偶然、タイミングよく放映されたものです

      

      
      正門まえの紅葉も色づいています

      前日には、小松へ行って「宮本三郎美術館」の後、「小松市立錦釜展示館」をたづねました。
     ここは、三代・徳田八十吉さんの生家で、初代から三代までが九谷上絵付けをした陶房跡です。
     初代から四代にわたる徳田八十吉の作品を鑑賞できました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


京都・大報恩寺のみほとけ展

2018-10-19 20:08:19 | 美術館

2018年10月19日 「京都 大報恩寺 快慶、定慶のみほとけ」展を観に 上野の東京博物館へ行きました。

      都の大報恩寺は、「千本釈迦堂」の名で親しまれています。
     京都千本通りにあって、「釈迦如来」が本尊とされているから「千本釈迦」堂 だそうです。

     
      上野の公園は、相変わらず平和の象徴みたいです。修学旅行の中学生が仲良くお弁当を食べていました

      「京都 大報恩寺  快慶・定慶のみほとけ」展

      
   
                                                  六観音菩薩像の一つ  肥後定慶作
                                                  唯一この仏様のみ撮影OKでした
                              
                                                        この下の写真はHPより
       
       十大弟子立像 快慶作 鎌倉時代   重文
       

       
       釈迦如来坐像   行快(快慶の弟子)作  鎌倉時代  重文

       本尊です。寺でも年に4回しか見られない像を会場では周囲360度から拝見できました。
      鎌倉時代(1224年)にできたものですが、壊れたところが全然見えず、美しいお姿でした。
      目尻がきりっと上がって、唇の形も整っていて、まれにみる美形な仏様。うっとり見惚れました

      お寺の本堂は国宝ですし、境内中央には大きな枝垂れ桜が京の春に彩りを添えるそうですので、
          
京都の春の旅にこのお寺、覚えておきましょう。

                      

                       ハッピー・ハロウイン   

                                     


ピエール・ボナール展

2018-10-15 14:37:15 | 美術館

 2018年9月26日、10月13日 ピエール・ボナール展を国立新美術館で見てきました。
       1回目は自前で、2回目は新聞屋さんから券を頂いて、「ラッキー!」で行ってきました。

       2回目に、音声ガイドをお借りしました。神田沙也加さんが、ボナールの愛猫になって
       絵の説明をしてくれるのです。沙也加さんは、テレビの美術番組のナレーターでお馴染み。
       可愛くて、歯切れが良くて、いい女優さんです。

           国立新美術館入口

        
        ピエール・ボナールさんです。          この白猫が絵を案内してくれました。隣にいるのは、沙也加さん?
        (1867年~1947年)パリ生まれ

           
           《フランス=シャンパーニュ》1891年              《化粧室 あるいは バラ色の化粧室》 油彩
           多色刷りリトグラフで一躍有名になった             モデルは夫人のマルトさん。1日に何度も入浴する
                                                 2歳年下の紫がかった青い目をした女性

                                                   
             《花咲くアーモンドの木》1946~47年 油彩       《白い猫》1894年 油彩
             人生最後の絵 自分の部屋に飾って、最後まで     動物を愛し、猫と犬を飼っていた。生涯で残した
             手直ししていた 甥のシャルルに頼んで絵の左下    2300点あまりの絵画の内700点ほどに
             の緑を黄色でおおってもらったと言う。           動物を描きこんでいます。
                                                               
                                                             絵はホーム・ページから
                                               

                          出口近くに [AIT」セクションがあって、中へ入って見ると
           
            ボナールの作品の中から、6点を厳選し、画家が作品を描いた同じ場所で360度撮影を行い
            「描かれなかった風景の実写映像」 をプロジェクション・マッピングによって360度で映し出した。
            部屋全体に「画家が目にしたが描かれなかった風景が広がり 「画家の視界」 を味わうことが
            できる。   
                                        
と言う説明板があって、きれいで楽しめました。

                              
            

 

  


小金井市立「はけの森美術館」へ

2018-09-12 09:51:56 | 美術館

2018年9月8日 小金井市立「はけの森美術館」へ行ってきました。
      「絵画で国立公園巡り~巨匠が描いた日本の自然~」    昭和9年に日本で初めて
      国立公園が指定され、当時を代表する洋画家たちに製作を頼んで、最終的に
      80点のコレクションとなったようです。

       各地を巡回して、関東地域で、「はけの森美術館」が開催することになったようです。

           
       
       館内は撮影禁止。唯一カメラOKはこの布の写真絵だけ。     「三保富士」和田英作

      「Musashino はけの森カフェ」 への入口

      「中村研一記念はけの森美術館」の敷地内にあります。洋画家の中村研一がここにアトリエと
      住まいを構えたのは戦後すぐのこと。さまざまな文化人が彼のアトリエを訪れたそうです。

      
      
      

      
       研一が夫人とともに住んだ住まいを改装したのがこのカフェ   靴を脱いで上がる
      
      「美術の森」のところどころから湧水が流れ出ています。
      
      かなりな傾斜の森の道を登って、美術の森北門へ続きます。
      
      美術の森北門

      「美術館」「はけの森カフェ」のある「はけ」とは、この一帯の崖状の地形の事で、
     このあたりは
武蔵野の森と野川の流れに挟まれた、とても風光明媚な場所です。  

     カフェのスタッフは全員が元・幼稚園のママ友達だと聞いて、和やかな雰囲気、商売
     臭さのない空気に癒されました。  



琉球・美の宝庫

2018-09-09 17:08:26 | 美術館

2018年8月31日 サントリー美術館で行われている 「琉球・美の宝庫」展に行ってきました。

      沖縄は、かって琉球と呼ばれて、東アジアを舞台に繁栄した海上王国でした。
      展示品は紅型の染織、絵画、国王尚家の財宝、漆芸…等、超一級品ばかり。
      

      
      サントリー美術館入口

                                 写真はテレビ「ぶらぶら美術・博物館」より
       
       首里城  尚巴志が統一して拠点にした城
       
      3国に分かれていた琉球を尚巴志が1429年に統一した。

      
      染織の部  王族ら高貴な人々の衣装は貝摺奉行所というところにいた
           絵師が下絵を担当していたそうです。黄色は王家のイメージカラー

      
      絵画の部   琉球美術の元ネタになっている花鳥図巻
      
      琉球人舞楽の図    10代の少年達、アイドルとして超人気だった

      
      国宝 玉冠  
      
      尚育王御後絵
      
      
      黒漆雲龍螺鈿大盆

      明治12年、琉球は処分され、沖縄県になり、王家は東京へ移りました。
      1995年~6年に王家の品々は、尚家から那覇市へ寄贈され、2006年に
      1200点まとめて国宝に指定されました。      

      雅で、豪華で、細密で本当にすばらしい宝物ばかりを見せていただきました。
      沖縄・・・ってすごい歴史があって、すごい文化があったんですね。

      

        「安室奈美恵」さんと言う、大スターが育ったのもこの沖縄。最高にきれいで、一番
       いい年頃に「やめる」なんて、、、、、、、なんで??、、、、、沖縄の潔さ??
                                           
                                              


日本民芸館

2018-08-19 14:45:03 | 美術館

2018年8月16日 井の頭線の下北沢に用事がありましたので、その前に時間を生かすべく
     駒場東大前駅の民芸館へ行ってきました。

       
      「書物工芸」 柳宗悦のコレクション、柳文庫の蔵書が主です。自著をはじめ柳が装幀に関わった
      多くの書物が展覧されていますが、ケースの中の書物は字も絵も小さくて、私にはムズカシイ!

      1931年に創刊された雑誌 「工芸」の装丁は凝っていて、本文中の小間絵もすべてが工芸品でした。

          
      パンフレット                                前回の特別展のポスター
                                             前回展の継続で1階第3室に展示されていました。
                                             色鮮やかで大胆な構図、型染めの第1人者油木沙弥郎
                                             (ゆき・さみろう)の作品展で、95歳の今も現役で
                                             創作活動を続けていらっしゃるそうです。

      併設展の中では、何と言っても 「民芸運動の作家たち」 の部屋がうれしかったです。

      
      お馴染みの民芸運動の濱田庄司、柳宗悦、河井寛次郎。   そして富本憲吉、バーナード・リーチがお仲間

      
                                               テレビ「ぶらぶら美術博物館」より
            写真は、今年4月、京都山崎にある「アサヒビール大山崎山荘美術館」(⇐長い名前ダ) で開かれた
      没後40年『濱田庄司展』の時の番組からです。
     
       この展覧会がすんだばかりの時に、私は、大山崎を訪ねていて、駅で「休館中」を知りました。
      特別展が無くても、建物や併設展を見せてくれればいいのに~~~   泣きました。
      
      この美術館には、大阪での民芸運動関係作品が沢山あり、その上安藤忠雄設計のモネの

      『睡蓮』などが展示されている「地下の宝石箱」とよばれる部屋があります。
      来年の京都の桜は、ここにスポットを当てたい
            
      
         立秋とは名ばかりの猛暑が続いておりましたが、やっと夏日の範疇になって、
         何とか出かけられるような 秋めいた気配を感ずるようになってきました。ヒドカッタネ 
      


ルーブル美術館展 (国立新美術館)

2018-07-12 13:30:20 | 美術館


2018年7月11日 ルーブル美術館展 
             肖像芸術―――人は人をどう表現してきたか      ~9月3日まで

       古代から19世紀まで、ルーブル美術館を代表する
       110点の肖像作品が揃っていました。
       3000年以上も前の古代エジプトの棺用マスク、ルイ14世、

       ナポレオンなど、そして華麗な女性や、子供の肖像まで
       歴史を見るような展覧会でした。
 
          
         国立新美術館の入口までのアプローチ                     ロビーのポスター  
                                                       真ん中の開き窓に顔をのぞかせると
                                                       記念写真が撮れます。

            ここからの写真はテレビ「ぶらぶら美術博物館」より
                      
                       《棺に由来するマスク》 3400年前              《女性のミイラ肖像画》 2世紀後半
             ミイラを入れる棺の顔の部分につけられていた。
             
                       
            《ヴェネツィア貴族の女性》 通称 《美しきナーニ》   《アルコレ橋のボナパルト》1796年 油彩
            16世紀 油彩   かの《モナ・リザ》と同室に      27歳の将軍ナポレオン・ボナパルトは、軍を            
            展示されている ルーブルの至宝です。          率いて、勝利に導きました。
                                     
              
            《ナポレオン1世の像》 34歳で皇帝になった頃      エピローグは《春》 アルチンボルド 1573年


                          
                           “オフィシャルサポーター”は、高橋一生さん!   “音声ガイド”も担当!
            
            音声ガイドを借りるコーナーは、行列でした。高橋一生さんがガイドですモノ、期待に
           胸が高鳴りました。スイッチオンにして、見学を始めましたら、一生さんの滑舌爽やか、
           やわらかで澄んだ低めの声が、西洋の英雄たちの歴史を語ってくれました。
            
           見渡す限り 顔、顔、顔の展覧会か?・・・・ってやや気乗りのしない最初の印象

           でしたが、終って見れば、2時間で西洋の歴史の中にいたような、そして、一生さんを
           独り占めしてお話をうかがったような・・・・至福の美術展でした。
                                                              

            


琳派 山種美術館

2018-06-29 16:27:06 | 美術館

 

 2018年6月28日 午後 山種美術館の 「琳派ー俵屋宗達から田中一光へ」を見てきました。 

      今年は、琳派の酒井抱一の没後190年、及び鈴木其一の没後160年に当たり、
      それを記念して、江戸時代、俵屋宗達、尾形光琳・抱一を中心に花ひらいた
      琳派が現代のグラフィックデザイナーにも受け継がれている伝統をたどる展覧会です。

      
      「千羽鶴」 加山又造 1977年  入口を入ってすぐ目に入ります。(1階のロビーに常設) 陶板

          
      「鹿下絵新古今集和歌」俵屋宗達(絵)  本阿弥光悦(書)       写真はテレビ・「日曜美術館」より

                         
                  「JAPAN」 田中一光 1986年

      
      伝俵屋宗達 「槙楓図」 17世紀    幹や枝が造る曲線やカーブを意識した構成

      
      「四季花鳥図」  鈴木其一   19世紀
      
       「白楽天図」 尾形光琳 18世紀   能生の一場面をデザイン感覚で描いている
      
      「翠苔緑芝」 速水御舟 1928年     宗達に傾倒している描き方

      年2回ある市民講座(美術)で、7月は、「日本美再発見・琳派の美学」・・・・を講義してもらいます。
     それの予習にピッタリでした。   講師は美術史研究家・元NHKプロジューサーの方です。
      
      


プーシキン美術館展(東京都美術館)

2018-06-16 15:49:00 | 美術館

2018年6月12日東京都美術館へ「プーシキン美術館展ー旅するフランス風景画」展を
      見に行ってきました。     ~7月8日まで。

     プーシキン美術館(ロシア・モスクワ)からは、三度目の来日ですが、今回は17世紀
     ~20世紀初頭のフランス風景画が65点展示されています。

     
      今日は何の日? 「シャンシャンの1歳の誕生日」なんですよ。上野の森は、大盛り上がり。
           
      
      
      案内板代わりの広告          美術館ロビーの広告 クロード・モネの「草上の昼食」 
      モネの《草上の昼食》 1866年 この作品は初めての来日。今回の大目玉。
      印象派の誕生前、26歳の若きモネの魅力あふれる作品です。    

      
      赤い建物は、都美術館   サルスベリ(百日紅)
      

      
      ポール・セザンヌ 《サント=ヴィクトワール山、レ・ローヴからの眺め》 1910年
      
      南仏・プロバンスを旅したとき、セザンヌのアトリエを見学し、そこから歩いて15分ほどの
      レ・ローヴの高台へ行きました。目の前にヴィクトワール山が開けて見えたのは感激でした。

      
      アンリ・ルソー《馬を襲うジャガー》1910年                      写真はHPより
      ジャングルどころか、フランスを出たこともないルソーが想像力で描くんでしょうか?
      今回も一番人気で、2階出口の写真撮影コーナーは行列ができていました。

      ロシアの2人のコレクター、セルゲイ・シチューキンとイワン・モロゾフが20世紀初頭に収集した
            コレクションなのです。お金とセンスとエネルギーが溢れていたんでしょうね。


     「プーシキン美術館展ー旅するフランス風景画」 「至上の印象派展  ビュールレ・コレクション」
      ともに、印象派が見られて、満足でした。


      

      


      


      


国立東京博物館「名作誕生」

2018-05-31 13:40:32 | 美術館

 2018年5月24日 東京博物館へ「名作・誕生」を見に行ってきました。
      「つながる日本美術『名作誕生』」は、日本美術史上の名作がずらり。
     
      「名作」はどのように生まれたか?  どのようにつながっていったか?
      ニッポンの美の系譜をたどったものでした。
      
      トーハクの研究員さんの話。「名作と言うのは、ある日突然現れるものではないんです」。
      「過去、あるいは異国の作品からインスピレーションを得た才能ある作家が、その形や
      意味や技法を新しく生まれ変わらせる。名作誕生の背景にある、そういう“つながり”を
      見てもらおうという企画です」。

     
                                             東京国立博物館 平成館

              
        国宝 普賢菩薩騎象像            国宝 八橋蒔絵螺鈿硯箱  尾形光琳   江戸時代(18世紀)
        平安時代(12世紀) 木造         古典文学「伊勢物語」の八橋の場面、絵画や工芸作品に受け継が
                                 れて行きました。 

       
       重要文化財 仙人掌群鶏図襖  伊藤若冲筆  江戸時代(18世紀)  

       伊藤若冲のコーナーがあって、「鶴」の中国の作品から若冲の「鶴」につながる様子が面白かったです。