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花歩る木

山と旅がすきです

滋賀のさくら旅 (2)

2019-04-14 14:03:11 | 美術館

 4月6日  2日目近江八幡ホテル→水郷の散策→ミホ・ミュージアム→佐川美術館→
          米原→東京
      
      近江八幡は2度目ですが、1度目で魅了され、大好きな街になり、是非もう
      1度訪れたいと思っていた街でした。八幡堀り周辺の桜が満開になって
      迎えてくれたのは、感激でした。

      
                
                  瓦つくりのエリア                                   
      

              ミホ・ミュージアム  桃源郷のような美術館
      平成9年に開館。信楽郊外の山の中に造られた、建物の8割が地下に埋没して
      いるという、周囲の自然に配慮した美術館。

      設計したのは、あのルーブル美術館のガラスのピラミッド知られるM・ペイさん。
      自然、建物、美術品の融合をテーマにして設計したそうです。

      
      
                  桃源郷の世界をモチーフにしたしだれ桜の並木道。(残念ながら桜は1分咲き)
      銀色に輝くトンネル、つり橋を経て美術館へ。電気自動車が往復していました。
      
      入口に入ってロビーからの絶景。窓ガラス枠は、屏風絵を形作っています。
      
      春の特別展は、大徳寺龍光院の国宝「曜変天目」 ~5月19日まで

     「曜変」天目」茶わん は、12~13世紀に中国の福建省の窯で
      焼かれた黒い釉薬のうち、窯内で偶然に美しい光彩を生じたもので
      室町時代には茶わんの最高峰と位置づけられたものです。 

                 世界に3碗しかない「曜変天目」茶碗のひとつ、しかも普段でも京都の
      大徳寺龍光院に置かれて一般の拝観はできない国宝が、今ミホ・ミュージアム
      に展示されているのです。行列は、時間がかかりましたが、音声ガイドは
      館長の熊倉功夫さん、そのお話をお聞きしながら前進しました。
      夜空に星が瞬いているような静かな模様のお碗でした。

      東京の静嘉堂文庫の稲葉天目(4/13~6/2) 奈良国立博物館では、大阪の
      「藤田美術館展」( 4/13~6/9)で、今、あと2碗の国宝がみられます。

      この2つは、以前拝見しているので、「国宝3点征服したゾ~」って気持ち。

      佐川美術館  水庭の美しい美術館

      
      
          
                佐川美術館は、佐川急便(株)創業40周年の1998年に開館しました。
      比叡山を望む「水に浮かぶ美術館」と称される琵琶湖のほとりにたつ
      美術館です。
      日本画家の平山郁夫、彫刻家の佐藤忠良、陶芸家の楽吉左衛門 の
      展示館を設け、3巨匠の作品をゆっくり鑑賞出来るのです。
      他に特別展で、木梨憲武展がもようされていました。

     アクセスのチョット難しい、新しい美術館をまとめて2館訪問できました。
     伊吹山が前日、前々夜の雪で冠雪していたのに、2日目の帰り道には
     すっかりとけて、いよいよ本格的な近江の春が始まる気配でした。

 

                                      


葉山の美術館 (神奈川県)

2019-03-04 14:36:13 | 美術館

2019年3月2日葉山の「山口蓬春記念館」と「神奈川県立美術館・葉山」を訪ねました。

      日本画家・山口蓬春の自宅兼アトリエを見たくて、いい時期を待っていました。
      
      北海道・松前出身の蓬春は、芸大の洋画科から、日本画科に転じた人。
      大和絵で成功をおさめたが、新しい日本画を求めて、「蓬春モダニズム」と
      呼ばれる画風に変って行ったのです。

      
      入口門をくぐると手入れされた庭(1000坪)が広がります。
      見事な古い幹のウメが盛りを過ぎていました。ザンネン!

      
      春子夫人が手入れされていた花々。 クリスマスローズ

      
       庭から望むアトリエ(左手) 吉田五十八設計

      
      新館の一室で、生い立ち、作品、葉山での生活などのビデオを拝見できた

       
       明るい自然光のアトリエで製作する蓬春先生       ビデオより

       
      これが「蓬春モダニズム」の昨品                    ビデオより

      1年に2回行われるお茶会に時間に間にあって、仲間入りできました。
      次の間で時間待ちをして、お庭を通って、お茶室に入りました。席主は葉山の
      裏千家の方々。客は6人。こんな本格的なお茶席に参加できるとは????
      今日は、ついていましたよ~

   

      神奈川県立近代美術館・葉山

      
       エントランスホール  
      
       庭園内の彫刻
      
      「オランジュ・ブルー」   海を眺めて食事できるのでいつも満員

      「海と光と山」を体感できる・・・と言うコンセプトの美術館。
      2003年に高松宮別邸跡地に出来た4500坪もある美術館。半分が緑地で
      あること、高さも制限があったそうです。常設展だけ見せてもらいました。
      100円ですって。有名な作品もあって、見ごたえあったのに・・・・安い!
      
      庭園も散策出来て、タダでしたよ。久しぶりに春らしいいいお天気、葉山に
      魅せられました。

      

      

 


世界らん展2019

2019-02-20 20:28:15 | 美術館

2019年2月18日 「世界らん展2019-花と緑の祭典―」を東京ドームで見てきました。

      今回は、らん以外の花や樹木も展示されており、それぞれ美しく咲き誇っていました。

          
      オーキッドゲートでは、色とりどりのランが来場者を迎えます。
      
      
      
      
      
      ゲートからシンボルモニュメントに至るロードの両脇には個別部門の受賞花が並んでいます。

      
      シンボルモニュメント(高さ約3M)の上から会場の雰囲気が望めます。
      
          
      日本大賞「グリーングローブ」 桜井 一 作 (東京都港区) 
      
      日本大賞の左側に飾られたトロフィー賞の白いカトレア

      
      
      
      モニュメントの麓に「色トリドリノ世界」が青、赤、黄・・・と咲き誇っています。
      
      美容家の「IKKOのオーキッドルーム」  ご自分の着物を数点展示してある人気コーナー。
      
      
            
      個別部門で賞をとったカトレア          近所の友達が、おみやげにくださったデンドロ
                                  ビュームの鉢植え。らん展の余韻を味わい
                                  ながら「育て方」に従って、長く楽しみたいです。
      
      素晴らしい祭典でしたが、大変な人出で、帰って見れば、食虫植物など見逃したコーナーが
      沢山あって残念でした。写真を撮るのもタイヘン。疲れましたね~。

                                   


「新北斎展」 森アーツセンターギャラリー

2019-02-15 12:03:35 | 美術館

2019年2月11日 「新北斎展」を森アーツセンターギャラリーで見てきました。~3/24まで

      北斎は、アメリカの雑誌「ライフ」で「この100年でもっとも重要な功績を残した
      世界の人物100人」に選ばれた唯一の日本人アーティスト。
      その作品は、版画、肉筆画そして版本など多岐にわたっています。

           永田生慈と言う島根県出身の北斎研究者が、2000件を超えるコレクションを
      2007年に島根県に寄贈されました。この会場にも「島根県立美術館所蔵」が
      多かったですが、時期を同じくして(2/8~3/4  3/6~3/25)北斎展が「島根
      美術館」でも行われています。
     
      北斎は、画号を生涯で30回以上変えたそうです。が、それを6つにわけて
      展示してあります。

       
      春朗期(20~35歳頃)デビュー作           《鍾馗図》 肉筆画
      
      完成図   ここだけは写真OKでした。46~50歳ころ
          
      建築にも関心のあった北斎の作図と(上)完成図

          
      ご存じ 《神奈川沖浪裏》 70~75歳頃
      浪に揺れている小舟は、「押送船」で、船着き場には水深が浅くてつけられず、
      沖に停泊している船から魚を魚市場に運んだ舟…だそうで、気が付きませんでした。

   
   「円窓の美人図」  46歳          ミュージアム・レストランの「赤富士カレー」
                            下地はホワイトカレーを使っていますが、味は今一。

          
      美術館52階からの眺め     ⇈ 国立競技場が完成に向かっています。

       北斎は、画のこと以外はまるで駄目な変人だったそうで、掃除はしないから
      ゴミ屋敷化し、生涯で93回も引っ越ししたそうです。絵に夢中で、三食店屋物。
      数え90歳での死の床で「あと5年生きたら真の絵師になれるのに」 と、言った
      そうです。       オランダのゴッホやフランスのモネにもまねされたましたよね。
      何しろすごい人でした。
     
     休日とはいえ、観客数の多さに驚き!待ち時間も合計1時間ぐらいだったかな?
      


「タータン 伝統と革新のデザイン展」 東京三鷹

2019-02-12 14:54:09 | 美術館

 2019年2月8日 「タータン 伝統と革新のデザイン展」 が、2月17日まで
       三鷹市美術ギャラリーで開催されています。
                               JR三鷹駅(南口)CORAL5階

       
            

            
       シルクのアフタヌーンドレス   1865年頃        HPより
       

      
      夫々のタータンには、基本形以外にも用途に合わせて色調や比率を
      変えたいくつかのバリエーションがあります。
      例えば、モダンは化学合成染料の発明によって可能になった鮮やかで
      濃い色合いのタータン。ドレスは白を基調とした女性用タータン。
                            美術館の担当者のツイートより

       
                                          HPより

       会場を廻っていると、中年の女性が多く、もう一度チェックを
       コートに、スカートに、ブラウスに取り入れてみようかな、と思ってる
       人達だな~と(私も)感じました。
       スコットランドの民謡が聞こえてくるような雰囲気が良かったです。

       色んなタータンで目の保養をさせてもらって、歴史や文化まで
       学ばせてもらいました。                  

       


「ルーベンス展」国立西洋美術館

2019-01-26 16:23:42 | 美術館

2019年1月19日  国立 西洋美術館で 「ルーベンス展」を見てきました。

      明日で終わり、という日に友達にチケットを頂いて、見に行ってきました。
      9:30開館で、9:15ほどに着いたのに、長い行列。美術ファンが多いのに驚きます。
      天皇皇后両陛下もご覧になられたからかナ~。

      ペーテル・パウル・ルーベンス(1577~1640)は17世紀バロック絵画を代表する
      フランドルの画家です。王侯貴族やカトリック教会からの沢山の注文をこなすために
      大工房を営み、「バロックの王者」と呼ばれました。

      
           西洋美術館前の「ルーベンス展」の看板 《エリクトニオスを発見するケクロプスの娘達》

      近くの上野の森美術館で開催されている、フェルメールは、「静かであっさり」しています
      が、ルーベンスは、「こってり」していて、いかにも西洋絵画と言う感じの作風。
      強烈な個性が感じられました。
      
      

      そのあとで、近くのトーハクのミュージアムシアターへ行ってみました。

      国立博物館・ミュージアムシアター  

      
      「風神、雷神図のウラ」 --夏秋草図に秘めた想いーー
      トーハクの誇る重要文化財、江戸時代・19世紀の作品です。

            東京国立博物館・東洋館 地下1階に、ミュージアムシアターがあります。
      最新のバーチャルリアリティによるデジタルでの新しい文化財鑑賞方法を
      見せていただけるものです。
     
      1月2日~3月24日までは、「風神雷神図のウラ -夏秋草図に秘めた想いー」
      バーチャルリアリティでひも解く、表と裏の秘密・・・です。
      
      酒井抱一晩年の最高傑作の「夏秋草図屏風」は、抱一憧れの尾形光琳作の
      「風神雷神図屏風」の裏に描かれていました。抱一は、地色に銀を用い、雷神の裏に
      雨に濡れた夏草、風神の裏に風になびく秋草を、敬愛する光琳に向けて表現した・・・
      ものと、教えられました。4kの美しい画面。説明する学芸員は、声も姿も美しい女性。

      所要時間35分。料金500円で、常設していますので、足を運んで見てください。

      

 


「ムンク展」-共鳴する魂の叫び

2019-01-25 14:31:21 | 美術館

2019年1月18日 「ムンク展」-共鳴する魂の叫び を、東京都美術館へ見に行ってきました。

      10月27日から1月20日に開催されていた「ムンク展」をギリギリ駆け込みで
      上野の東京都美術館へ行ってきました。オスロ市立ムンク美術館の所蔵品を
      中心にやく60てんを含む計100点ほどの展示。《ムンク》以外の作品も沢山。

      
    誰でも知っているムンクの 《叫び》1910年      《自画像》 1895年
    現存するのは、4点あるが、この作品は初来日

      
      「 青空を背にした自画像」 1908年
      
       《自画像》
      
      《自画像、時計とベッドの間》 1940-1943年 最晩年の作品
       針のない時計、ベッドなど死を思わせるような画     80歳まで生きた
      
      あまりにも有名な《叫び》を始め、《接吻》《吸血鬼》といったムンクの
      得意モチーフを、生涯にわたって繰り返し描き、自分の回りに飾って(1000点)
      子供のいないムンクは、「子供たち」と大切にしていた…そうです。
      死後、全品オスロ市に寄贈したそうです。


      帰り道、東京駅で目にした広告
         

      
           


「フィリップス・コレクション展」

2019-01-16 10:32:28 | 美術館

2019年1月15日 三菱一号館美術館へ「フィリップス・コレクション」を見てきました。
     
      2018年には、創立100周年をむかえた、アメリカでは近代美術を扱う最初の美術館で、
           マネ、ドガ、モネ、セザンヌ、ゴーガン、ピカソ、ブラック、などの秀作75点が展示されて
           います。   「全員巨匠!」がキャッチキャッチコピー。

      
      
      都内の超一等地・丸の内、JR東京駅から歩いて7~8分。赤煉瓦造りの外観が美しい
      美術館。フィリップス・コレクション(ワシントンDC)も煉瓦造りで、両館の共通点だと
      謳っています。 

      複製ですが、撮影を許された部屋がありました。

       
      《犬を抱く女》1922年       ピエール・ボナール      《開かれた窓》1921年 
       
            ハインリヒ・カンベンドンク  《村の大通り》 1919年頃

       この日だけ、ペアで来れば入場料が1700円のところ2人で3000円だというので
       得した気分で、鑑賞してきました。
       
       35年前、家族でワシントンへ行った折、この美術館へ行ってた証拠が、買った図録で
       分かりました。なつかしい思い出も蘇らせてくれました。

      


上野の森へ初詣で

2019-01-04 05:45:34 | 美術館

2019年1月3日明けまして おめでとうございます  今年もよろしくお願いいたします。

     上野の美術館へ行ってきました。

     
毎年、新年に上野の美術館へ行くことにしています。東京博物館(トーハク)の一番の宝・
     「松林図屏風」(長谷川トーハク)を拝みに行くのです。

      
      上野公園の大噴水

      
      トーハク(東博)の宝(国宝)  長谷川トーハク晩年の最高傑作 毎年新年に(~14日まで)本館2階に
      展示されます。写真はOKです。

       
      イノシシの埴輪                      伝源頼朝座像(木造・玉眼) 13~14世紀 若々しく威厳のある頼朝像

     
      国立西洋美術館   
すぐ近くの西美の常設展にも行きます。
    
      14世紀から20世紀まで西洋美術の流れを見せてもらえます。

 
     
           
           
       西美も展示作品、館内とも、写真は自由に写せます。世界の一流品が
       ザックザク。  常設展は、東博、西美とも どちらもシニアは、無料です。
       東京で一番オイシイ所ですね。

       
      「ブラン氏の肖像」エドアール・マネ      「ナポリの浜の思い出」カミ―ユ・コロー
       
      「あひるの子」ジョン・エバリット・ミレイ    「海辺に立つブルターニュの少女達」ポール・ゴーガン
      
             
             「睡蓮」クロード・モネ 「モネの部屋」に展示されている西美自慢の宝です。

           西美は、クロード・モネの作品を日本で15点持っている美術館です。
           作品の一つ一つに松方幸次郎のご苦労の歴史があって、それを知ると
           作品への親しみが増して、ますますこの「モネの部屋」が有り難いものになります。

      上野 清水観音堂

      
      京都清水寺を思わせる舞台が見どころのお寺。不忍池方面へ突き出た舞台から月の松があり、不忍池
      の弁天様をのぞかれました。

            
      「上野 大仏」                      西郷さん(3153 サイゴーサンと親しまれている)

      上野大仏は、幾度もの災難を乗り越え、お体の部分は 戦時中に供出されたりして、
      「これ以上落ちない合格大仏」として、今、崇拝されています。長い行列でお参りしました。

      西郷さんは、昨年一年間大河ドラマで楽しく勉強させていただきました。ありがとうございました。

       ~


フェルメール展・上野の森美術館

2018-12-02 14:36:43 | 美術館

2018年11月12日 フェルメール展を見に行ってきました。
       「光の魔術師」と言われるヨハネス・フェルメール。現存する絵は35点ともいわれる希少な
       作品から 初来日2点を含む 9作品が展示されている展覧会が開催されています。
       
       日本には、「フェルメール命」のフアンがいっぱい!!  あの小さ目の美術館で、どんなに
       混雑するのやら???・・・と思っていましたら、「日時指定入場制・音声ガイド全員無料」
       というやり方が考え出されていました。 
       パソコンで大変面倒くさい手続きをして、やっと、手に入れた入場券は2700円⇒2500円。
       11時入場枠でしたが、行ってみてビックリ。長いうねうねの行列。これには、超超ビックリ。
       
       展示は、フェルメールよりずっと有名で売れていた同時代のオランダ絵画を 40点鑑賞して
       最後に「フェルメールの部屋」にたどり着きます。小さい作品が多いのですが、8作品だけ
       (1作品 ・赤い帽子の娘 
は後期に展示) 展示されている部屋でした。
       

       
     
 
       
       上野の森美術館の入口


        
        冬さくらが咲いていました 

       今、世界の美術館が宝物のように収蔵しているフェルメール作品を30数点中、9点が
      見せてもらえるという美術展、やはり見なくちゃいけないでしょう?
       
      「ワイングラス」が一番物語性があって、良かったかな?