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花歩る木

山と旅がすきです

プラド美術館展

2018-04-29 14:30:02 | 美術館


2018年4月21日 国立西洋美術館(上野)で開催中の「プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光」
     を見てきました。      ~5月27日まで

     プラド美術館展は、今回で5回目だそうです。ベラスケスの作品が今回は7点。
     大型作品の、代表作が多く、見ごたえがありました。
     あと1ヶ月を残して、20万人の入場者があったそうです。(新聞によれば)
                                                   
                                                      写真は「日曜美術館」から


       
      プラド美術館 (スペイン・マドリッド)
      
      
      《王太子バルタサール・カルロス騎馬像》
      
     「ハポンの皆さん、僕をこんなに上手に描いてくれたのは、パパの家来のベラスケスです」

      (今回のメイン作品  上のキャプションは“芸術新潮”から)   ベラスケスが仕えた国王フェリペ4世の
      長男として国中の期待を受けた、凛々しい5~6歳の姿。残念ながら、16歳で早逝してしまった。

           
                  《 国王・フェリペ4世》                《バリェーカスの少年》
          左: 「フェリペ4世なくして、ベラスケスはなかった」と言われるほど、ベラスケスは宮廷画家
             として寵愛を受けていた。
          右: カルロス王太子の遊び相手として仕えた知的障害の少年の自然な表情が描かれている。
          
          
          《ラス・メニーナス》 1656年頃   318×276m
          ベラスケスの代表作の一枚。世界の三大絵画の一作と言われています。

          スペインへ旅したとき、プラド美術館でベラスケスの展示室を見ました。
          ベラスケスはプラド美術館の要であり、メインフロアに「ラス・メニーナス」
          (女官たち)がドカ~~ンと据えられていました。この絵、天井が半分以上を
          占めていて これが、三大絵画なの・・?・・・と思ってみてきたのですが。

 


ビューレル・コレクション(国立新美術館)

2018-03-21 09:56:56 | 美術館

2018年3月19日 ビューレル・コレクション(国立新美術館)を見に行ってきました。

      印象派やポスト印象派をメインに、名画を集めたスイスのビューレル・コレクション。
      2020年にチューリッヒ美術館に移管され、常設展示の目玉にされるものばかりが
      日本で見られるのです。
      
      
      新美術館の入口
         
      : この人がエミール=ゲオルク・ビュールレ氏(1890~1965)

     右: 《赤いチョッキの少年》セザンヌ   近代美術の金字塔とも言われる。

      

     
 《かわいいイレーヌ》 ルノアール  絵画史上最も有名な少女像と言われる

      
      《ヴェトイユ近郊のヒナゲシ畑》 クロード・モネ
           ミューアムショップで一番売れていた絵


      
      
      高さ2m、横4mの大画面のモネの《睡蓮の池、緑の反映》   晩年の大作
      スイス国外で初めて展示される日本初公開のもの。
      最後の10室は、この絵だけの展示で、うれしいことに、撮影O.Kでした。
       
      青山墓地     

      
      
    
      美術館の近くなので、散策しました。日当たりの良い斜面では、桜が
      6~7分まで咲いていて、思いがけず、今年1番目の桜見物が出来ました。
      

       


千葉・勝浦のお雛祭り

2018-03-05 14:03:32 | 美術館

2018年3月1~2日     千葉の勝浦へおひな祭りに行ってきました。

         3月1日夜半から午前中いっぱい、「春一番」が吹いていました。
      仲良しの山友に誘われて、全部で7人が東京駅から総武線で約2時間。
      千葉・勝浦へやってきました。風に吹かれて街歩きをし、予約してもらってた
      魚のお店でランチ。近海物のお刺身が新鮮で、美味しかった。

     勝浦市芸術文化交流センター

      風のため戸外で飾れないお雛様は、芸術文化センターで見られます。
      ホールに6000体、館内全体で8000体のひな人形が飾られていました。


      
      
      
      
      市役所ロビー

      
      保育所園児による雛人形

      毎年、この町に全国から不要になったお雛様が贈られてくるそうです。
      今年は約700セット届いたそうで、町中に所狭しと飾られています。
      廃校になった学校に保管しているんだけど、樟脳代が3~40万円いるんですよ~
      と、町の人の話。

      
      街角の公園ではカワズサクラが満開でした。

           友達の紹介で、立派な宿舎に泊まりました。誰でも泊まれるところではないのですが、
      この日は、私達だけ・・・という超贅沢な超優雅な宿泊。ホテルでは「スイート」って
      ランクでしょうか? お風呂も、お食事も最高のおもてなしをして頂きました。

      3月2日 前日と打って変って晴れ     遠見岬(とみさき)神社   

      
      
      昨日は、風が強くて、中止でした。60段の石段に1800体のひな人形が飾られています。
      最上段には特大雛人形が展示されています。   
      6人で30分で飾り、15分でかたずけられるそうです。見事な眺めでした。写真がイマイチ。

      御宿  つるし雛 (共同開催)  月の沙漠記念館

      
      

      
      月の沙漠記念像
       
       「月の沙漠」は作詞の加藤まさおが御宿で滞在していた時につくった歌で
       この町の象徴であり、大切な遺産だと感じました。

     雛祭りが3月3日に定められたのは、室町時代。雛壇に内裏雛が見られる
     ようになったのは江戸の中期。女の子の健やかな成長を願う日となったのも
     このあたりから・・・だそうです。

     ゆかしくも今は懐かしい、お祭りを見せていただきました。
     誘ってくれた友達、ステキな旅でした。感謝感激!!


「仁和寺と御室派のみほとけ」展 again

2018-02-20 13:48:48 | 美術館

2018年2月17日 「仁和寺と御室派のみほとけ」展の 後期を見に行きました。

     この特別展の記念講演会が、平成館大講堂にあって、参加できました。
     講師は特別展室長の 丸山士郎さん。

     後期(2/24~3/11)は、この特別展のハイライト、葛井寺(ふじいでら)の
     《千手観音菩薩坐像》
と、仁和寺の秘仏《薬師如来坐像》お出ましになります。
                                           
                                      写真はTV日曜美術館より
     

      国宝 《阿弥陀如来坐像》 仁和寺創建当時の本尊。定印を結ぶ平安時代仏
      
      
      
      葛井寺の《千手観音菩薩坐像》 秘仏。国宝。千の手、千の眼(手のひらに書かれている)
                              11の顔を持つ。現存最古の千手観音像。 
                              本体は42キロ(漆と麻布で張子状に仕上げた乾漆造り)  
                              360度からぐるりと鑑賞できる貴重な機会です。
       
      仁和寺の秘仏《薬師如来坐像》   《千手観音菩薩坐像》重文  徳島・雲辺寺蔵 
      像高11.8㎝ 最小の国宝仏    眼病治療のためにつくられた仏     

      
      仁和寺と言えば、「御室桜」が思いだされます。遅咲きで、背が低い桜の林が有名です。

      後期に入ってから、絶対に見逃せない大スターがお出ましになりました。
    
     学芸員の丸山さんは、「前期は来場者が1日約3000人ほどでしたが

     後期になって俄然多くなり、本当に安心しました。」とおっしゃってました。     
      


「棟方志功と柳宗悦」展

2018-02-19 11:20:05 | 美術館

2018年2月14日 午前中、渋谷で映画を見て、午後、井の頭線、駒場東大前駅
     から歩いて7分の 日本民芸館 へ行ってきました。

    
 
      井の頭線への通り道にある 岡本太郎  の巨大壁画 「明日の神話」
      原爆がさく裂する悲劇の瞬間…だそうで、惨劇を乗り越えた先にこそ「明日の神話」
      が生まれるのだ・・・というメッセージだそうです。


      日本民芸館  「棟方志功と柳宗悦」展

      
      正門玄関
      
      玄関を入った所                           ぶらぶら美術博物館より
      
      棟方志功の仕事風景    明治36年青森市出身 50代半ばで左目を失明
              
      左;ゴッホが2番目に書いた「ひまわり」(1888年)芦屋のお金持ちが当時2万円で
        買ったが、阪神大空襲で焼失。「白樺」に掲載されていたこの絵を棟方が見て
        感激し、「わだばゴッホになる」と言ったのだそうです。

      右;柳先生に認められ、アドバイスを頂きながら板画製作をするようになった。
        柳宗悦に大絶賛された作品。基督(キリスト)53歳

       
       世界の棟方・・・と言われるようになった作品
      
      柳と棟方の出会いは昭和11年。その年、日本民芸館が開館し「華厳譜」が飾られました。
              
           病床にあった柳を励ますべく造られた「心うた」
           「今日もあり オホケナクモ」  今日もこの世にあることに
           かたじけなくも、(ありがたいことに)全てに感謝しましょう・・・の意

           道を挟んで西側に旧柳宗悦邸があります。水曜日に入館できました。
           栃木県から移築した石屋根の長屋門(本館と同じく有形文化財)と
           柳が設計した母屋からなっています。柳が72歳で没するまで生活していた所。

           

           柳宗悦は、日常的な器にこそ普遍的な美が宿る。用いてなお美しいものが
          いつまでも変わらない優れたものである。と 「用の美」「民芸」を唱えた人です。

           先月、原田マハさんの「リーチ先生」を読みました。バーナード・リーチは、イギリス人
          陶芸家、明治42年、来日し、柳宗悦、濱田庄司、河井寛次郎、などと友情を築き
          白樺派の志賀直哉、武者小路実篤ら白樺派の文豪とも交流し、民芸運動に
          力をつくして東洋と西洋の架け橋となった生涯を描いています。
          亀ちゃん(亀之助)というとても役に立つアシスタントがいたのですが、この人のみ
          架空の人でした。
          
          「民芸」 の作品を見直し、雰囲気にふれて見たくて、民芸館へ行ったのですが、
          リーチさん
の物は、企画展があって、なにも見られませんでした。
          それがちょっとザンネン。


原美術館(品川)

2018-02-12 13:45:59 | 美術館

2018年2月11日 品川の 原美術館 へ行ってきました。

      一度は行ってみたい、行かなきゃならぬ!   と、思い込んでいた
     美術館です。 「大型美術館にはない、こだわりが面白いアーバンな美術館
     「散歩がてらに行ける、 都心の癒され美術館」  「現代美術が体感できる」
     ・・・・・とかの紹介文にすっかり陶酔して、わりと暇な2月の内に行ってみました。

      
      JR品川駅から徒歩15~20分位、坂を上り切った御殿山の高級住宅街の中に
      ひっそりと、美術館がありました。
      

          

        外観も含め、作品は勿論、内観も一切撮影は禁止。       上2枚はHPより

        建物自体も建築家・渡辺仁(東京国立博物館を手掛けた人)によるものだそうです。
       元々は、住宅だったものを、美術館として改装したそうで、原俊夫(現・館長)
       が設立した現代美術の私立美術館です。

       ウォーホル、荒木経惟、横尾忠則、草間弥生…等の作品が見られましたが
       理解はほとんどできません。2:30から(日曜日だけ)ガイドトークがあって、
       作品への理解が深まるかと、それを目指して時間を合わせてきたはずでしたが
       休むところが全くないので、もう、ギブアップ。帰ることにしました。

       中庭に面したガラス張りのレストランから、屋外に展示された彫刻などを
       眺めながら、ゆっくりできたこと。品川駅から来て、大崎駅へ帰った道が
       良かったこと、が、楽しかったですね。        

 

 


東京都庭園美術館

2018-02-07 15:36:25 | 美術館

 

 2018年2月5日庭園美術館では、「装飾は流転する」という企画展が行われています。
     
      お天気が良くて、アクセスが良くて、月曜日にもオープンしているところ。
      ・・・と言うわけで、目黒の庭園美術館へ行ってきました。(水曜日休み)

      ここは、「アール・デコの館」と言われる、昭和8年に朝香の宮邸として
      建てられた、本館自体が美術品、庭園もともに重要文化財に指定されている
      美術館です。

      
      正面玄関
      
      
      正面玄関のガラスレリーフ扉  
       フランスのガラス工芸家ルネ・ラリックの作品
      
      
      大客室   アール・デコの粋が集められています。次の間の香水搭が見える。
      
      大広間   天井には格子縁の中に40個の照明が配置されています。
      
      第一階段  建物の中央にある、1階の客間から2階の家族の居間へ通じる。
      
      殿下居間    企画展の作品が飾られている
      
      庭園側から見た 本館
          
           ウメの花がほころび始めています。

      改築中だった日本庭園が昨年11月に完成して散策できました。
      庭園は、起伏のある地形をいかして池、築山、茶室を備えて散歩道が
      造られています。季節ごとにいろんな景色を見せてくれそう。
      
      今は、入口を入ってすぐ左に西洋庭園の工事中でした。
      

 

      


「仁和寺とお室派のみほとけ」展

2018-01-30 10:47:52 | 美術館

2018年1月27日(土) 東京博物館の今年最初の企画展は
      「仁和寺と御室派のみほとけ」展で始まりました。

      仁和寺は、仁和4年(888)に宇多天皇が完成させられ、天皇家の方々が
      代々の門跡を勤められてきたお寺です。
      仁和は、「いつくしみ、なごむ」と言う意味で、名の通り、そんな世の中であって
      ほしいという願いのもとで名づけられた元号を、お寺にも名付けたと聞きました。

      約70体の国宝、重文の御仏は、現地でもなかなか見られないのに

      今回の展覧会は観音堂の解体修理を機としたものだそうです。

      
      トーハク平成館の賑わい
      
      
      仁和寺観音堂の内観。 非公開の堂内を今回は写真・可 で拝見できました。 

      
      
      全33体の安置仏の中に、風神(上)、雷神(下)も見られました。

      
      壁画を高精細画像で再現した廊下
      
      
           「アラビアの道―サウジアラビア王国の至宝」展が 表慶館 でありました。

      

       

      トーハク正門を入ってすぐ左に、表慶館があります。
     明治42年に大正天皇のご成婚を記念して造られたものです。
     特別展等によっては、開館するするところで、内観も凝った意匠で
     重要文化財に指定されています。
      
     アラビヤ博も面白かったけど、入ったことのなかった表慶館に

     入ることが出来て、良かった~。

      
      


「北斎とジャポニスム」展

2018-01-27 17:09:04 | 美術館

2018年1月25日上野の国立西洋美術館での 「北斎とジャポニスム」展へ
     行ってきました。10月21日から1月28日までの会期が、迫ってきました。

     北斎作品と西洋の作品を対比させながら、「ジャポニスム」と言う現象を
     見せていただく展覧会です。
     北斎の影響は、モネ、ドガ、セザンヌ・・・を初めとして、絵画、版画、彫刻
     ポスター…等々に及び、国内外から集まった220点の名作が展示されて
     いました。
     展示の方法があか抜けていて、部屋ごとに壁の色が違っていて、対比する
     作品がなるほど・・・と見比べられる位置に飾ってあります。
     
     ただ、浮世絵は小さいし、人が多いので、良く見えなくて、スルーするしか
     ない所も、多多ありました。
    
      
      
      
      北斎漫画の力士  と  ドガのバレーリーナ          後ろ姿が新鮮だったの?
        展示室入口前のホールで。                    ここまでは写真OKでした。
                                             ここからの写真はNHKテレビより

            葛飾北斎(1760~1849)

           ライフが選んだ「この1000年で、最も偉大な業績を残した世界の100人」に日本人で
      ただ1人選ばれた北斎。      19世紀後半、西洋でまきおこった「ジャポニスム」で、
      最も人気を博したのは 北斎でした。  

      
      海外では“the Great Wave”と、よばれる
      
      絵画ばかりでなく、彫刻にも。     カミーユ・クローデルの「波」
      
       富嶽36景東海道程ヶ谷          モネ “陽をあびるポプラ並木”
      
       北斎漫画(部分)        メアリー・カサット“青い肘掛椅子に座る少女”
      
      北斎“富嶽36景 片倉茶園の不二”   セザンヌ“サント・ヴィクトワール山”
      
      北斎漫画の部分           エミール・ガレ  ガラスの器
      
      東京にも大雪が降って、3日目だけど、寒くてとけそうにない西美の庭

      9時30分のオープンに合わせて、ラッシュにもめげず駆けつけましたが
      切符売り場はもう20mほどの行列。3~4日前に30万人の入場者が
      あったという人気の企画展ですから すごいヮ。
     
      2日後の土曜日、トーハク平成館の「仁和寺」を見るために前を通って
      ビックリ! 9:20分なのに角を曲がって、科学館近くまで列、列、列。 

      「西洋と北斎の夢の共演」は、館長の馬淵明子さんの夢だったそうですから
      大成功に終わって(今日が最終日)本当におめでたいことでした。

 

 

 


上野でお正月

2018-01-07 16:49:59 | 美術館



2017年1月3日上野でお正月を味わってきました。

      「東博で初もうで」 お天気が良いので、今年も行ってきました。 

      

      
      正面大階段の今年の生け花は、「真正流 山根由美さん」

      2階の特別1室には “犬とむかえる新年”

      
      「朝顔狗子図」杉戸絵  円山応挙 (江戸時代)
      

      
      平成館ラウンジで 「クラリネットコンサート」が聞けてラッキー


      近くの西洋美術館へ行ってきました。

      
      「ウオータールー橋」 (ロンドン)  クロード・モネ
      
      「羊の剪毛」   ジョバンニ・セガンティーニ
       
      「あひるの子」 ジョン・エヴァリット・ミレイ   「海辺に立つブルターニュの少女たち」
                                               ポール・ゴーガン
      
     
      誰もが知っているモネやルノアール、セザンヌ。ピカソやゴッホなどの絵画が
     美術館の常設展で鑑賞できます。特に西洋美術館は、世界文化遺産の
     中で、ゆっくり、静かに鑑賞できますので、贅沢です。シニアは無料ですよ。