お愉しみはココからだ!!

映画・音楽・アート・おいしい料理・そして...  
好きなことを好きなだけ楽しみたい欲張り人間の雑記帖

GE Money

2005年04月11日 | My Diary
今日の朝刊にGE Moneyの全段広告が掲載されていました。「世界のGE Moneyが日本の金融サービスを変えていく。」という勇ましいコピーでした。

目を留めたのは、「お客様の信用を正しく評価して金利設定を行う」という箇所でした。これって、同じ金額を同じ期間借りても、借り手の信用度によって金利が異なるってこと?

はたと思ったのは、これってマーケティングで言う上位客のスキミングという手か、ということでした。邦銀の住宅ローンならば、期間や固定・変動金利等の条件が同じならば借り手の間に金利の差はありませんよね。これって考えれば奇妙です。だって、貸し倒れリスクの高低(=信用格付けの高低)によって金利が変わるというのが資本市場の常識であって、貸し倒れリスクの低い人が貸し倒れリスクの高い人と同じ金利を課されているというのは、一種の不平等な訳です。別の言い方をすると、不良顧客が本来負担すべきコスト(=金利)を信用度の高い優良顧客が負担させられているということです。

信用度の高い客に邦銀よりも有利な金利が適用できれば、GE Moneyは信用度の高い上位顧客を集めることができ、貸し倒れが少ない分コストがかからず、それが又低金利を可能とする、という好スパイラルが生む事ができます。対して、邦銀には信用度の低い客が残る事になり、したがってコストが高くなって金利も高く設定せざるを得ない。GE Moneyは有利なビジネスが展開できるという訳です。

後の課題は、GE Moneyで借りると得だぞという口コミを広める事です。これは問題ないでしょう。なにせ住宅ローンはサラリーマンにとって大きな負担。これがリストラできれば、家族に黙ってお小遣いを増やすための絶好の機会です。一時期新生銀行が低金利の借り換えローンを出した時にも、私の周りに何人も「これはいいぞ!」と薦めてくれる友人がいましたから。

GE Moneyが成功するかもしれないぞ、と思った次第です。

でも、言葉が踊っている広告はセンスがないな。7年連続で世界で最も尊敬される企業だとか、ライフスタイルがもっと豊かになるようにだとか、眉につばを付けたくなるようなコピーが逆効果だと思うのだが。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「誘拐されるときには、黙っ... | トップ | 漬物寿司に525円!? »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

My Diary」カテゴリの最新記事