べんりや日記

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コンベックの入れ替え

2010-06-21 14:46:43 | リフォーム奮闘記
80年代に流行したコンベックの入れ替え作業を行いました。
「コンベック」とはガス・コンロの下にガス・オーブンを備え、
「パン」や「ピザ」「魚」を焼く機能を持たせたもので、高価な製品でした。



すっかり入梅りして、曇りベースの雨模様の天気になりました。本日は大雨注意報が出ていますが、長岡市も合併により広くなったため、何処で豪雨があっても不思議ではない常態となっています。


蓮潟町T邸の隣にある貸家は当社で建築した木造住宅で、現在は貸家として使われていますが、築30年以上の建物でも床もしっかりしていて、まだまだ20年はもちそうな気配です。
入っている人も、

「しっかりしている。貸家にはもったいない」

と、言っていました。
それでも、水廻りから痛んでくるので、今までだましだまし使っていたコンロがついに点火できなくなったそうで、今回の入れ替え工事を行うこととなりました。





年代物のコンベック
30年以上は経過しています。もう寿命といったところ・・・


クリナップ製です。


30年も経つと、型式も古く、メーカーでは対応できないようです。特に幅が70㎝と現在の15㎝刻みの規格に合わず、中途半端なサイズです。
つい最近までカタログにコンベックが入っていたと思いましたが、もう無くなってしまっています。更に70㎝という幅もありません。

一世風靡をしたガス・オーブンも、現在では使用する機会も滅多に無く、ガスコンロのみで良いという事となり、70㎝幅のカウンターとコンロ台だけあれば良い。
段落ちタイプだと、手入れが大変なので、ビルトイン型を提案しました。
最終的に、対応したのはクリナップの「クリンレディ」でした。
ステンレス・カウンターを幅70㎝に対応し、高さも85㎝なので、箱も規格どうりで済みそうでした。

やっぱり流し大手は対応が違う!最後の頼みはクリナップか・・・



カウンターを70㎝幅に特注しました。
工事に入る2日前に建材屋さんに納入してもらい、
開封して幅を確認したところ、2ミリ長いことが発覚し、
急遽4ミリ程詰めてもらいました。
(長いよりも短いほうが入るため)


カウンターの開封。木口キャップ収め部分。
このキャップを外して、カットし、再度キャップをはめています。


既存のコンロを外します


コンロを外した状態。
ガス配管をやり直します。


念のため、現場にて実物を組み立てています


流しの定位置にセットしてみました。
箱自体は60センチの標準タイプを使っているため、
のこりの10センチは「フィラー材」で穴埋めします。


コンロの高さが入らないので、2センチカウンターを上げ底しました。
こうした細かい部分は、大工でないと対処できません。
(現場にて対応しなければならない場合もあります)


箱とカウンターの設置終了。
あとは、ガス屋さんが手前のビルトイン・コンロを取り付けるのみ。
ここまで、2時間を費やしました。


ガス屋さんが接続します。
あとは試運転して終了


工事終了
コーキングが乾くまで手を触れないように
マスキング・テープで養生しています。


こういった器具取替え工事は、短時間で済ませないと、お客さんに迷惑がかかります。朝から始まって、昼食までには間に合わせたいところですが、お昼ギリギリのコーキング作業をしたため、間に合いませんでした。コーキングが乾くまで半日はかかるので、どのみち間に合わないのですが・・早いに越したことは無い)

メーカーと綿密に打ち合わせをしても、現物を当ててみないと収まりが分らないところもあります。
大工と現場で、思考錯誤によって形作られていきますが、時間との戦いです。
メーカーにとっても今回のケースは初めてだったのでしょうし、今後のこういった場面に活かしてもらいたいところです。(見に来れば勉強になったのにね・・)
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