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平成21年11月をもって、10年保障の保険がかけられない「伝統構法」は、建築できなくなるようです。
保険を掛けるには、金物を多用したりしなければならず、何でわざわざ弱い構造にしなければならないのか不思議です。
これも、あの「姉○さん」のお陰です。
安い強度偽装マンションを買った消費者を保護しようということで、保障機構に入っていない建設会社は家を売ってはいけないという法律がこの春に可決され、平成21年11月までの猶予期間はあるものの、一律強制加入されることとなりました。
これにより、住宅保障機構が認可できない構造は、瑕疵保険が掛けられないということで、標準仕様にない「伝統構法」は建築できないこととなります。
もともと、簡易的な骨組みを金物で固定することで、ようやくもっている在来木造は、伝統構法の技術の足元にも及ばない構造なのに、検査がしやすく、公庫基準で普及し、ある程度の技術を持ったものでも簡単に施工されるということで、幅広く浸透したのです。
こちらが、現在の木造の主流となっているため、実験データも構造計算もやりやすい。
でも、伝統構法はもっと強く、耐久性もあり、木の特性をうまく活かしてやることができます。単に研究がされていないだけなのですが、
データが無い=弱い
という、ことで、何処の保険屋も受け入れてはくれないでしょう。
消費者保護を強化した法改正によって、伝統的な家造りが窮地にたたされている・・
そうやって捨て去られた古来からの文化は幾つあるのか・・
まだ2年あるので、各地の伝統構法を受け継ぐ団体と力を合わせて、日本の文化を守っていきたいところです。
台風9号が過ぎ去り、涼しくなりました。
作業もしやすくなった今日この頃・・
いよいよ、深沢町W邸も追い込み!!
2階の造作は終了し、1階の造作に追われています。
あと1~2週間で大工も終了というところ・・
そして、次の刻みが待っている・・
(そして、それが終わると、次の墨付け)
写真は、階段室の下から手摺越しに円形の明かり窓の光がさしてきているところです。
今回は、竪格子にしてみました。
手摺高さは110センチで、標準です。
材質は、当然、杉。
この裏山の木かご神木の余りで、目はつんでいます。
2階は、お客さんの要望で、カキシブのみで仕上げ、白木で仕上げました。
が、やはり、節や割れ、色の紅白が目立ち、にぎやかになっています。
年月が経ち、木が焼ければ落ち着いてくるのでしょうが・・
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