べんりや日記

住まいのこと、情報発信!

制震補強金物 コラボパワーの施工

2011-05-09 11:05:03 | リフォーム奮闘記
制震ダンパーを使った補強工事を行いました


ようやく春の気候になりました。暖かい5月のさわやかな日です。



1階が車庫になっていて、前面開口部分に壁が無い構造です。


こういった建物は横方向の揺れに弱く、新潟県中越沖地震で柏崎市街地の1階店舗住宅が倒壊に至った原因でもあります。
2階部分の部屋は、今回の東北地震でかなり揺れたということで、表立った被害は無かったものの、補強を行って欲しいとの要望があり、幾つかプランを提出しました。

1.車庫の入り口部分に耐震壁を施す。

2.開口部分の梁をアーチ式に補強する
   春日町O邸での開口補強工事と同等の物です

3.制震ダンパーによる補強工事

補強の効果としては、1>2>3となります。
私としては、2を押したのですが、車庫に車を2台入れるのに柱分のでっぱりがあると支障になるため、見た目と工事のし易さ、車の入れやすさから「3」に決定しました。



まず、点検口を開けます


木軸の梁が入っていると思ったら、中に鉄骨の梁が入っていました
リフォームでは、こういった現場で思わぬ事態が待ち受けています。


車庫の天井を解体


鉄骨を抱き合わせた梁が出てきました。
このままだと、制震ダンパーは施工できないので、
梁の間に木材を挟んで、そこへ金物を入れます


鉄骨屋さんに鉄骨にドリルで穴をあけてもらいました


木材を入れています


木材を挟み込んで、ボルトで締め、固定。
その横材と柱に金物で補強を行います。


鉄骨に穴を開けられなかったコーナー端部は・・


構造用合板を貼って、床剛性を高めた上で
金物を取り付けました


天井を貼って、鉄板で金物を覆います


工事終了


施工後、余震が何度か来ていますが、どのような様子か聞いてみたい所です。


車庫の耐震工事へ
コメント
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