何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

プロフェッショナル進化論

2009-03-23 23:02:22 | Book Reviews
「プロフェッショナル進化論 「個人シンクタンク」の時代が始まる 田坂広志・著、PHPビジネス新書、2007年5月2日

p.42 「知識社会」とは、「知識」が価値を失っていく社会である。
 情報革命が進み、ネット革命が起こった結果、「言葉で表せる知識」の共有が進み、誰でも簡単に「専門的な知識」や「最先端の知識」を手に入れることができるようになったから。

p.44-5 知識社会においては、「専門的な知識」だけを身につけた「知識労働者」(ナレッジ・ワーカー)は、「求められる人材」にはなれても、「活躍する人材」になることは保証されていない。
 「活躍する人材」とは、永年の経験を通じて「職業的な智恵」を身につけた「プロフェッショナル」である。

p.47 現在語られている「プロフェッショナル」という人材像そのものが、付加価値の高い人材像ではなくなり、「当たり前」の人材像になっていくだろう。

p.51 プロフェッショナルの持つ「職業的な智恵」とは、単にスキルやセンス、テクニックやノウハウといった「技術」ではない。
 「職業的な智恵」とは、「技術」+「心得」である。

p.70 例えば、「カメラ付き携帯電話」。この製品は、単に「カメラ」と「携帯電話」の機能を結びつけたアイデアだけでは生まれてこない。むしろ、「生活の中で感動したシーンを、すぐに友人に送れたら素晴らしい」や「家族の最近の写真を携帯電話の中に収めておき、知人に見せると喜ばれる」などの魅力的な「物語」とともに生まれてきた商品である。

p.97 個人サイトやブログに、ときおり見受けられる「鋭利な批評」は、評者がどれほど「冷静で知的な批評」を装っても、感受力のある読者には、それらの文章の奥から、その人物の「人間性」が透けて見える。その「人間性」が、行動から伝わってくる。

p.99-100 「文章を書くこと」とは、究極、「人間を磨くこと」であり、「人間力を身につけていくこと」であることを、知るべきであろう。
 そのための第一歩は、文章を書くときに、まず、自分の内面を見つめ、そこにある「自己顕示欲」「自己愛」「劣等感」「満たされぬ欲求」を静かに見つめることであろう。

p.105 「言霊」とは、本来、「言葉に宿った魂」の意味であるが、著者は、この言葉を広義に解釈し、「魂の宿った言葉」「生命力の宿った言葉」の意として使っている。
 「生命力の宿った言葉」とは、「それを聴いたとき、心の動く言葉」である。


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