何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
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なぜ、仕事ができる人は「効率」を無視するのか?

2009-03-24 23:47:00 | Book Reviews
『なぜ、仕事ができる人は「効率」を無視するのか? 逆転発想の時間術 夏川賀央・著、アスペクト、2008年6月6日

p.5-6 効率的に「売れる商品」をつくろうとするから、まったく差別化されず、マンネリ企画ばかりが出る・・・・・。
 効率的に「お客さんに対処しよう」とするから、お客さん一人ひとりの心をつかめず、いつまでも営業成績が上がらない・・・・・。
 効率的にしようとするから、かえって多くの仕事を抱え込むようになり、いつまでたっても残業の習慣から抜け出せない・・・・・。
 そうして結果的には、大量の時間を失うことになっているのです。

p.20 最近は“非効率を徹底的に排除すること”ばかりがもてはやされる傾向がありますが、本当はそうではない。
 むしろ“非効率な行動をどれだけ効率的にやるか”のほうが、ずっと重要なのではないか――ということなのです。

p.23-4 おそらく大野さんや勝間さんの頭の中にあるものは、目の前の作業が、単純に“効率がいいか・悪いか”ではない。もっと広く、「自分が仕事としてどんなことを目指しているのか」とか、「究極的にどんな状態になることが仕事そのものの目的なのか」という広い視点です。

p.28 営業も「売り方はこうだ」というマニュアルを作ってしまえば、みんなが一様に同じことができるし、自分でやり方を覚えていく工程も省けるから、それは効率的です。
 ところが逆にいえば、臨機応変的な対応はできないし、「自分の売り方」だっているまでも開発されない。上の人が考えてくれない限り、仕事に新しい要素は、まったく加わってこないわけです。
 そうすると“ムダ”というのは、本当は“与えられたこと”や“決まりきったこと”という制限を超えるために重要な要素なのです。

p.90 でも、締切りというものには、逆効果もあるのです。
 どんな逆効果かといえば、「ムダができない」ということです。

p.96 「超優良企業に共通して見られる驚くべき特徴は、厳格に従わねばならない命令系統といったものが、どの企業にも見出せないことである。大きな決定にはもちろん命令系統があるが、日常のコミュニケーションではあまりそうしたことが重視されない。情報交換はインフォーマルに、というのがこれらの企業のやり方なのである。・・・」


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