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ジェネリックについて、添加物や不純物を気にし過ぎ?

2006-02-07 14:19:17 | よくわからないこと
 一般名処方や代替調剤が整備、拡大するにあたり、先発品にするか、ジェネリックを選ぶかについて、検討が行われる。あらゆる側面でカンペキに同じとはいえないが、目的遂行上、同じと考えて差し支えないのがジェネリックだ。
 しかし、大雑把に「同じ」と言ってしまうと、やれ含まれる添加物が違うとか、微量の(未知の)不純物が含まれるなどという意見が湧いてくる。不純物というが、どっちが先に上市されたかだけのことで、“不純”であるというのは、適切な表現ではないと思う。不一致のもの、という程度ではないかと思う。

 それにしても、これらをひどく問題視する一方、身の回りでは全く無頓着な側面がかなりあることに気づかされる。

●野菜において、無農薬であるとか、有機野菜であるということと、せいぜい産地しかわからないものがある。
 肉でも、せいぜい国産かどうか、国レベルの違いの表示で購買活動が行われている。
●日清のカップヌードルが出て、そのあとに出された類似品は、早い話カップ麺の後発品だ。そこでは、添加物だとか、不純物など、問われない。せいぜい、うまいかまずいか、口に合うかどうかだ。
●お菓子でもそうだ。亀屋万年堂のナボナや、赤福(伊勢名物)に似たものがあるが、そこでも、同様だ。

●OTCでも、後発品はたくさんあるのに、添加物だとか、微量不純物が問われるなんていう話を聞いたことがない。
 マキロンに対する●ッキンZ、ケラチナミンコーワに対する各種尿素配合軟膏、イソジンガーグルに関するもの、安いかどうかが中心で、いくらか塗り心地(使用感)は気にすることがある程度か。
●そもそも、OTCは配合剤が多く、配合成分への気遣いは希薄だ。必ずしもその配合が必要なケースばかりではないだろう。総合感冒剤なんて、自分の症状に合わない成分は、不要成分だ。でも、そういうところは気にしていない。
●漢方は、品種や産地や年度が違えば、微妙な違いがいくらでも出る可能性があるのに、そこを気にして使用の可否を強く言うことはない。
●医家向けでもそうだが、「・・・エキス」と呼ばれる得体の知れない成分は、ほったらかしだ。薬理の本を見ても、そんなものの解説など見られない。メーカーの主張がすべての情報のようだ。
●ブルフェン(科研)に対して、イブ(エスエス)を使うことには、イブプロフェンの含有量を気にすることはあっても、添加物やそれ以上の違いは問題にしていない。
●ブルフェンは、なんと14種もの添加物が入っている。他の医薬品の添加物の多少を気にしながら、ブルフェン1錠飲めば、14種の添加物をとっている。これはアンバランスな感覚だ。


 また、これまで医者が後発品を銘柄で処方していたとする。にもかかわらず、今後、一般名処方になったとしたら、みな添加物の違いとか、未知の不純物があるかもしれないなどと言って、先発品指向をするのだろうか。処方されれば、文句ひとつ言わず飲んでいるのに、選択できるようになると、不安感が煽られて、どうしよう・・・、と言っているのにすぎないのではないか。

 であれば、この際、乱暴に聞こえるかもしれないが、市販されているジェネリックであれば、安さ優先でどんどん切り替えても構わないのではないだろうか。
 もう、どこがどう違うなどということを、いちいち考えるのではなく、製造承認を受け、品質再評価を経ているものであれば、安さと安定確保(安定供給)を基準に決めてしまう。情報は、書籍やネット、先発メーカーを使ってしまう・・・

 ジェネリックはどういう根拠で先発品と同等と考えてよいか、わずかな差異とは、どのようなものか、それを調べていく過程で、疲れが出たかのように、こんな疑問が湧いた。


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