何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

中止せず減量にとどめる意図は

2009-10-08 12:12:42 | よくわからないこと
 先日、糖尿病治療に関する薬剤師向けの勉強会に参加した際、Q&A形式で主要な質問についてメーカーが紹介していた。

 その中で、浮腫やむくみの副作用が知られている薬剤のメーカーが、「半量に減量すると症状が軽減することがあります。異状が見られたら医師に相談を」と述べていた。

 薬剤師は概して大人しい。多くの者が胸の中で違和感を持ったと思うのだが、誰も疑問を呈さない。
 薬剤師であれば、その薬は

(2) 投与中は観察を十分に行い、浮腫、急激な体重増加、心不全症状等がみられた場合には投与中止、ループ利尿剤(フロセミド等)の投与等適切な処置を行うこと。

(3) 服用中の浮腫、急激な体重増加、症状の変化に注意し、異常がみられた場合には直ちに本剤の服用を中止し、受診するよう患者を指導すること。

 このことは熟知していたと思われるのだ。
 
 まさか、減量すればよいという対応方法を“刷り込もう”としていたことはないと思うが、そう思われても仕方がないだろう。医師に投与継続の可否を委ね、薬剤師は投与継続の処方が出ても、(減量すれば)そのようなこともあると、疑義照会を思い留まらせる効果を狙っていたとも受け取れなくもない。

 そのくらい、軽率というか、不適切な説明だと思う。安全確保のためには、まず中止しましょうよ、医者が使用したいと言っても、まずは見あ合わせましょうといった、安全に軸足を置くようなスタンスではないことは明白だ。

 いったん中止すると処方再開は容易ではない。営業上、中止だけは避けたいという思いが透けて見えるようであった。
 薬剤師はこのようなことに洗脳されることなく、患者さんの安全を中心に据え、慎重な使用、適正使用を進めるべきだと思う。

 それにしても、こういったメーカーの姿勢、大手といえども変わらないというか、ますますエスカレートしている感が否めず、落胆させられた。
 

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