何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

ムダな努力はない

2012-08-17 21:48:20 | Book Reviews
「ムダな努力はない 人生の行動指針220 鍵山秀三郎・著、PHP研究所、2010年4月6日

p.84 自分を守ろうと必死になっているうちは、人の協力が得られません。自分を投げ出し、人が喜ぶことを真剣に考え始めれば、不思議と周囲の人が動いてくれるようになります。

p.87 いくらよい本を読み、よい話を聞いたとしても、それだけで人間が成長するものではありません。艱難辛苦に耐え、マイナスをプラスにすべく努力するなかで、人間は成長していきます。この体験のない人に、真の成長はありません。

p.90 カッコよさには、常にうさんくささがつきものです。分不相応のことが多いだけに、不信感や嫌悪感すら感じます。事実、自分でカッコよく振る舞っていることは、他人から見たらカッコ悪いことばかりです。
 三浦綾子さん(作家)も「カッコよさは、破滅につながる」と喝破されています。

p.107 心は人相そのものに表れます。人相をよくするためには、労せずして手に入れようとか、うまく立ち回ってモノにしようといった、不安定な生き方をやめることです。それよりも、むしろ、大きな努力で小さな成果に耐えられるような生き方を目指すことです。

p.127 自分にとって、有利なことばかりをしていると、人の反感を買います。反対に、不利なことを前向きに行っていると、人からの理解が得られるようになります。
 普通、損すると思われていることが、実は得することである場合のほうが多いように思います。

p.130 間違っても、したたかな人間にだけはならないことです。したたかな人は、周囲の人を憂鬱にします。

p.131 苦しみを人に打ち明ければ、苦しむ人がひとり増えるだけのこと。喜びはともかく、苦しみは自分ひとりで背負い、周囲に広めない。心がけるべき、大切な作法だと思います。

p.158 身近な人に対して感謝の気持ちが薄いのは、身近な人の存在が「当たり前」になっているからだと思います。実はこの「当たり前」の存在になっている人こそ、自分にとってかけがえのない大切な人です。身近な人の「おかげ」に感謝できない人は、幸せになれません。

p.161 人間誰にも、波長の合う人と合わない人がいます。もちろん、私も例外ではありません。そういう人に接するとき、私が気をつけていることは、「逆らわない」ということです。並行して、苦手意識を増幅しないための努力を積み重ねるようにしています。

p.162 よい人間関係とは、お互いの骨折りがわかり合える間柄です。お金やものを与える人だけが、けっしてよい人ではありません。相手の気持ちや骨折りを十分に理解してくれる人。そういう人との人間関係を深めたいものです。

p.171 会社の規模と、自分自身の人間的魅力とは関係のないことです。自分自身の人間的魅力で仕事に従事したとき、ほんとうに信頼が生まれます。

p.179 大事なことで、手間がかからずに楽なことは何もありません。大事なことは例外なく、手間のかかるものです。

p.183 「動中の工夫は、静中の工夫に勝ること百千億倍」(白隠禅師)
 論理的に理解し、十分納得してからでなければ行動に移せない人は、一生かかっても何もできません。また、行動する前から「わかった、わかった」という人の理解も非常に浅いものです。行動しながら工夫するから深い知恵も湧いてきます。

p.193 安易な価格競争をするのではなく、その商品の持っている価値を最大限に引き出す努力をする。忘れてはならない、商人の使命だと思います。

p.198 自分一人が先頭に立つことよりも、先頭に立つ人をできるだけ多く育てることです。そのうえで、先頭に立った人がやりやすいように手助けするのが私の役目だと心得ています。

p.202 お客様に卑屈にならないためには、お客様と自社の利益が一致する会社経営を目指すことです。

p.210 会社は経済性と同時に、社会性、人間性を具えることが重要です。社会性、人間性を重視すれば、多少、経済性が落ちてもやむをえないことです。大切なのは、この三つを無理なく調和させることです。

p.241 人を教え導くのは、並大抵の覚悟でできることではありません。自分の率先垂範意外にないのです。その率先垂範も、周囲の人から気の毒がられるような生き方ができてこそ本物です。


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