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┃ ★ ジェネリック de リ・スタート!
┃ -治療レベルを下げずに、支払いはリーズナブルに-
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┃ 2009.8.3 通巻20号
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┃ ■購読希望(登録、変更)・配信中止はこちら
┃ http://www.mag2.com/m/0000286496.html
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みたキタ企画、薬剤師のsukeです。
このメールマガジンは、ジェネリック医薬品(後発医薬品)が
適切に使用されることを目的とするものです。
──────────────────────────────
ジェネリックには、とかく先発品という「比べるもの」がある
がゆえに、使用する側からはさまざまな感想が寄せられます。
ある胃薬では、分包品の包装に対して
・ペラペラで安物の感が否めない
・軟らかいので切りやすくて良い
湿布薬に対して
・剥がれやすい(粘着力が弱く、めくれて使いにくい)
・皮膚にくっつきすぎることなく、剥がしやすくてよい
このような相反する反応があります。
ジェネリックを使用したことにより、いい印象を持つ人もいれば、
悪いイメージを持ってしまう人もいる・・・。
「安かろう、悪かろう」になってしまうのは残念なことで、
「それがそのジェネリックの特徴だ」ということではないかと
以前お伝えしました。
使用性の問題なら先発品に戻すのではなく、他のジェネリックを
検討してみたいですね。
──────────────────────────────
また患者さんの中には、ジェネリックを打診されても、変更すべき
なのか、今のままを続けるべきか、判断材料がない、急に言われても
困っちゃう・・・、という意見も少なからずあるようです。
たとえば降圧薬であれば、薬理作用の異なる数種類の薬剤において、
それぞれの特徴や合併症の有無等から、向き・不向きを考慮して
適切と思われる薬効の薬剤を選択します。
さらにジェネリックでは、その薬剤について変更する状況にあるか、
しても差し支えないか、慎重に対応したほうがよいか、という判断が
提示されていないような気がしますが、いかがでしょうか。
処方せんが「ジェネリックへの変更可」となっていても、
それは成分としては医師の診断による選択が行われているにすぎず、
使用しても差し支えないかどうかの確認は済んでいないようにみえる
ことはないか。
「変更可」とされていても、薬局において改めてその検討がなされる
ことで、患者さんも判断ができるようになるのではないかと思います。
すなわち、薬剤師はそのための情報を提供し、打診するとよいのでは
ないかと思います。そうすることで納得が得られるのだろうと・・・。
同じ成分・用量で、生物学的同等性試験で同等ですよ、価格も安い
んです、という説明と異なり、患者さんの現状を考慮して変更できる
状況にあるか、その価値があるかどうか、そのあたりを検討や説明に
加えてみてはいかがでしょうか。
一般論でなく、一人一人の患者さんに対して検討することで、
きっと理解も得られやすくなるのではないかと思います。
★★★ さて今回のテーマは、
──────────────────────────────
「安全」、「安心」はどこから?
──────────────────────────────
医療において、安全、安心というのは欠かせない要素です。
そこで「安全・安心な医療を提供する」などと言われます。
しかし、“絶対”安全、“絶対”安心などというものは提供できる
のでしょうか。
安全かどうかは、少なくとも薬剤を使用前の段階ではわかりません。
使ってみないとわからない部分があるからです。
その時点では「安全だと考えられる」「安全である可能性が高い」
というものはあっても、絶対などとは言えないだろうと思います。
つまり安全に最大限の配慮をしようという思いで「“絶対”安全」
を唱えたいのだとしても、“絶対”などと言う表現は言い過ぎでは
ないかと思われます。
また安全であるかどうかについては、「とりあえず問題が見られて
いない」という意であれば、ある時点でそうであっても、
今後も問題がないとは言えません。
時間が経過して、副作用の疑いが出てくるかもしれませんし、
使用していくうちに予期せぬ事態に出会うことも考えられます。
しかしこれはジェネリックに限った話ではありません。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
先発品であろうと、薬であれば同様に考えられるものです。
また「安心」かどうかは、安全であることが確認され、
さらにその状態が維持されていることが確認されてはじめて
「安心」の状態に一歩近づけたという意であると考えます。
つまり最初から「安心」は提供できないのではないか。
使用後、問題のないことを確認し、まずその時点でひと安心。
しかし、それは第一関門をクリアしたにすぎない・・・。
使用し続けて、常に安全であることを確認し続けて、少しずつ
安心に近づいていく・・・、しかし限りなく近づくことができても、
「もう“絶対”安心だ」と言えるレベルには到達しない・・・。
──────────────────────────────
というわけでその時点で出来る最善を尽くし、安全に努めること。
これが医療従事者側のすべきことではないか。
そして安心かどうかは、医療を受ける側が評価することではないか。
安全確保のための取組みがあって、後から安心が芽生えてくる・・・。
ジェネリックについても、そんな気がしています。
いかがでしょうか。
ご感想等がございましたら、ご遠慮なくお知らせください。
些細なことでも構いません。
お送り先は、 tamsuke@gmail.com です。
(@は小文字の「@」に変えてお送りください)
お待ちしています!
それではまた次回! (^^)/
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◇本メールマガジンをお読みになられて、ご感想やご質問等があれば
お知らせください(下記参照)。
本メールマガジンを通じて、応えていきたいと思います。
また、プライベートな質問であったり、複雑な背景であったり、
メルマガで取り上げられるのではなく、直接相談したいという場合
でも構いません。お答えできる範囲でお答えいたします。
◇ジェネリックをメインにしているメルマガですが、機会を見て
「くすり」全般についても触れることにします。
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メールマガジン 【ジェネリック de リ・スタート!】
■発行 : みたキタ企画
■発行人: suke
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・軟らかいので切りやすくて良い
湿布薬に対して
・剥がれやすい(粘着力が弱く、めくれて使いにくい)
・皮膚にくっつきすぎることなく、剥がしやすくてよい
このような相反する反応があります。
ジェネリックを使用したことにより、いい印象を持つ人もいれば、
悪いイメージを持ってしまう人もいる・・・。
「安かろう、悪かろう」になってしまうのは残念なことで、
「それがそのジェネリックの特徴だ」ということではないかと
以前お伝えしました。
使用性の問題なら先発品に戻すのではなく、他のジェネリックを
検討してみたいですね。
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また患者さんの中には、ジェネリックを打診されても、変更すべき
なのか、今のままを続けるべきか、判断材料がない、急に言われても
困っちゃう・・・、という意見も少なからずあるようです。
たとえば降圧薬であれば、薬理作用の異なる数種類の薬剤において、
それぞれの特徴や合併症の有無等から、向き・不向きを考慮して
適切と思われる薬効の薬剤を選択します。
さらにジェネリックでは、その薬剤について変更する状況にあるか、
しても差し支えないか、慎重に対応したほうがよいか、という判断が
提示されていないような気がしますが、いかがでしょうか。
処方せんが「ジェネリックへの変更可」となっていても、
それは成分としては医師の診断による選択が行われているにすぎず、
使用しても差し支えないかどうかの確認は済んでいないようにみえる
ことはないか。
「変更可」とされていても、薬局において改めてその検討がなされる
ことで、患者さんも判断ができるようになるのではないかと思います。
すなわち、薬剤師はそのための情報を提供し、打診するとよいのでは
ないかと思います。そうすることで納得が得られるのだろうと・・・。
同じ成分・用量で、生物学的同等性試験で同等ですよ、価格も安い
んです、という説明と異なり、患者さんの現状を考慮して変更できる
状況にあるか、その価値があるかどうか、そのあたりを検討や説明に
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一般論でなく、一人一人の患者さんに対して検討することで、
きっと理解も得られやすくなるのではないかと思います。
★★★ さて今回のテーマは、
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「安全」、「安心」はどこから?
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医療において、安全、安心というのは欠かせない要素です。
そこで「安全・安心な医療を提供する」などと言われます。
しかし、“絶対”安全、“絶対”安心などというものは提供できる
のでしょうか。
安全かどうかは、少なくとも薬剤を使用前の段階ではわかりません。
使ってみないとわからない部分があるからです。
その時点では「安全だと考えられる」「安全である可能性が高い」
というものはあっても、絶対などとは言えないだろうと思います。
つまり安全に最大限の配慮をしようという思いで「“絶対”安全」
を唱えたいのだとしても、“絶対”などと言う表現は言い過ぎでは
ないかと思われます。
また安全であるかどうかについては、「とりあえず問題が見られて
いない」という意であれば、ある時点でそうであっても、
今後も問題がないとは言えません。
時間が経過して、副作用の疑いが出てくるかもしれませんし、
使用していくうちに予期せぬ事態に出会うことも考えられます。
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つまり最初から「安心」は提供できないのではないか。
使用後、問題のないことを確認し、まずその時点でひと安心。
しかし、それは第一関門をクリアしたにすぎない・・・。
使用し続けて、常に安全であることを確認し続けて、少しずつ
安心に近づいていく・・・、しかし限りなく近づくことができても、
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というわけでその時点で出来る最善を尽くし、安全に努めること。
これが医療従事者側のすべきことではないか。
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