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不二家の是正指摘7項目

2007-02-01 09:34:33 | ISO9001奥が深いか浅いのか
不二家3工場、国際規格の認証「保留」 7項目に不備(朝日新聞) - goo ニュース

 不二家は31日、スーパーなどで販売する卸売り菓子の3工場が取得していた品質管理の国際規格認証について再審査を受けたところ、基準に達しない7項目の是正報告を求められ、認証を「保留」されたことを明らかにした。再度の認証は早くても数週間かかる見通し。また認証が認められても、小売り各社が「安心のお墨付き」と受け取る保証はなく、すぐの販売再開は厳しい情勢だ。

 不二家が31日までに審査機関から指摘された、不備は7項目に及ぶ。業界関係者は「指摘は広範囲で、問題の根深さを改めて感じる」と驚く。不二家商品への信頼回復を狙った再審査だが、むしろ「逆効果」となる可能性もある。

 是正を求められた「7項目」とは、
●管理責任者の権限が不明確。従業員と意思疎通が図られていない(5.5.2、5.5.3)
●不良品が適切に処理されていない(7.5)
●品質マニュアルを含む文書管理、記録に不備がある(4.2.2、4.2.3、4.2.4)
●従業員教育が不十分(6.2)
●取引先の認定基準があいまい(7.4)
●製造工程の検査態勢が不適切(7.3.4、7.3.6、7.5.2)
●内部監査が徹底されていない(8.2.2)

 ということだそうだ(朝日新聞 2007.2.1)。規格要求事項の部分は推定である。

 やはり内部監査が機能不足だといわれたか・・・、というのが第一感。東横インの不祥事の際、これを防止できたとしたら内部品質監査ではないかと思った。

 品質管理責任者が問われたのは意外だった。ISO9001を中心になってすすめる役割を持つからという管理責任よりも、内部での意思疎通を良くして、すみやかに不適合の発生、流出を防がなければいけない、そういう役割があるということだろう 

 安全管理システムの不備を指摘した7項目ではあるが、マネジメントレビューが機能していなかったであろうことや(誰もこの製品販売をとめようとしなかった)、法的にも耐えられない状態であること、食品が美味しい以前に安全であるのは当然という想いをないがしろにしたり、5.1や7.2.1において、是正指摘がなされなかったのは、なんでだろう 

 さらに「改善の機会」としていったい何項目の指摘があるのか、ちょっと想像がつかないところだ 

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