新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
出かけるときはカメラ連れ。
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ツルムラサキ:蔓紫(人気のネバネバ3兄弟)

2005-09-29 06:29:11 | 植物観察1日1題
休耕田の傍らの雑草の中にツルムラサキ(ツルムラサキ科)が、花をつけていました。いつかお百姓さんが植えたのが移り住んで野生化したのでしょうか。
熱帯アジア産のつる性1年草で、
落葵(ラオコエイ)とも呼ばれインドのほうれん草の別名もあるツルムラサキは、土臭い独特のにおいと、ぬめりがあり、モロヘイヤ、オクラと共に夏のネバネバスタミナ野菜として人気があります。
紫色の蔓から出た光沢のある葉の腋から花穂が立ち上がり、先端が薄紅色の白い花をつけています。みな蕾のように見えますが、穂の下方に実らしきものが付いているのもあります。帰って調べてみますと、花には花柄も花弁もなく,萼が肥厚した3~4mm粒状花となり、それも全部は開かないのだそうです。蕾と見たのは花というわけです。
古く中国では、紫黒色に熟した果実の汁で布を染めたり、女性が唇に塗ったりしたそうです。和名の由来は紫の蔓からではなく、紫色の汁を含んだ実から来たということです。