簾 満月「バスの助手席」

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忍びの里 伊賀と甲賀(東海道歩き旅・近江の国)

2023-11-08 | Weblog


「甲賀」といえば、忍者の里として知られている。
忍術を駆使して活躍した特殊技能集団で、数々の伝説が今日まで語り継
がれている。乱世の時代、共に競い合ったのが「伊賀」で、両地方は今
では「忍びの里 伊賀・甲賀」として日本遺産に認定されている。



 この地方には、こうした忍者の屋敷ではと言われる、古くからの館タ
イプの城館跡が数多く残されていると言う。城といっても石垣はなく、
土を盛り上げ、一辺50m程の土塁で四方を囲んだだけの館跡で、両地方
で800カ所余が確認されているらしい。



 甲賀市甲賀町隠岐には「甲賀の里 忍術村」が有り、志能備神社、忍
術博物館、からくり屋敷、手裏剣道場等の施設が点在していると言う。

 又、同市甲南町竜法師には、「甲賀流忍術屋敷」がある。
中世の頃活躍した甲賀忍者53家の筆頭格にあたる望月出雲守の屋敷とし
て約300年前の元禄年間に建てられた屋敷が残されているらしい。



 伊賀市には、忍者列車が走っている。又ぷち忍者変身処が市内に8カ
所あり、変身して上野城址などを巡るのが人気だとか。
更に忍者が使用した道具の展示、歴史や生活等を紹介し、忍術実演シ
ョーが行われる「伊賀流忍者博物館」がある。



 「甲賀」は、つい「こうが」と濁って読んでしまいそうだが、正式に
は「こうか」と濁らないのが正しい。
同市の前身の甲賀郡も、「こうかぐん」と清音で呼ばれていた。
 
 因みに「伊賀」は、同じ「賀」の字は「が」と濁って読み「いが」が
正式な呼び名である。「伊賀」と「甲賀」は何かと対比されることから、
「甲賀」の読みが混同され誤読されるようになったらしい。(続)


(写真は伊賀上野)




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