簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

出雲街道・坪井宿(JR乗り潰し・姫新線)

2018-02-28 | Weblog
 津山駅前のビジネスホテルに宿を取った翌日、前日暗闇の中で目に
することが出来なかった坪井宿を再び訪ねてみる。


 
 坪井駅前を通る国道181号線から外れ久米川に架かる大渡橋を渡り、
緩やかに上る川沿いの旧道を少し進むと右手に坪井の一里塚跡が見え
てくる。
幕府による官道整備の政令により津山藩が設けたもので、明治の初め
ころまで周囲8尺余りの大松が植えられていたと言う。



 坪井宿は、津山からおよそ三里半の距離にある。
宿場が整備されたのは慶長8(1603)年以降と言われていて当時は
近くを流れる七森川から引いた水が流れる水路が中央を貫いていた。
その北側の道路には旅籠や茶屋が建ち並び、反対の南側の道路は郷
道で、川を挟んで旅人用と住人用を使い分けていたらしい。
そんな岸辺には柳が植えられ、常夜灯も建てられていたと言う。



 ここはかつて明治の時代に二度の大火を経験している。
そのことが有ったからであろう、大正期に宿場跡の大規模な道路の
改修が行われている。中央を流れていた小川は片側に寄せられ水路
となり、道幅が随分と広く取られているように感じられる。



 町中には本陣跡と比定されるところもあるようだが、当時を彷彿
させる建物などは殆ど残されてはいない。すっかり住宅地となった
街道筋ではあるが、それでも古い宿場町の雰囲気が随所で感じられ
るのは、緩やかに上る広々とした道と、落ち着いた佇まいを見せる
低い屋並みのせいかも知れない。



 およそ600mの宿場を抜けるとそこは西の木戸で、昨夜暗がりの中
で見つけた宿場入口の案内板が立っている。(続)





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暗闇の坪井宿(JR乗り潰し・姫新線)

2018-02-26 | Weblog


 旧街道を歩き始めたら雰囲気が悪くないので美作追分の駅まで引き返
すのが惜しくなり、この先の坪井宿まで歩いて見ようと先に進みだした。





 暫く歩くと岩屋川が流れるあたりに、県の史跡に指定された岩屋城址
を指す案内板が建っていた。
岩屋城は標高483mの岩屋山山頂に築かれた中世の山城で、たびたび激
しい戦乱が繰り返され、目まぐるしく城主が変わった山城らしく今でも
その堅牢な遺構が良く残されていると言う。
この辺りが丁度城下に当たるのか、「西尾興九郎屋敷跡」の案内柱も建っ
ていたが、どんな人物なのかは知らない。
近くには「酒造場跡」の案内もされていた。



 そろそろ日が暮れてきた。
気が付けば美作追分の駅を出て1時間ほど歩いている。
この先の坪井までどれほどの距離を残しているのかわからないままに、
行くか戻るかの思案をするのだが、これからまた1時間かけて戻るより
はと先へ進むと決めたものの、冬の夕暮れは早く陽が落ちると辺りはす
ぐに闇に包まれてしまう。



 旧道に人家は乏しく漏れる明かりもなく、街灯も少ない。
途中所々で並走する国道181号線に出れば走行する車のライトが道を照
らしてくれるものの、行き過ぎてしまえば暗闇が戻ってくる。
心細さが募ってくるが目指す坪井の町並みは、一向に見えてはこない。



 結局その日は暗闇の中に「坪井宿」と書かれた宿場入口の看板を見つけ、
静まり返る旧出雲街道美作7宿の一つ坪井宿を通り抜けただけで、そのま
ま坪井の駅まで歩いた。
僅かばかりの灯りに浮かび上がる無人駅で、唯一人津山行の電車を待った。
まだ1時間近くもあるのに、周りには食事のできるところが何もない(続)



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追分の道標 (JR乗り潰し・姫新線)

2018-02-23 | Weblog


 美作追分の駅から旧街道らしき道を10分ほど歩くと国道181号線に出る。
道路脇の緑地帯の中に大小二基の道標が建っていて、近くには「かしく茶
屋跡」の碑もある。
駅名の由来にもなっている追分の道標(真庭市指定文化財)だ。 



 大きなほうは六角柱で、それぞれの面に「東 木山宮」「能勢妙見」
「伊勢大神宮」「讃州金毘羅」「伯州大仙」等と書かれているが、四角
柱の小さな方は元禄年間に建てられたものらしく、刻まれた文字の判読
は既にできなくなっていた。



 「木山宮」とは美作の国南三里の惣社として尊崇されていた神仏習合
の寺木山寺のことであろう。
この地の東方落合町郊外の標高430mの山の頂に鎮座している。
「能勢妙見」は大阪の能勢妙見山のことらしく「伊勢大神宮」はあの三
重県のお伊勢さん、「讃州金毘羅」は四国琴平の金毘羅さんである。



 「伯州大仙」とは伯耆の国の秀峰・大山のことで、ここには中腹に
大山寺が有る。近くに「大山みち」と書かれた木標も建てられていて、
その指す先を見るといきなりの急坂が山に向って延びている。
大山はここから拾七里とある。
これらを見れば昔の街道が信仰と深く結びついていたことが良く解る。
しかし遥かかなたの社寺への道標で、昔はこんなものでも役立ってい
たかと思うと、驚きでもある。



 車の往来の激しい国道を渡り、その先の旧出雲街道に入り、旧道を
少し歩いて見る。そこは旧道らしい雰囲気の良い道で、途中には「札
場跡」や「氏神様」や旧街道を示す案内柱が立てられている。
地元の自治会が整備をしているもののようだ。(続)





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美作追分駅(JR乗り潰し・姫新線)

2018-02-21 | Weblog


 特別に「何を」と言うわけでもなかったが、駅名に引かれ降りてみた。
ここは姫新線の美作追分駅、「追分」と言う言葉の響きに何となく郷愁
を刺激されてのことだ。



 一面一線の長い単式ホームを持つ駅に到着したものの乗客はなく、
降り立ったのはたったの一人でホームは閑散としている。
慌ただしく次の駅を目指して電車が出て行くと、周囲には物音もなく、
静まり返る中で、時折鳥の鳴き声だけが聞こえてくる。



 ガランとした構内を抜けると、広場の先、道路の向こう正面に小高い
山が有り「河内村立 追分公園」の石碑が建っている。
村立と言うから現在の真庭市になる以前に整備された公園だと知れる。
ここから見える山肌にはどうやらツツジが植えられているいるようなの
でその名所らしい。



 振り返れば駅舎は大きな三角屋根を持つ中中に堂々とした建物で、左側
には「キリタローの館」と名付けられたメルヘンチックな可愛らしい塔の
ある建物が併設されている。



 後で知ったのだが、この建物は平成8年に建て替えられ、その折地域
の活性化施設として設けられたもので、ここでは折に触れイベントが行
われると言う。このキリタローと言うのは、この地が県下でも有数な濃
霧地帯であることから、霧をモチーフにしたキャラクターらしい。
あの霧の摩周湖には兄弟もいるそうだ。



 今晩の宿を取った津山に戻る電車までは1時間半ほどあるので、町を
少し歩いてみる。と言っても駅の周りには何もなく、余り広くもない道
を歩いて街道の追分を目指すことにした。(続)



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津山神代梅の里公園(JR乗り潰し・姫新線)

2018-02-19 | Weblog
 美作千代駅の開業はこの路線の中では意外と古く、大正12年のこと
である。
単式ホーム1面1線の無人駅ではあるが、ここには雰囲気の良い木造瓦
葺板張り構造の駅舎が見事に残されている。



 途中下車をしてゆっくりと眺めてみたい駅舎の風情だが、残念なが
ら時間の余裕がない。
この辺りでは、時間帯によっては1時間に1本程度は確保されているが、
凡そ2時間に1本程度が実情だから、うっかり降りるわけにはいかない。



 公共交通機関の便が無いので、この駅が最寄り駅と言う事でもないが、
駅の南方3.5Kmほどのところに平成7年3月に開園した「津山市神代梅の
里公園」が有る。
丘陵地に造られた梅園の広さは、凡そ4ヘクタールと言い、園内には南
高、鶯宿、鹿児島紅梅、八重寒梅、寒紅しだれ梅、甲州小梅等紅白合わ
せて14品種の梅が植えられている。
その総数はおよそ2000本と言われていて、これは中国地方では最大級の
規模を誇っている。
開花は早いものだと正月頃から咲き始め、3月に入ればピークを迎え季節
により変動はあるが4月の初めころまで楽しめると言う。





 梅の木は山頂へと続く遊歩道に沿って植えられている。
開花の時期を迎えれば、梅まつりや、梅のタネ飛ばし大会などが開催さ
れると言い、その頃になれば甘い梅の香りの漂う、紅梅白梅のトンネル
道が出来上がり、訪れる人々を魅了する。
標高200メートルほどの頂上展望台からは、遥か遠くに中国山地の山々を
望むことも出来る。





 梅園近くには梅の加工施設もあり、公園内で収穫された梅の実をジャム
や羊羹に加工し、それらは公園入り口近くの直売所で売られている。(続)



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児島三郎高徳(JR乗り潰し・姫新線)

2018-02-16 | Weblog
 児島三郎高徳は備前の国児島郡林村に生まれ、鎌倉時代末期から
南北朝時代にかけて活躍したとされる人物であるが、「太平記」以
外にはその名が認められないとの理由から、実在性を否定する学説
もあり、謎を秘めた人物である。


(五流尊瀧院)

 一説には天皇のお俊胤であるとか、この地の豪族の三男として誕生し
たとか、またその出自は山伏とも言われ、倉敷市林に所在する修験道の
総本山・五流尊瀧院の門前には「生誕地」の碑が立てられている。


(船坂峠)

 高徳と言えば、凡そ700年前元弘の乱に敗れ、鎌倉幕府によって隠岐
の島に流される後醍醐天皇を奪還せんとし、備前の船坂峠に一族郎党を
引き連れ200名あまりの兵を挙げた人物として知られている。
山陽本線の船坂トンネル上の旧道には、顕彰の石碑が建てられている。


 高徳は「義を見てせざるは勇無き」と大軍を起こし、名を子孫に残そ
うとした。この地で天皇を奪還せんと一行を待つも、予期に反して道筋
を読み間違え、慌てて播磨と美作の国境の杉坂峠に駆け付けるが、その
時すでに遅く一行は美作街道から院庄に入り、作戦は失敗する。



 諦めきれない高徳はせめて志だけでも天皇の耳に入れたいと、夜に
なって一人ご在所に忍び込み、庭の桜の木にあの有名な10字の詩を書
き残したのである。



「天勾践を空しくするなかれ、時に范蠡(ハンレイ)の無きにしも非ず」



 その忠義心を讃えんと創建されたのがここ作楽神社で、境内には100本
余りのソメイヨシノが植えられ、今では桜の名所としても知られている。(続)
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院庄・作楽神社(JR乗り潰し・姫新線)

2018-02-14 | Weblog
 津山を出た姫新線の電車は、市街地を抜け岡山に向かう津山線と
別れる。やがて吉井川の橋梁を渡り、一旦遠ざかったその本流が車
窓の左に再び近づいてくると院庄である。
ここは単式ホーム1面一線の一日の乗客数が僅か数十人にも満たな
い小さな無人駅である。
駅舎前には通勤通学客のものか、自転車が無造作に置かれている。





 駅近くの町中を国道179号線が通り、その北側には中国自動車道が東西
に貫抜き、そのインターチェンジが駅から800mほど離れたところにある。
津山からも近く、国道沿いには大型のショッピングセンターや、スーパー
などが立地していて、津山のベッドタウン的な雰囲気も感じられる町では
あるが、鉄道の利用者が少ないのは意外である。
ここは完全な車中心の町のようだ。



 院庄と言えば鎌倉時代以降に、美作の国の守護館(院庄館)が置か
れた地として知られていて、この地に来ればやはりその旧地に立つ作
楽神社が思い浮かぶ。
その神社は駅から1.5㎞ほど離れた田畑の中に静かに佇んでいる。



 神社は元々院庄館の有った場所に立てられているため、神域全体が
国の史跡に指定されている。この神社の歴史は浅く、明治に入り時の
政府から許可を得た津山藩主松平公が社殿を建立し、神社の創建と成
したのが明治2年のことである。



 院庄館は鎌倉時代、隠岐の島に流される後醍醐天皇の宿営地となり、
その天皇を奪還せんとした忠臣児島高徳の故事からこの二人が祭神と
して祀られている。(続)





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津山のホルモンうどん (JR乗り潰し・姫新線)

2018-02-12 | Weblog
 沿線の津山は、小京都と言われる観光地だ。
桜の名所として知られる「津山城址・鶴山公園」を始め、藩主の別邸
「衆楽園」や、城下町の風情を色濃く残す「町並み保存地区」が、城
の東西に展開している。



 城下の東界隈は商人や町屋を、又西界隈は武家屋敷や寺町を中心と
して、それぞれ異なった雰囲気が楽しめる町歩きが旅人を待っている。
そんな津山に有って、今売出し中なのが「ホルモンうどん」である。



 元々この地は、古くから牛馬の市が開かれていて、播磨、因幡、備前
などへの陸路や、吉井川の舟運などが発達していたこともあり、流通の
拠点となっていた。そんな背景が有って、ここでは質の良い食肉が入手
でき、肉食が禁止されていた江戸時代でも、ここでは滋養強壮のための
「養生喰い」が認められていたらしい。



 近年、全国各地では色々なアイテムで町おこしが行われるようになり、
ここ津山でも数十年も前から食べられていた「ホルモンうどん」がご当
地B級グルメとして脚光を浴びるようになってきた。



 もともと「捨てられもの」=「放るもん」=「ホルモン」と言うこと
らしく、鮮度が悪ければ捨てるより手が無かった代物が、グルメの主役
の座を射止めたのは、素早い加工処理技術が当地には有ったからだと言
われている。



 駅の観光案内所には「津山ホルモンうどんマップ」も用意されてい
るので、それを手に店主の薀蓄に耳を傾けながら、お好みの味付けの
店を見つけるべく、食べ比べ歩きをしてみるのも良いだろう。(続)





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福力荒神社大祭 (JR乗り潰し・姫新線)

2018-02-09 | Weblog
 単式ホーム一面一線、駅らしい建屋も何もない、小さな、小さな
無人駅・美作大崎のホームが、この日ばかりは多くの善男善女で溢
れ返り、たった一両でやってくるジーゼルカーが満員になる。
そのため、当日は臨時電車が出るほどだ。
毎年旧正月の1日から3日にかけて開かれるのが、津山市福力にある
福力荒神社の大祭で、その最寄り駅となるのがここ美作大崎だ。



 普段は何もない静かな里のその様相が、祭りの日には一変する。
駅前から続く余り広くもない参道の両側には、祭り縁日には欠かせない
露店がぎっしりと立ち並び、訪れる人々を、マムシ除けと安産にご利益
が有ると言う御本殿に導いていく。





 たこ焼きやイカ焼き、たい焼きなどの定番から、乾物、海産加工品、
植木や草花、刃物類から草刈り機や農機具、果てはマムシ除けの砂か
ら墓石まであらゆる露店が立ち並び、その数200軒以上、西日本一とも
言われるほどの露店が参詣の人々を楽しませてくれる。
中にはお参りよりも、この露店が目当てと言う人もいるらしい。



 この三日間の大祭に訪れる人はその年の天候状態(冬は雨雪の多い
寒い土地柄)にもよるらしいが、10万人以上と言う。
ご当地津山の人口がおよそ10万と言うから、それを上回る人々がこの
三日間に県の内外から訪れることに成る。



 今年も2月16日~18日の三日間の開催が予定されている。 
当日は地元の小学生が巫女として神社に詰め、校庭も臨時の駐車場と
なることなどから、この三日間は休校になると言い、地元にとっても、
町を挙げての一大イベントであるようだ。(続)





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金太郎 (JR乗り潰し・姫新線)

2018-02-07 | Weblog
 「まさかり 担いで 金太郎~ 熊にまたがり お馬のけいこ~♪」

 童謡でよく知られた、金太郎である。
おかっぱ頭で丸金マークの入った腹掛をし、マサカリを担いで熊にまたがる
のがお馴染みの姿だ。
旧出雲街道・勝間田宿の一角にある小さな公園には、そんな像が建っている。





 説明板によると、駿河の国で生まれ金太郎は、幼いころから気は優しくて
力持ちで、21歳になるころには源頼光に仕え名を坂田金時と改めた。
数々の手柄を立て、その後頼光の四天王と呼ばれるほどとなり、九州筑紫の
征伐に向かうが、その途中厳しい寒さと大雪に阻まれ難渋を極める中、重い
熱病にかかり55歳であえなく最後を遂げてしまった。
それがここ勝間田の地であり、彼を祀ったのが来栖神社である。





 そんな公園を中心に延びる街道の両側には小川が掘られ、近くを流れる滝川
から引いた水が流れていた。今では水路として整備されているので、その分道
幅が広くなっているが、当時の小川はその幅も今よりは広く、旅人や住民の生
活用水として利用されていたのであろう。



 公園の近くには、明治45年に建てられた勝田郡役所が残されている。
濃い緑色のしゃれたとんがり屋根の建物で、内部にはかつてこの地にあった
本陣の古材・肥松が再利用されていると言う。この場所は宿場町の真ん中に
位置し、数々の変遷を経て昭和に入ると県の地方事務所となった。



 この地には警察署も設けられていたようで、それらと共に常にこの地方の
政治・経済の中心として役割を果たしてきた建物は、今では郷土美術館とし
て町のシンボルとなっている。(続)



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