簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

備前の国の一宮(JR乗り潰し・桃太郎線)

2016-07-29 | Weblog
 「Windows10」騒動で中断しましたが、再び吉備線(桃太郎線)の旅が始まります。



 左手に「吉備の中山」が近付き、「吉備津彦神社」の鳥居が見えて来ると備前一
宮だ。改札脇のホームの端に、何やら赤茶けた長方形の石の塊が置かれている。
これは「吉備の中山」の東麓にある、「石船塚古墳」で発掘された石棺の蓋で、現
地には家形の石棺が有り、これは蓋の片側半分である。
凡そ1500年前のものらしい。
こんなものが無造作に駅のホームに置かれていることが、いかにも吉備路らしい。



 駅を出て旧道を右に進み今来た桃太郎線の踏切を渡ると、その正面が四道将
軍の一人吉備津彦を祀る「吉備津彦神社」である。
備前の国一宮として信仰を集めるここは、「吉備の中山」の東麓に位置している。



 参道正面に石造りの大鳥居が聳え、その足元には備前焼の狛犬が控えている。
高さ1.4mの堂々とした狛犬は、幕末から明治にかけて作られたものらしく、備前焼
としては最大級のものだ。近年痛みが激しかったものを、備前焼作家(備前市伊部
在住)が修復を試みたと話題になった。



 両側に神池が広がる参道を進むと随身門があり、それを潜ると巨大な灯籠が目
を引き付ける。安政年間地元有志らが発起、寄進を募り奉納された石造灯篭で、
六段造り高さは11m、笠石は畳8畳分の広さが有り日本一と言われている。



 正面の社殿は、大屋根を備えたどっしりとした構えで流麗な美しさを見せている。
江戸時代に時の藩主池田綱政公により再建されたもので、「三間社流造り」と言わ
れ県の重要文化財に指定されている。



 境内にある「子安神社」は、縁結び子授けの神様として特に若い女性たちの信仰
を集めていると言う。(続)






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更新しない選択 Windows 10

2016-07-27 | Weblog
 結局2時間ほど経過して、「Windows 8.1」のノートパソコンが、「Windows10」
と言う最新のOSに自動更新された。
これを使うか、元に戻すかの決断は、今この時本人にかけられている。
が、既にデスクトップパソコンを更新して、いろいろな不具合にあってきた身には、
試しでも使おうと言う気は毛頭ない。



 幸か不幸か、「Windows10」にはアップグレード後、31日以内なら簡単な操作での
ダウングレードが可能な復元機能を備えている。
したがって試しに1か月近く使ってからの判断で良いのだが、一旦使ってしまうとや
はり多少の問題が有るらしいので、ここは使う意思がないのならすぐに元に戻す方
がよさそうで、このほうが操作も簡単である。



 ここでは、新しい「Windows10」の使用許諾の画面で、利用規約に「同意しない」を
選択すればいい。
そうすれば使用後の「設定」「更新とセキュリティ」「回復」と進める復元手順と同じよ
うに元のOSに戻すことが出来る。

 結局半日を無駄に使い、望んでもいない自動更新の騒動は終息した。
今のところノートパソコンに不具合は見当たらないので、どうやら完全復元が出来
たようでやれやれである。



 6月28日、米マイクロソフトは、「更新しない」選択肢を画面に明示するよう改善す
ると発表した。「勝手に更新する」「拒否の方法がわかりにくい」との批判が、日米の
利用者から相次いだことを踏まえてだと言う。当然の処置である。
こんな、敢えて解り難くして、無視すれば承諾したとみなすやり方が多くの人々から
指示を受けるとは到底思えない。



 「Windows 7」は、今でもそのシェアは50%近くを占める人気のOSだ。
その後継の「Windows 8/8.1」もそれなりの地位を築いている。
それをあえて新しいOSに早く切り替えたい社内的な事情があるのであろうが、こん
なだますようなやり方は決してユーザーから支持されるものではない。



 それでも多くの人々が飛びついた「Windows10」への無償アップグレード協奏曲は、
明後日には終わろうとしている。(完)


(写真:USJ 本文とは無関係)

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元に戻す Windows 10

2016-07-25 | Weblog
 久しぶりに使おうとしたノートパソコンが、突然勝手に「Windows 10」へ自動更新
を始めた。一瞬何が始まったのか訳が分からない。
画面が切り替わり、ファイルのアップロード中とのメッセージが表示されている。



 「おい!おい!」
マウスで、キーボードで、何とか処理を止めようとするのだが全く受け付けない。
ネットのケーブルを抜いてみようか、電源を落としてみようかなどと考えてはみる
ものの、決断する度胸もないまま手を拱いて刻々と移り変わる画面を見つめるし
か術がない。



 マイクロソフトは5月の中頃から、最新OSの利用者を対象に更新日を通知し、所
定の手続きを取らない利用者は承諾したとみなし更新する方法を取っていたのだ。
ノートパソコンのOSが最新の「Windows 8.1」だから、この網にかかったと言うわけだ。



 30分経っても、1時間が過ぎても処理はまだ終わらない。
こうなると自動更新は途中で引き返すことも出来ず、もう行き付くとこまで(Windows
10への更新完了)行くより仕方がない。



 しかし今の世の中便利なものである。
何もできない時間を利用して、手元のスマホの検索画面で、「Windows10」「元に戻
す」などとキーワードを入力し求めてみると、「戻す方法」「戻す手順」「戻すワザ」な
ど出るわ出るわ、情報が溢れている。
多くは、戻すことは可能だが、場合により以前のソフトやファイルによっては壊れる
可能性がゼロではないと説いている。



 要するに勝手に更新され、その後元に戻しても、完全復元は保証されないと言う
ことだ。
こんな理不尽が有っても良いのか・・と睨み付ける画面では、相変わらず無機質な
情報を出しなから刻々と悪魔が支配を固めている。(続)


(写真:USJ 本文とは無関係)

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自動更新 Windows 10

2016-07-22 | Weblog
 それは突然やって来た。
いつも使っているデスクトップのパソコンが修理で使えなくて、普段はまず使うことも
ないノートパソコンを引っ張り出し、メールのチェックを始めたその矢先である。



 兆候はそれ以前からあったようだ。
その時は完全にパニクッて状況はよく覚えていないが、立ち上がった画面には「○
分後にWindows 10へ自動更新します」とのメッセージウインドウが表示されていた
ように思う。



 更新する気もないので、ウインドウ中のリストを開け「更新しない」を選ぼうとまで
はしたのだが、そのドロップダウンリストには、10分後、30分後、1時間後・・・等が有
るだけで「しない」と言う選択肢は用意されてはいなかった。



 この時点でメッセージ内容を熟読し、キャンセルの手続きを取っておけばよかった
のだが、面倒でも有り、放っておけばいいだろうと、軽い気持ちでウインドウの右上
隅の閉じる釦(×釦)をクリックしたがこれが良くなかった。
この釦(×釦)の操作はキャンセルとはみなさず、承諾の意思表示としてとらえられ、
自動更新を始めたのだ。



 よもや天下の大マイクロソフトが、いくら善意の無償とは言え、こんな詐欺まがい
の方法で勝手に更新を始めるようなソフトを送りつけてくるとは夢にも思ってはいな
いだけに、正直驚き以上にそのあくどいやり方に怒りさえ沸いてきた。



 身近でそんなことがあった二三日後、新聞の社会面にこんな記事が出た。
『ウインドウズ10 自動更新注意 消費者庁呼びかけ』
記事によると「勝手に更新されて困っているとの相談が各地の消費生活センター
などに寄せられている」のを受けての呼びかけであると伝えていた。

 同じ目にあわされたのは、自分だけではなかったのだ。
画面では刻々と更新作業が続けられている。さぁどうしたものか・・・。(続)


(写真:USJ 本文とは無関係)

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トラブル続き Windows 10

2016-07-20 | Weblog
 Webブラウザや、メールソフトの立ちあがりは依然として遅い。
DVDドライブは使えない、そこに持ってきてマウスのトラブルである。



 こんなことから、「Windows 10」については懐疑的になり、アップグレードはしたも
ののこのまま使い続けていいものか、と思うようになって来た。



 実はこの時ならまだ以前の「Windows 7」に戻すことは簡単に出来たのだ。
「Windows10」にはアップグレード後、31日以内なら簡単な操作でのダウングレード
(元のバージョンに戻すこと)可能な復元機能を備えているのだそうだ。
しかし一旦使いはじめ、新規にソフトやファイルを加え、デスククリーンアップなどを
した後だと復元は極めて難しいのだとか。



 優柔不断にも困ったものだ。
色々あっても新しいOSは捨てがたく、かと言ってストレス続きにも耐えがたい。
結局OSはそのままで新機能は使わないことを決断し、今までの7時代のデスクトッ
プ画面にWebブラウザもインターネットエクスフローラに、メールもOutlookに戻した。



 ところがそれから何日も経ってはいないある日、今度は電源を入れると、アクセス
ランプが点灯し立ち上げようとするのに、HDランプは二三回赤く点滅するだけで、
その後何ら反応せず立ち上がってくれない。

 ころトラブルが「Windows 10」に起因するとの確証はない。
たまたまかもしれないが、アップグレード後であることは確かである。
結局これも電気店に持ち込み修理をお願いすることとなった。



 修理に10日間程と言われ、この間パソコンなしの生活も考えられず、普段はほと
んど使うこともない「Windows 8.1」搭載のノートパソコンを引っ張り出し、使い始めた
その時、新たな事件が起きた。(続)


(写真:USJ 本文とは無関係)

   

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マウスが消えた Windows 10

2016-07-18 | Weblog
 新しいものに対しては何でも興味深いし、物珍しく使ってみれば面白い。
無償でアップグレードした「Windows 10」も使いこなせたら魅力的なものだろう。



 しかしすべてがバラ色・ハッピーでもなかった。
今まで何ら問題なく仕えていたDVDドライブを全く認識しないことは大問題である。
しかし新OSには元々DVD再生機能が付属されていないので、これなんかはトラブル
と言うよりは当たり前のことらしい。



 対応としては純正のDVDプレーヤーアプリはウインドウズストアから有料でダウン
ロードするのが手っ取り早いようだが、余分な金はかけたくはない。
目下のところ何とかタダで復旧したいと、情報収集の毎日である。



 また更新当初はパソコン本体のハード的な問題でもあったのか、Webブラウザや
メールソフトの立ち上げが半端じゃないほどに遅かった。
これらは現在全て解消されているので、やっぱりシステムのせいと思わざるを得ない。



 こんなそんなで使い始め、使ってみようとその気になり始めた頃、まだ一週間も
経っていなかったと思う。
いつものように立ち上げると、画面に外付けマウスのポインターが出てこない。
キーボードの組み合わせだけで操作ができる技量が有れば大した問題ではない
だろうが、マウスでしか操作が出来ないものにとっては一大事だ。



 あれこれやってみるが、結局どうにも成らず出張修理をお願いした。
「テン結構多いみたいですよ、トラブル。戻したいと言われるお客さんもいるんです」
一万円を手にしながら専門の修理業者は、こう言い残し帰って行ったが、事態はこれ
で終わりでは無かった。(続)


(写真:USJ 本文とは無関係)


   

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新しい機能 Windows 10

2016-07-15 | Weblog
 マイクロソフトの最新OS「Windows 10」へのアップグレードは順調に終わった。
2時間もすると初めて見る眩しいような画面が立ち上がった。



 そこにはスタートメニューがあり、アプリの起動、任意のフォルダなどへのアクセス
ができる「タイル」と呼ばれるショートカットが幾つも貼り付いている。
これら「タイル」はアプリが対応していれば、自動的に新着情報に更新される機能を
持っているから、その表示が刻々と変わり眺めているだけでも楽しい。



 またいつも使うアプリやフォルダなどは、任意に画面の下部に「ピン留め」すること
も出来るので、一発起動が出来なかなかに便利はいい。

 「フォト」アプリの「タイル」は、ピクチャフォルダに保存した写真をスライドショーとし
て表示するように初期設定されていると言う。
道理でどこかで見た写真が画面に出て来ると思ったものだ。



 Webブラウザも全く新しく開発されたものらしく、Webページに直接文字を書き込み、
描画することが出来たり、読みやすいレイアウトに変更できたりすると言う。



 中でも一番ありがたいのは仮想デスクトップ機能である。
これは例えば、ワードで文書の作成をしながら、エクセルを開き、更に参考になりそ
うなブラウザを幾つも立ち上げるなど、これまでなら複数のプログラムを一つの画面
上に重ねて表示していたが、新機能はモニター画面が恰も複数台あるように使える。
・・・らしいが、残念ながら老いた脳ではうまく使いこなせない。



 画面の左下隅にはいつも「Cortanaに何か聞いてみてください」と表示される。
コルタナと言う音声アシスト機能らしいが良く解らないしまだ使ったことは無い。

 このように「Windows 10」は、セキュリティがより強化され、新しい機能も満載で使
いこなすことが出来れば魅力的なOSなのかも知れない。
ところが・・・。(続)


(写真:USJ 本文とは無関係)

   

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無償アップグレード Windows 10

2016-07-13 | Weblog
 パソコンの発売から始まる「メインストリームサポート」、それに続き行われる「延
長サポート」期間が「Windows XP」は既に終わり、「Windows Vista」は残り1年ほど
に迫っている。
また現在シェアが50%近くを占める人気のOS「Windows 7」も2020年の1月14日ま
でと今のところは決められている。



 こんな事からマイクロソフトは最新の「Windows 10」へのアップグレードを進めようと、
昨年の7月29日から一年間の無償更新を提供している。
ただし対象は主に「Windows 7」か、その後継の「Windows 8/8.1」で「Windows Vista」
は有償でしかできないのだと言う。



 これを受け、多くの人々が無償の恩恵に飛びつき、それを享受している。
また同時に更新を済ませた人などからは、不具合も結構発生しているとのことで、
ネット上を賑わせてもいる。



 そんなわけで当初は様子見を決め込んでいたものの、今年の春先頃には、初期
不良もそろそろ解消されたのではと思い、アップグレードを考え始めていた。
さもしい性格には困ったもので、「タダ」と聞くとどうしても黙ってはおれず、心が動か
されてしまったのだ。



 「Windows 7」で、なんのストレスもなく快適に働いてくれるデスクトップパソコンで
あるが、あえて思い切ってアップグレードに踏み切ったのだ。
更新しておけば、そのサポート期間も延長されるからと言うそれだけの理由である。



 全てが一瞬にして無になった以前の苦い経験を踏まえ更新前にすべてのデータ
を外付けのHDにバックアップとして取り込んで後の作業である。

 とはいえ、更新自体は非常に簡単で、更新する意思表示さえしてしまえば、全て
が自動的に行われ、こちらの手を煩わせることは何も無い。(続)


(写真:USJ 本文とは無関係)


   

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OSのサポート Windows 10

2016-07-11 | Weblog
 Windows Vista」の「延長サポート期間」が、残り一年ほどになったと言うニュース
に触れた。
幸い現在日常的に使用しているパソコンは、Vistaのもう一世代後の「Windows 7」
であるが、実はこれも「メインストリームサポート」と言われる期間は過ぎ、2020年の
1月14日までとされる「延長サポート期間」に入っているのだ。



 「メインストリームサポート」とは、マイクロソフトがOS(コンピュータの基本ソフト)に
対して行うサポートで、セキュリティ情報や各種機能・ソフトの更新を行うものだ。
そのサポート期間が終了するとセキュリティサーポートのみ受けられる「延長サポー
ト」期間に入り、それが終われば全ての無償サポートは打切られる事になっている。



 これ以前に自宅で使っていたパソコンは「Windows XP」で、そのサポートは2014年
4月9日で終了しているので今ではネットからは外している。



 このようにサポートが打ち切られると、OSに対するセキュリティは無いも同然で、
バグが見つかっても修正されず、ネット上に脆弱性を曝け出すことになる。
この事は自分のパソコンが、悪意のあるウイルスにいつ攻められてもおかしくない
と言うことだ。



 マイクロソフトは、製品発売から最低5年間は「メインストリームサポート」を行い、
その後は「延長サポート」としそれも最低5年間と決めているから、最悪新製品の
発売から10年もするとサポートは受けられないことになる。



 今マイクロソフトは新しいOS「Windows 10」を発表し、その普及に努めている。
旧製品のサポート期間が終了するまでに新しいOSにアップグレードをと言うのが
マイクロソフトの言い分で、その無償期間は2016年の7月29日までである。(続)


(写真:USJ 本文とは無関係)

   

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吉備の中山(JR乗り潰し・桃太郎線)

2016-07-08 | Weblog


 桃太郎線の列車が備前三門、大安寺と停車を重ね、やがて田畑の広がる郊外
に出ると、行く手正面左手に小高い山が見えて来る。
それは、中央の大和政権にも劣らない勢力を有していた古代吉備の国の中心に
位置する象徴的な山で、「吉備の中山」(標高175m)と呼ばれている。





 麓からは遊歩道も有り、車でも気軽に山頂付近まで行かれる山である。
山中のその南の峰には、全長120mの前方後円墳・中山茶臼山古墳がある。
四道将軍の一人として大和政権から派遣され、吉備の国を治めたとされる吉備津
彦の陵墓とされ宮内庁が管理している。



 「真金(まがね)吹く 吉備の中山 帯にせる 細谷川の 音のさやけさ」
古今和歌集(詠み人知らず)に詠われるように、吉備の国では古くから山間の地で
は鉄が生産され、それがこの国の礎となっていた。



 そんな吉備の国の力を畏れた大和政権はこの地を、備前・備中・備後、美作に分
割した。これにより太古より神体山・神奈備山(かむなびやま)として崇められてきた
シンボル的なこの山に、備前と備中の国境が引かれてしまった。
古代の人々の落胆、屈辱感は如何ばかりで有ったのか・・・想像に余りある。



 しかしこの「吉備の中山」が重要な地であることに変わりなない両国は、国にとっ
て最も大切な神社の一宮をその麓に置いた。
それが「吉備津神社」と「吉備津彦神社」である。
元々吉備の国の一宮とされた「吉備津神社」が備中の一宮に、「吉備津彦神社」が
備前の一宮として置かれることに成るが、両社の間は2キロと離れていない。(中断)


   

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