琵琶湖の面積は674㎢で、所在する滋賀県の面積の凡そ六分の一を有
し、広さは日本最大を誇っている、と同時に貯水量も日本最大だ。
これらの水の多くは、野洲川、姉川、安曇川、愛知川など直接琵琶
湖に流入する117本の一級河川を初め、流入総数凡そ450本と言われる
川によってもたらされている。
一方、琵琶湖から流出する川は2本有るが、自然流出は、瀬田川ただ
一本である。因みにもう一本は「琵琶湖疎水」で、これは湖水を京都府
に流すため明治時代に作られた人口の水路(疎水)である。
大津市で取水され、京都府内を流れ、伏見で宇治川に返されている。
農・工業用水や水力発電、水運等として日本の近代化に大いに貢献した。
瀬田川は途中、京都府との県境付近で宇治川と名を変える。
京都の大山崎・天王山の辺りでは木津川、桂川と合流し、淀川となって
大阪湾に注いでいる。
淀川の流域面積は8,240㎢と言われ、滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良お
よび三重の2府4県にまたがっていて、京阪神1,400万人の極めて重要な
水源となっている。
嘗て瀬田川に架かる橋は、「勢多の唐橋」だけで有った。
今では、JR琵琶湖線の鉄橋を初め、国道1号線の瀬田川大橋、東海道
新幹線橋梁、名神高速道瀬田川橋や、瀬田川共同橋と言う名の水道橋等、
琵琶湖との境付近には多くの橋が架けられ、今でも京都に入る交通の要
衝である。
その昔唐橋の架かるこの場所が、琵琶湖と瀬田川の境とされていたが、
今では、JR琵琶湖線の鉄橋から少し琵琶湖側に寄った場所に「河川管理
境界」の看板が立っているらしい。
そこが境と言われているので、その場所を一度この目で見てみたい。(続)
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