簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

室蘭本線の凋落(JR乗り潰しの旅)

2014-08-29 | Weblog


 苫小牧の朝は、冷たくて肌寒く、煙るように霧雨が降っていた。
ここはスケートの町らしく、ホテルの近くにも大きなアリーナが有った。
聞けば市内には公営が4か所、民間1か所のスケート施設が有ると言う。



 苫小牧の駅のホームで、掃除中の男性と目があった。
「寒いですね」と言うと、「今年は少しあったかい方だ」「冬は、雪は少ないが、風の
強さと寒さは半端じゃない」と言っていた。



 霧雨に霞む製紙工場の大きな煙突を見ながら、8時半過ぎの室蘭本線で岩見沢
に向かう。室蘭本線は、長万部から東室蘭、苫小牧を経て岩見沢に至る218Kmの
路線で、函館と札幌を結ぶ幹線である。



 が、苫小牧から岩見沢の間は、幹線の座を千歳線に譲り、凡そ2時間に1本程度
のローカル線に凋落している。
 かつては夕張や角田など沿線の産炭地から、室蘭や苫小牧の港に石炭を運ぶ
花形路線であったらしいが、その面影は今どこにも感じることは出来ない。





 沿線に際立った特別な景観が有るわけでもなく、広大な原野や、整備された農地
にカラフルなサイロを持った農家が点在する北海道らしい風景が淡々と車窓を流れ
ていく。



 途中、栗山、栗丘、栗沢と栗の字の付く駅が三つも続く。
車窓から見る限り栗の木が多いようには見えないが、その昔この辺り一面は、栗の
大木に覆われていて、室蘭本線の建設工事では、その栗の木は枕木として大量に
切り出されたと言う。
そんなことからこの辺りには栗の字の付く地名が多いのだとか。
余談だが、プロ野球・日本ハムの栗山監督は、同名のよしみで栗山に住居を構え
ていると聞いた。(続)



  写真満載 ホームページの表紙写真
「旧出雲街道 のれんの町・中国勝山の街並み」
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開発進む沿線(JR乗り潰しの旅)

2014-08-27 | Weblog
 今日はこの後、快速で札幌を経て千歳線で、新千歳空港に立ち寄り、そこから
苫小牧まで行く。駅前の宿には、夜8時ころのチェックインを予定している。



 小樽から札幌の間は、快速なら30分余り、普通列車でも1時間とかからない。
さすが人気の観光地・小樽と、北海道第一の都市・札幌を結ぶ幹線らしく、特急が
走り、普通列車や快速が頻発する。



 特に平成4年に開業した新千歳空港へは、凡そ1時間に2本程度の快速エアポー
トが疾走している。札幌始発の快速も同程度出ているので、札幌から先千歳線を
行く快速は、1時間に4本も走り、列車の運転密度が高い。



 「幾駅ものあいだ、駅とその官舎らしい建物のほかに、村らしいものもなく、農家
も見えない。何とした荒涼とした風景であろう。」
終戦直後、この線に乗った作家の伊藤整が見た沿線風景で有るが、今日では、
札幌近郊は高層ビルやマンションが建ち並ぶ大都会に変貌し、沿線の北広島や
千歳にも賑やかな町並みが広がっている。



 千歳線は函館本線の白石から、室蘭本線の沼ノ端を結ぶ56.6Kmの路線であるが、
今や室蘭本線に代わって道内を代表する花形路線としての地位を確立している。



 新千歳空港ですぐに折り返し、南千歳から特急で苫小牧に向かう。
沿線が開発され、開けたとは言え、車窓には「ウトナイ湖」や勇払原野の大自然が
待ち構えているのだが、残念ながら日が暮れてしまった。(続)




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小樽の町(JR乗り潰しの旅)

2014-08-25 | Weblog
 小樽の駅で千歳空港行の快速に乗り換え、次の南小樽で下車、2時間ほどしか
余裕はないが、小樽の町歩きを少し楽しんでみた。
 観光には、散策バス(1乗車210円)で「市内線バス一日券(750円)」を使う手も有
るが、大した距離でもないので南小樽から小樽に向けて歩きながら巡ることにした。



 駅から7分ほど歩くとメルヘン交差点に出る。
煉瓦造り石造り屋根にドームを乗せた洒落た建物など、多彩な建物が立ち並び、
観光の中心地らしく、大勢の客で賑わっている。





 その中心にあるオルゴール堂では、十数年以上も前の家族旅行の折、カラフルで
煌びやかなオルゴールに魅せられた子供たちに、お土産を強請られた記憶が甦っ
てきた。
 交差点に建つ蒸気時計も当時のままのようだが、周辺は随分とお店も増え、モダ
ンな感じで、賑わいも増しているようだ。



 店先での試食に誘われて店内を覗き、有名なガラス店などを冷やかして歩いてい
ると、時間がいくらあっても足りそうもないほどに多くの魅力的なお店が軒を連ねて
いる。寿司屋通りや花園歓楽街、北運河辺りまで足を延ばしたいところだが、時間
の余裕がなくなった。



 途中「全国コロッケコンクール金賞受賞」の看板を見つけた。コロッケには目がな
く、その金賞コロッケを齧りながら足早にこの地区のハイライト、運河越しの倉庫群
を見て、運河プラザに立ち寄り、手宮線の跡地を横切り小樽の駅に戻った。(続)








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「山線」を行く(JR乗り潰しの旅)

2014-08-22 | Weblog
 長万部の駅周辺には矢鱈と「歓迎 東京理科大学」の文字が目に付き、訝って
聞いてみると、300名ほどの全寮制のキャンパスが出来たからだと言う。
 豊かな大自然や地域との触れ合いを大切にした教育が行われるらしい。





 キハ150系1両のワンマン運転の車両に乗り込んだのは20名ほど、一見すると観
光風の乗客が多いのは、沿線にニセコや小樽と言った名うての観光地を要してい
るからか。



 「山線」と言われるだけに北海道らしい原風景の中をゆっくりと進む。
熱郛(ねっぷ)を過ぎたあたりから登りの勾配はきつくなり、トンネルでサミットを超
えると目名に到着する。町民サロンを併設した駅舎は、雪が深いところなのか、勾
配のきつい屋根を被っている。



 蘭越を過ぎたあたりから車窓には昆布川が近づき、昆布、ニセコの観光駅を通り
過ぎる付近からはこの線の絶景区間を迎える・・・、筈であるが、生憎この日は曇り
空、雨雲が低く垂れ込めて、今にも泣きだしそうな様子。
右手の羊蹄山、左手のニセコアンヌプリは、何れもその姿を現してくれそうにない。



 比羅夫は駅そのものが民宿に成っていて、全国でも珍しい駅だ。
ホームに面したところには、燃料となる薪が山積みされ、傍らには、浴室も作られ
ている。気候が良ければ、このホーム上で夕食を摂ることも有るそうだ。



 倶知安では20分以上も停車するので、この間に駅前に有る、日本一の誉れも高
い名水をぜひ味わっておきたい。







 余市を過ぎると、車窓からは時々日本海・石狩湾の海が見えだす。
塩屋の海岸を過ぎれば終着の小樽はすぐそこだ。(続)






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「かにめし」と「アメセン」(JR乗り潰しの旅)

2014-08-20 | Weblog


 長万部で発車まで40分の待ち時間がある。
この先終点までは3時間ほどの長丁場が待っているので、これをを利用して名物駅
弁の「かにめし」を求めに駅を出た。



 ここ長万部の「かにめし」は、全国に先駆けて作られた「かにめし」の元祖と言われ
ていて、町内には10店近いお店が、駅弁やレストランでの食事に味を競っている。
 特に駅弁は、元々ちらし寿司をベースに改良されたものらしく、味付けなどは各社
で微妙な違いが有ると言う。
特徴的なのが蟹の爪の形を表しているシイタケで、その配置は、各社で全く違ってい
て、独自色を出しているのが面白い。



 そんなことなら、幾つかの店の物を食べ比べてみたいところだが、その店のほと
んどが国道5号線に面した駅からは少し離れたころに立地していて、とても行けそう
にもないので、駅前にある「かなや」に立ち寄ってみる。



 昔からこの辺りの沿線ホームで、駅弁として売られていたと言う1050円のものを
一つ購入する。
先ほど森駅で購入した「いかめし」をつい先ほど平らげたばかりだと言うのに・・・。

 ついでに駅の売店で、これもこの町の名物である「アメセン」とお茶を買い込んで
本線を行く小樽行きの普通列車に乗り込んだ。



 「アメセン」は、手焼きしたせんべいに、少し硬くした水飴を挟み込んだもので、
せんべいには4つに割れるような切れ目が入れられている。
 口に含むと、せんべいの香ばしさに、水飴の心地よい甘さが絡み、なんだか懐か
しい菓子に出会ったような気がする。(続)




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砂原経由(JR乗り潰しの旅)

2014-08-18 | Weblog


 渡島大野を出ると、前方をふさぐ山への登りが待っている。
その途中にある仁山は、かつては山越えのためのスイッチバックがあった駅。
今では、山の中に寂しく佇む駅舎が良い味を出している。



 ここを下ると左手の木立の中に小沼が見え隠れし、やがて大沼に到着する。
ここらあたりまでくれば、駒ケ岳が見えて来る筈だが、残念ながら今日は雲が重く
垂れ込めていて山頂部を見通すことが出来ない。



 大沼は、初めて北海道を訪れた折、その公園で最初にキャンプを張った懐かしい
場所だ。あの日は大沼越しに、馬がいなないている姿に形容される優美な駒ケ岳が、
その全貌を表していた。



 この列車は次の大沼公園を経て、このまま駒ケ岳の西麓を行くので、ここで一旦
列車を降り、未乗車区間の砂原回りに乗り換え、森に向かう。
この路線は超ローカル線で、日に5往復の普通列車が行き交うだけだ。
勿論運行する列車は、キハ40系の1両ワンマン運転である。



 内浦湾に沿ってはいるが、車窓から海を見ることは殆どなく、緑濃い山の中をの
んびりと走っていく。途中の尾白内の駅舎は、古い貨車を再利用したものであり、
道内にはこんな駅舎がたくさんある。





 右手に内浦湾の海が開けると終点の森である。
ここには、先ほど大沼で降りた普通列車が先着して待っているので、再びその列車
に乗り込んで終点の長万部を目指す。

 がその前に、ここに来たからには外せない名物駅弁「いかめし」を買い込んだのは
言うまでもない。
海岸線を行く車窓を楽しみながらの「いかめし」は、最高の贅沢である(続)






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函館本線(JR乗り潰しの旅)

2014-08-15 | Weblog
 函館本線は、函館から小樽や札幌を経由して旭川に至る458.4Kmにも及ぶ北海
道を代表する幹線であり、函館駅にはそのゼロキロポストが有る。





 とはいえ、実際の列車の運行ルートは・・・と言うと、残念ながら、現在優等列車は、
長万部からは、起伏の少ない海側を行く室蘭本線・千歳線経由が殆どだ。
 倶知安を経て小樽に向かう本線のルートは、「山線」と呼ばれるほど山の中を行く
完全なローカル線風で、季節運転の特急を加えても、日に10本にも満たない運行状
況である。



 函館を8時17分発の長万部行の普通列車に乗車する。
他のホームでは、鮮やかな色で塗り分けられた編成の特急列車が頻発しているの
に、このホームに停まっているのはキハ40系の1両ワンマン運転の列車である。
本線を行くにしては余りにも寂しすぎる感がする。
それでもこの日は、観光客や通勤通学らしい乗客で座席は半分ほどが埋まっていた。



 途中の渡島大野の駅前では北海道新幹線の新駅や新しい駅前の工事中で、山
の緑を削って、町並み造りが始められている。
 その駅名も「新函館北斗」に決定した。(2014年6月11日・JR北海道発表)



 ここに新駅が出来ると、函館は一体どうなってしまうのだろうか。
函館本線として残ることは間違いないが、函館は、新駅からは20キロ近くも離れて
いる。当面は新幹線の北の終着駅で有り、函館の玄関口である。
しかし札幌まで伸びればここは完全に途中駅、悪くすれば通過駅にもなり兼ねない。



 新幹線の開業を控える木古内や渡島大野が湧いているのに比べると、函館の町
の冷やかさは、幹線から外れたこんな疎外感から来ているのかもしれない。(続)





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はるばる来たぜ 函館 (JR乗り潰しの旅)

2014-08-13 | Weblog
 海の上にはどす黒い雲が低く垂れ込めているが、遥か前方に見え始めた函館
の上空は晴れているようで、帯状に広がる町並みが白く輝いて見える。

 

 木古内から函館までは特急でおよそ45分、津軽海峡を見ながら、函館湾に沿っ
て進み、夕方7時少し前、函館に到着した。



 昭和63年に連絡船が廃止され、平成15年には現在の5代目駅舎ができ、函館駅
は近代的な駅に大きく変貌していた。

 青函連絡船で初めてこの地に渡ったのは、今から半世紀近くも前のこと。
直近でも、この地を訪れてからもう十数年以上も経っている。
明るくて開放的な駅は、懐かしむよりも、むしろ初めて訪れた駅のような新鮮な驚
きが感じられる。



 駅前に宿を取った翌日、少し早起きをして、300店ほどの店がひしめき合っている
朝市を訪ねてみる。
早朝にも関わらず、沢山の観光客でごった返し、客を呼び込む商店主の声に、品
定めをする観光客の声が雑じりあい活気が溢れていた。



 しかしその声は、中国や韓国語が多いようで、そんな中に欧米人も混じり、日本
人観光客を含め国際色も豊かである。最近では特に台湾からの観光客が多いらしい。

 市場の中には、どんぶり横丁も有り、ホテルで朝食を済ませてきたことを悔やま
せた。



 市場の喧騒を離れ港の方に歩いて行くと、かつて青函連絡船で活躍した摩周丸
が係留されている。初めて函館を訪れた時は確か、津軽丸に乗ってやってきた。
しかし帰りに乗った連絡船は何であったのか、記録も記憶も残ってはいない。

 今となっては、摩周丸であって欲しいと、この船を見上げながら、ただ懐かしむば
かりである。(続)







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ほたて炙り丼(JR乗り潰しの旅)

2014-08-11 | Weblog
 北海道で最初に降り立った木古内でまずすることは、「道内時刻表」の購入だ。
一部本州との連絡列車も記載されているが、基本は北海道内の鉄道を初め、主
な交通機関の時刻が網羅されていて、小型で薄くて軽いので道内を周遊するとき、
これは外せない。



 江差から再び木古内の駅に戻り、本屋にでも行かないと・・・と思いながら、駅の
売店を覗くと、目に付く位置に並べられていた。
半世紀近くも前、「均一周遊券」を持って回った時もこれのお世話になっている。



店番のお母さんに「電車まで50分ほどあるので、「ほたて炙り丼」の店に行きたいの
だけれど・・・」と尋ねると、歩いて5分ほどの店を教えてくれた。



 駅を出て、真っ直ぐにみそぎ浜に向かう道を行き、途中で右に折れると教えられ
た店があったが、残念ながら暖簾も上がっていないし玄関もかたく閉じられている。
仕方なく、売店で頂いていたマップを頼りに、他の店を訪ねてみたが、この店もシャ
ッターを下ろしている。



 直ぐ近くにもう一軒有ったのでそこを尋ねてみる。
店の前まで行くと酔客の賑やかな声が漏れ聞こえてきて、営業中だ。
やっとこれで有りつける・・・と思い玄関を入り「炙り丼できますか?」と聞くと、「予約
販売だから・・」と断られてしまう。



 結局歩き回っただけで駅に戻り、売店の棚に並べられていた「ほたて炙り丼風弁
当」を購入、お母さんにレンジで温めてもらい、寂しくベンチでかき込むのである。

 それにしても「予約しないと・・・」では、降り立って気軽に口にすることも出来ない。
売出し中の名物が、これでいいものか・・・?(続)






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江差の町歩き(JR乗り潰しの旅)

2014-08-08 | Weblog
 八方睨みの竜で知られる法華寺や、モダンな緑の建物の旧郡役所などを見て、
「いにしえ街道」に下りてきた。
ここはニシン漁で隆盛を極めた商家や問屋蔵、町屋などが数多く残る通りだ。





 「旧中村家住宅」はその代表格、切妻総ヒバ造りの大きな二階建て建築で、国の
重要文化財に指定されている。



 そこを国道に向け下りて行くと、町役場と共に「江差山車会館」「江差追分会館」が
有る。
毎年8月の9~11日に行われる姥神大神宮渡御祭で引回される山車を展示している。
 370年の歴史を持つこの祭りは、北海道最古の夏祭りで、ニシンで隆盛を極めた
栄華を偲ばせる祭りと言われている。
館内の「伝習演示室」では、江差追分の実演も行われている。



 館の裏にはすぐ海が広がり、その脇にひっそりと「開陽丸終焉之地」の石碑が建
っている。戊辰戦争中この江差の沖合で暴風雨の為座礁・沈没、榎本武揚をして
「闇夜に灯を失う如し」と嘆かせた、旧江戸幕府の海軍旗艦船終焉の地である。
 今その開陽丸は復元され、かもめ島近くに係留されている。



 160年ほど前に建てられた鰊御殿と言われる横山家や、姥神大神宮を見て、1.5
キロほどの上り坂を歩き駅に戻る。





 坂の町を歩き回るのは結構きついので、日程さえ合えば、運行している町の無料
巡回シャトルバスを使うと良いだろう。

 帰りの江差線は行き以上に込み合っていた。観光バスツアーの体験乗車らしい。
ボックス席を陣取った人々は終着駅に着くまで話に夢中で、沿線の魅力をどこまで
感じ取ったことやら・・・。(続)




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