七尾線の沿線駅のホームには、やたらと「おにぎりの里」の看板が目に付く。
気になって調べてみると、どうやらここ中能登町内の「杉谷チャノバタケ遺跡」
から石ころほどの炭化した米の塊が出土したらしい。
これが「弥生時代のお握りの化石」と言う事で、町はマスコットキャラクター
などを作り「おにぎりの里」として町おこしを行ない、古代米を使って名産品造
りも行われているらしい。
また、七尾線には数々のラッピング列車が運行していて、幾つ行き会えるか
もこの線を乗る楽しみである。その代表格は「国宝 長谷川等伯号」だ。
江戸初期に活躍した絵師・長谷川等伯が七尾市で誕生したことに因むもので、
楓図、桜図が金屏風をイメージしてラッピングされている。
途中金丸だったか能登部だったか、駅で行き違ったが、余りにも近すぎて
絵柄が良く見えず、何とかじっくり見たいものだと思い、車掌に「あの列車は
折り返し何時の列車になるのか」と尋ねたが、「車庫に入るかも知れないので
良くは解らない・・」との返事。
羽咋の駅では「和倉温泉 わくたま号」と行き違った。
これは和倉温泉を発見した白鷺が生んだ卵をイメージしたキャラクターで、
何時も温泉卵が三つ入ったバックを下げていると言う男の子だ。
これは七尾線の電化20周年を記念して登場したラッピング電車らしい。
この他にも「七尾とうはくん号」や「UFOのまち羽咋号」なども運行している
らしいが、残念ながら今回はお目にかかることは出来なかった。(続)
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