簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

路面電車・一日乗車券(はれのくに)

2016-01-29 | Weblog
 岡山市内を巡るには路面電車・一日乗車券(大人400円)が安くてお得である。
(運賃は100円区間と140円なので3~4回は乗降りしないと割高になる。)
市内を走る路面電車は岡山駅前から東山方面と、清輝橋方面の二系統あり、
全ての区間で一日乗り降り自由になる。





 例えば、岡山駅前から清輝橋線で終点の清輝橋電停まで行き、そこから「西川
緑道公園」に出てそこを散策しながら岡山駅前の桃太郎大通りまで戻って来ても、
距離にして2キロ足らずである。
そしてここ西川緑道公園電停から東山線に乗り城下電停で降り、岡山一の繁華街
「表町商店街」や「岡山カルチャーゾーン」「後楽園・岡山城」などを訪ねてみる。



 その後再び城下電停に戻り、東山行の路面電車で京橋電停に向かう。
或いはそのまま旭川沿いを散策がてら京橋界隈に出ても良いだろう。
この道筋には岡山城の遺構も多く、京橋界隈はかつて岡山一の賑わいを見せた
ところで、今でも下町の風情を色濃く残すところだ。
 




 京橋電停をやり過ごしそのまま終点の東山電停まで足を延ばせば、正面に東山
公園の豊かな森が見える。
公園を奥に進めば「岡山玉井宮東照宮」が鎮座していて、境内には先の大戦で崩
れ落ちた鳥居の一部が戦争記念品として保存されている。



 東山或いは京橋の電停から再び東山線で県庁通り電停に戻り、表町の繁華街
を散策する。あるいは少し足を延ばし「岡山後楽座」で大衆演劇を楽しむ、そんな
プチ旅行の足には路面電車が便利だ。(続)

ホームページ 表紙の写真更新しました。




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路面電車の延伸(はれのくに)

2016-01-27 | Weblog
 岡山駅の東口には、市内を走る路面電車の乗り場がある。
岡山駅前を中心に市内に2路線持ち、その営業距離は合わせても4.8Kmと言う、
日本で一番短い路面電車で、市民からは「オカデン」の愛称で親しまれている。



 こんな路面電車ではあるが、駅前の電停は駅舎から200m近くも離れている。
従ってJRからそれに乗り継ごうとすると、連絡通路を下り地下街を抜け再び地上
に出るか、同じように下りて交通量の多い駅前の横断歩道を二度も渡るかしなけ
ればならない。



 そのためにJRとの乗換の利便性を高めようと、(1)平面のまま乗り入れ、(2)高
架で乗り入れ、(3)地下で乗り入れ、(4)乗り入れず駅から歩行者デッキを伸ばす、
の4つの乗り入れ延伸ルートが検討されていた。



 一方予てより、路面電車の路線を増やしてほしいと言う動きもある。
駅の近くに西日本では最大級と言われるショッピングモール、大型のスーパーや
市役所が有りさらにその先には大学病院や赤十字病院などが有る。
路面電車でそれらを効率よく結んで、市内を回遊したい言う待望論である。



 そんな中ここに来て昨年11月、市は岡山駅東口への「平面での乗り入れ方式」
に絞り込んだことを発表した。
これに対し駅前商店街やバス事業者の間では一部反対する意見もあるようだが、
これが実現すれば乗り換え距離は、約40mと大幅に短縮できる。





 市が「乗り入れは一つのステップ。延伸や環状化は頭の中にある」との考えを明
らかにしたことで、ここに来てようやく大きく動き出してきた。(続)


  

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「後楽園口」と「運動公園口」(はれのくに)

2016-01-25 | Weblog
 多くの駅にはその出入り口に、名前(愛称名)が付けられている。
東京駅なら「八重洲口」「丸の内口」、名古屋駅なら「桜通口」「太閤通口」、大阪駅
なら「中央北口」「中央南口」、博多駅なら「博多口」「筑紫口」などである。



 名称はこれらのように、その地名や通り名に関したものもあるが、殆どの場合が
「東口」とか「北口」などと、東西南北の方位が使われている場合が圧倒的に多く、
特にそれは地方駅に行くほど顕著になるような気がする。



 初めて訪れる土地なら、地名や通り名では良く解らない、何てこともあるかも知れ
ないが、方位なら駅がどう位置しているのかは明快で駅を出てから行くべき方向の
目安になりやすいということもあるのだろうが、しかしこれではあまりにも事務的で、
何となく味気ない。



 岡山駅は長年、 所謂表口と言われる東側の口を「東口」、その反対の西側の口
を「西口」と呼んできたが、より親しみやすくわかりやすい駅にしょうと、昨年の6月
「駅出入り口の愛称募集」を行った。



 期間中応募されたのは約2400件で、その案件の中から新しい愛称名を検討した。
その結果、「東口」は駅の東エリアに国の特別名勝「岡山後楽園」があることから
「後楽園口」に、また「西口」は西側エリアに県立の総合グラウンドがあることから、
地元に馴染みのある「運動公園口」に決定した。



 より場所のイメージがしやすいなどの観点から決め、この4月から繰り広げられる
大型観光企画「晴れの国おかやまデスティネーションキャンペーン」に向け、より一
層鉄道に親しんでもらおうとのことだ。(続)




  

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駅西口の再開発(はれのくに)

2016-01-22 | Weblog
 LRT化の話が進む吉備線は、岡山駅の一番西側のホームから発着している。
ホームからは近年再開発された西口広場と、それを取り巻くビル群が眺められる。



 以前の岡山駅西口はあの岡山大空襲でも壊滅的な被害を逃れたために、戦後
も長い間開発の機運は有りながらもなかなか進むことは無かった。
山陽新幹線が新大阪から延伸開業した折のあのお祭り騒ぎにも、駅東口が賑わう
なか、その波には完全に乗り遅れていた。



 従来、新幹線の駅が開業するとその駅舎は、既存の駅の裏口に造られると言う
不文律のようなものがあり、それにより遅れがちな裏口の開発を促すことを狙って
いたとされるが、岡山では新幹線駅舎はどう言うわけか表口に出来てしまった。





 そんな西口も、近年の岡山駅リニューアルにより、津山線・吉備線のホームが移
設しその空いたスペースなどを活用した駅前広場の再整備により新しく生まれ変わ
っている。
西口広場一帯を二層のデッキ構造とし、その一階にバスターミナルを作り、東口に
集中していたバスの分散をはかっている。二階にはタクシー乗り場が出来た。





 これにより人々の動線は、駅舎を貫く東西連絡通路から、このデッキの二階部分
へと続き、更にそのまま歩道橋を渡れば、その先にある複合施設の「リットシティビ
ル」などのビル群へと結ばれていく。
ここには様々の商業施設と、NHK岡山放送局、岡山デジタルミュージアムが立地し、
高層タワーにはオフィスやホテルが入っている。(続)


  

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富山ライトレール(はれのくに)

2016-01-20 | Weblog
 LRT(次世代型路面電車)化に成功している、富山港線の歴史を少し調べてみた。
この線は、富山駅と岩瀬浜を結ぶ8Km程の路線で、一時は県北部工業地帯の動脈
としての役割を果たしていたが、本数の減少など利便性の低下や、車社会の進展な
どで、顧客を減らし、朝夕の輸送が中心の路線に成っていた。



 そんな状況下にあって、積極的な受け入れを表明した富山市の動きは早かった。
2003年の夏には「富山港線路面電車化検討委員会」を立ち上げ、有識者による考
察を展開しその会の3セク運営化が望ましいとする提言を受け、翌年には「第三セ
クター会社」の設立準備会を開いている。



 JR発表から丁度一年後には、検討委員会から最終報告を受け、第三セクター
会社を設立し2006年4月に新しい経営形態での運用を開始している。
ここまで3年余りである。



 開業後その営業キロ数は若干短くなったものの(7.6Km)、駅数は3駅増え、列車の
交換可能駅も以前1駅しかなかったが4駅に増え、運行本数もおよそ3倍に増えた。
結果乗客は戻り、今でも利用者数は堅調な推移を見せているそうだ。



 当地では住民の期待度も大きく、検討委員会による市民アンケートでは、約8割
が賛意を示したという。
これはもともと富山市には富山地方鉄道の路線網が展開されていて、路面電車の
存在が市民に抵抗なく受け入れる素地が有ったことや、北陸新幹線の開業に向け、
駅周辺再開発の機運が高まっていた事等が作用したらしい。



 環境的には岡山市内にも、昔から路面電車が走っており、富山市と似たようなも
のだが・・・残念ながら岡山の動きは鈍い。(続)


       (写真:本文とは無関係 岡山は温羅(桃太郎の相手の鬼)伝説の地)

  

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吉備線のLRT化(はれのくに)

2016-01-18 | Weblog
 LRTとは、次世代型路面電車のことである。
2003年JR西日本は富山市を走る富山港線と、吉備線のLRT化構想を打ち出した。
これは採算の厳しいローカル線を本体事業から切り離し、維持管理費が割安な路
面電車化を検討したいとの思惑からだ。



 しかし構想が出て10年以上を経過していると言うのに、岡山の動きは鈍い。
その間なにもなされてはいないと言うことでは無く、2010年には沿線の岡山市、総社
市とJR西日本が担当者レベルで検討会を設け、話し合有っている。
残念ながらその時は、具体的な計画造りには至らず、その後未だに何の進展も見な
いまま時が過ぎていた。



 そんな膠着した状況を打破しようと、昨年2月基本計画造りの本格化に向けよう
やく動き出した。しかし路線が岡山市と隣接する総社市にまたがると言う事も有り、
費用の負担割合や運営主体をどこにするかなど、解決すべき問題も多々有りまだ
まだ紆余曲折も予想され、一向に話は煮詰まらないようだ。



 それに何よりも市民の関心も低い。
忘れたころに新聞やテレビで断片的なニュースが報じられるだけでは、殆どの市民
の関心が向かず、盛り上がりに欠ける状況では、如何ともしがたい。



 その頃同様にLRT新設を検討していた堺市は、2009年に白紙撤回をしている。
莫大な費用負担と、沿線住民以外のメリットが見えず、市民の理解が広がらなか
ったと言うのがその主な理由らしい。



 しかし反面、富山港線は第3セクター会社「富山ライトレール株式会社」を設立し、
その結果2006年4月に新しい経営形態での運用を開始した。
今では先進的な取り組みとしての評価も高く、各地での路面電車の復権議論と共に
注目を集めている。(続)


                   (写真:本文とは無関係 岡山は桃太郎伝説の地)

  

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交通の結節点(はれのくに)

2016-01-15 | Weblog
 岡山県の県庁所在地・岡山市は人口70万人余りの政令指定都市である。
その玄関駅・岡山は、四国や山陰地方を結ぶ交通の結節点だ。



 山陽新幹線を始め、山陽本線、瀬戸大橋線(宇野線)、津山線、伯備線、吉備線、
そして赤穂線の7線もが乗り入れる駅は、東京駅に次ぐもので、乗降客数でも中国
地方では広島に次ぐ一大拠点駅となっている。



 山陽新幹線は、「のぞみ」、「さくら」をはじめ全列車が停車する。
瀬戸大橋が結ぶ四国各県に向けここから特急が発着していて、愛媛県に向けては
「しおかぜ」が、高知県には「南風」が、徳島県には「うずしお」が其々1時間に1本程
運行されている。





 また対岸の香川県高松に向けては「マリンライナー」が、1時間に2本程度有り、
その所要時間は60分ほどで、かつての連絡船に比べればすこぶる便利がいい。
この列車は先頭車両からの、瀬戸大橋の眺望が評判の快速である。



 東京始発の寝台特急「サンライズ瀬戸」は、岡山から瀬戸大橋を渡り高松が終
着駅だ。この寝台特急は岡山で切り離しが行われ、もう一方は「サンライズ出雲」
として山陰の出雲市に向かう。
その山陰方面には、山陽本線の倉敷から伯備線に入る特急「やくも」が、1時間に
1本程度、出雲市に向け運行している。



 かつて山陽山陰連絡の花形路線であった津山線には、特急などの優等列車の
運行は無く、僅かにその面影を快速「ことぶき」にとどめる程度である。
吉備線、赤穂線には優等列車はなく、ローカル線の雰囲気が楽しめる。

 又駅前には市内二路線を有する路面電車・岡山電気軌道の「岡山駅前」乗り場
もあり、、岡山駅構内への延伸・乗り入れや、LRT化の検討が進む吉備線との相互
乗り入れの期待感など、近年何かと話題が尽きない。(続)

遍路歩き旅 京・羅城門~高野山・奥の院『フォトチャンネル』アップしました。
 鳥羽街道   京・羅城門~八幡・石清水八幡宮
 東高野街道  八幡・石清水八幡宮~河内長野
 高野街道   河内長野~高野山・女人堂
 高野山    高野山・大門~奥の院


  

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岡山お薦めの観光地  (はれのくに)

2016-01-13 | Weblog
 岡山地元の新聞社がインターネット上で行ったアンケートによると、岡山県
人の外国人観光客に紹介したい観光地の第一位は「倉敷の美観地区」であ
った。その理由は「白壁が美しい」「大原美術館で世界的な名画が鑑賞できる」
と言う意見が多くみられたと言う。



 「倉敷の美観地区」は、山陽本線の倉敷駅から徒歩で15分ほどの地に広がる、
町並みの保存地区だ。
(山陽新幹線の新倉敷駅からは、山陽線に乗り換えることに成る。)
ここは江戸時代に天領として栄えたところで、倉敷川の流れる岸辺の柳並木や、
白壁なまこ壁の屋敷や蔵が美しい町である。



 数多くある施設の中でも特に有名なのが、日本最初の西洋美術館として知られる
「大原美術館」だ。
ここでは世界的な名画の数々をすぐ目の前、身近なところで鑑賞することが出来る。





 アンケートの第二位は「後楽園」で、その理由は「日本三名園の一つだから」
「どの季節でも美しく楽しめるから」との理由が多かった。
「後楽園」は江戸時代に造られた大名庭園で、天下の三名園の誉れも高い。
悠然と流れる旭川の川岸には金烏城と呼ばれる「岡山城」も建っている。

 この二か所は管理の主体が県と市で分かれていることから、最近では両所が
連携して観光客を呼び込もうとの動きが活発化してきている。



 県内に入り込む観光客は、かつて瀬戸大橋架橋で急増したが、その後は減少を
続けていたが、倉敷駅の北口に「倉敷チボリ公園」が開園すると、過去最多の観光
客を記録した。
しかしそのチボリ公園も今は無く、観光客数は減少傾向が続いているのが現状だ。
(続)




  

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岡山・尾道 お出かけパス (はれのくに)

2016-01-11 | Weblog
 自由周遊区間が一日乗り放題の割引切符がJR西日本より発売されている。
その名は「岡山・尾道 お出かけパス」で、料金は青春18きっぷの一回分より安
い1950円(子供は510円)で、一名から利用ができる。
発売は利用の一か月前から前日までで、その期間は3月30日までとなっている
から、利用は3月31日までと言うことになる。





 自由周遊区間は岡山県内のすべてのJR線が網羅されているほか、山陽
本線なら広島県東部の尾道・糸崎までと福塩線の福山と府中の間が含まれ
ている。
また新見から延びる芸備線なら備後落合まで、因美線なら土師まで有効で、
何れも県境を越えて行く。
更に清音と神辺間の井原鉄道線と岡山市内を走る路面電車の2路線が自由
に乗り降りできるので、岡山県内の鉄道線を乗りつぶすのにはありがたいきっ
ぷと言える。



 お出かけパスと銘打っているだけに、ちょっとどこかに遊びに行こうと言う
ときにいいだろう。例えば坂と路地と寺の町として知られる尾道なら、岡山か
らの片道運賃が1320円だからここを往復するだけで690円もお得と言うこと
になる。



城下町として旧出雲街道沿いに古い町並みが残る津山の往復でも、岡山
からなら330円もお得である。





 また岡山や倉敷、福山の「さんすて」で利用できる「お出かけ割引クーポン」
と、岡山駅前にある大型商業施設イオンモール岡山の「割引特典券」もついて
いるので観光だけではなく沿線での買い物に利用する人向けにもお得なきっぷ
と言えるだろう。(ただしこれらはパス利用日と同一日のみ有効)(続)

遍路歩き旅 京・羅城門~高野山・奥の院『フォトチャンネル』アップしました。
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奥の院・大師御廟(四国遍路の旅・高野山編)

2016-01-08 | Weblog
 「墓原」の途中、中の橋を渡ったところに「汗かき地蔵」の小さな祠があり、
その横に「姿見の井戸」があった。
上から覗いて、水面に顔が映らないと三年以内に死ぬとの言い伝えがある
らしい。若い女性が恐る恐る覗いていたが、振り返った笑顔につられ、勇気
を出して覗いてみると・・・どうやらまだ三年は生きられそうだ。





 参道はいよいよ「奥の院・大師御廟」に向かう「御廟橋」を渡る。
昔はこの川で体を清め廟前に進んだと言う。今でもここからは飲食も撮影
も禁止である。当然脱帽し、一礼の上、霊域に入ることになる。



 霊廟への道は、途中で転ぶと三年以内に死ぬとの言い伝えがあるそうだ。
そのため石段は「しに」を超える意味から43段あると言う。



 御廟の前に建つのが灯籠堂だ。
二万基以上の灯籠で満ちている。1000年以上の不滅の燈明や、おてる伝
説「貧女の一灯」などがともされていて、この奥が、空海が835年に永遠の
瞑想に入ったと言われる「御廟」である。



 優れた知恵や法力を得るため、深い瞑想に入ることを入定と言うらしく、
空海は高野山で入定したのだとされている。
したがって亡くなったのではなく、今もこの地で生き続けているのだ。



 この地では昔から、生きておられるお大師さんは、雨が降れば高野山に
留まっているが、晴れれば全国を歩き回り、この地を留守にされていると伝
えられている。

 今回の歩き旅は、暑からず寒からず、秋晴れのいい天気に恵まれ幸いで
あったが、残念ながらお大師さんの留守にお邪魔してしまったようだ。(完)


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「四国遍路の旅・高野山編 結願成就の道」 ホームページにアップしました。


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